セバスチャン・ローブ、逆転でのダカールラリー初制覇を目指すも「これが目一杯」
セバスチャン・ローブは、ダカールラリー初制覇に向け総合2番手につけているが、逆転優勝に向けて「これ以上できることはない」と語った。
2022年のダカールラリーも残すは2ステージ。自身初の総合優勝を狙うセバスチャン・ローブ(プロドライブ/BAHRAIN RAID XTREME)は、ナッサー・アル-アティヤ(トヨタ)から32分40秒遅れの総合2番手につけている。
世界ラリー選手権(WRC)を9連覇したレジェンドは、47歳になった今も精力的に活動を続けており、2022年が6度目のダカール挑戦となる。ダカール初制覇に向け、今回は5分差で総合2位に終わった2017年以来となる、総合優勝のチャンスだ。
ローブは第3ステージでマシントラブルにより30分以上のタイムロス。さらにステージ6ではナビゲーションの問題などもあり、ラリー前半を終えた段階でアル-アティヤに50分差をつけられていた。だが後半戦に入ってからは好調を維持し、アル-アティヤとの差をジリジリと削っていった。
しかしラリーはあと2日間、ステージ距離計510kmしか残っていない。アル-アティヤに”何か”が起きなければ、逆転するのは難しいだろう。
ローブは、今のペースでは逆転は難しいことは分かっているものの、できる限りのことはやっていると語った。
「今以上のことはできない」
「すべてのステージで最大限の努力をしているが、その差はあまりにも大きい」
「明日も最終日もプッシュし続け、最終的に自分たちがどこにいるのか見ることになる。差は大きいんだ。僕たちはやらなくちゃいけない」
#201 Toyota Gazoo Racing Toyota: Nasser Al-Attiyah, Matthieu Baumel
Photo by: Red Bull Content Pool
一方のアル-アティヤは、元日に行なわれたプロローグ以降ラリーをリードしているが、ステージ優勝はローブと同じ2勝に留まっている。
アル-アティヤは、12日のステージ10では、リードを活かして安全にステージを走り切ることを目標にしていたと語った。
「リスクを冒さず、無理をしないで良いペースで走ればいいと思っていた。2分や3分の遅れは問題ないが、セブに(ステージ10で)1分35秒しか差をつけられなかった」
「今日はパンクもなく、マシンにも問題はなかったし、マシュー(ボーメル)とのナビゲーションも良かった。明日はいいポジションで走れるだろうし、とても満足している」
「全体的に見て、僕たちは良い仕事をしている。昨年は7ステージで勝ったけど2位だった。今年は2勝でトップに立っている。いい感じだ」
14日のステージ12でフィニッシュとなるダカールラリー。アル-アティヤが勝てば、2011年のフォルクスワーゲン、2015年のミニ、2019年のトヨタでの勝利に続き、4度目のダカール制覇となる。
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