【MotoGP】マルク・マルケスがイタリアGP予選で見せた“後追い戦術”をヤマハが痛烈批判
ヤマハのチームマネージャーであるマッシモ・メレガリは、MotoGPイタリアGPでマルク・マルケスが採った“後追い戦術”がフェアではないと語り、レースディレクションの介入を期待している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPイタリアGPのMotoGPクラス予選では、ヤマハのファビオ・クアルタラロがポールポジションを獲得したが、その一方でチームメイトのマーベリック・ビニャーレスはQ1敗退に終わった。ビニャーレスはそのQ1において、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)からの“後追い”を受けていた。
マルケスはビニャーレスがピットアウトするタイミングで、彼の後ろにぴたりとつけてコースに出ていった。この行為にビニャーレスは明らかに不満を示し、アタックを中断してピットレーンに入ったが、マルケスも離れることなくそこに追随してピットインするなど、なかなか振り切ることができなかった。
この後追い作戦が功を奏してか、マルケスは好タイムを記録してQ1をトップで通過した。しかし、ビニャーレスはラストアタックの最終コーナーでミスを犯してしまい、Q2進出を逃して13番グリッドから決勝を迎えることとなってしまった。
ヤマハのチームマネージャーを務めるマッシモ・メレガリは、予選後にmotogp.comに対して次のように語った。
「あちらのガレージ(ビニャーレス)は残念ながら……マルク・マルケスがかつてのように機能し始めたことで、どんどんと速くなっていた」
「そして彼はすべきではないことをした」
「言いたい事はあるが、最後までは話したくはない」
「彼の振る舞いはフェアではなかったと思っているので、レースディレクションが何か裁定を下してくれることを期待している」
こういったマルケスの戦略が批判されるのはこれが初めてではない。ポルトガルGPの際には、スズキのジョアン・ミルがマルケスの後追いを「危険な行為」だと語っていた。
またメレガリは、クアルタラロが4戦連続となるポールポジションを獲得したことについて、ヤマハが今回からフロントホールショットデバイスを導入したことを考えてもフロントロウ獲得は大きいと語ったが、一方でレースは「非常に厳しい」ものになると予想している。
「ファビオがしたことは本当に素晴らしかったが、レースの結果は様々なことに左右されるだろう。タイヤのマネジメントや温度の管理などだ」とメレガリは言う。
「しかし我々にとって、フロントロウからのスタートは非常に重要だし、新たなスタートデバイスも少しは役に立つだろう。タイヤのデグラデーションも含め、今週末はガレージでかなりの作業をしてきたし、セッションごとに改善されていると思う」
「ただ、明日は誰にとってもかなり難しく、タフなレースになると思っている。多くのライダーが優勝を目指して戦うことになるだろう」
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