WEC開幕戦:トヨタ、アルピーヌに敗れ2年ぶり黒星。7号車大クラッシュ、8号車は首位狙うも雷雨で途中終了
2022年WEC開幕戦セブリング1000マイルレースが行なわれ、アルピーヌ36号車が優勝を飾った。
写真:: JEP / Motorsport Images
2022年のWEC(世界耐久選手権)がアメリカのセブリングで開幕。1000マイルで行なわれたレースを制したのは、ハイパーカークラスのアルピーヌ36号車だった。
ハイパーカー時代に突入して2年目となる2022年シーズンの開幕戦。8時間で予定されていたレースは、波乱もありあっけない形で終了した。
予選では、絶対王者であるトヨタ勢が性能調整の煽りも受けて苦戦。8号車が4番手、7号車が7番手に沈んだ。一方でポールポジションを獲得したのはアルピーヌで、彼らはレースでも快調に首位を走行した。
LMP2クラスのマシンを料理し、順位を上げていたトヨタ勢だったが、レース中盤に7号車を駆るホセ・マリア・ロペスがバリアにクラッシュして横転。本人は無事だったものの、これで7号車はリタイアとなった。またバリアの修復のため、赤旗が出されてレースは30分ほど中断した。
2番手となったトヨタ8号車は、レース終盤に向けてアルピーヌを追いかけたいところだったが、残り1時間というタイミングで突然の赤旗。周辺で雷雨が発生していることを受けて、コース上では雨が降っていなかったもののレースを中断させる措置を取った。残り36分で再スタートが切られるかに思われたが、嵐の危険性がさらに高まったこともあり、結局14分を残したところでチェッカーが振られた。
LMP1車両で最高峰ハイパーカークラスに参戦しているアルピーヌにとって、WECで総合優勝を勝ち取るのは初。一方でトヨタにとっては、2019-2020シーズンの第5戦オースティンでレベリオンに敗れて以来の黒星となった。
LMP2クラスは、ユナイテッド・オートスポーツの23号車がハイパーカークラスのアルピーヌ、トヨタ、グリッケンハウスに次ぐ総合4番手でフィニッシュし、クラス優勝となった。LM-GTE Proクラスは、ポールスタートのポルシェ92号車が逃げ切り。LM-GTE Amクラスも同様にTFスポーツのアストンマーチンがポールからクラス優勝となった。なお日本勢のD'Station RacingはLM-GTE Amクラス6位でフィニッシュしている。
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | アンドレ ネグラオ ニコラ ラピエール マシュー バクシヴィエール |
194 | 7:15'37.293 | |||
2 | セバスチャン ブエミ ブレンドン ハートレー 平川 亮 |
194 | 7:16'14.759 | 37.466 | 37.466 | |
3 | Olivier Pla ロマン デュマ Ryan Briscoe |
193 | 7:15'47.801 | 1 Lap | 1 Lap | |
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