ペトルッチ、ダカール・ラリーで初ステージ優勝に感無量「本当に嬉しい。言葉もない」

元MotoGPライダーのダニーロ・ペトルッチが、2022年のダカール・ラリーのステージ5で優勝を達成した。歴史に名を残すこの勝利に、ペトルッチは喜びを爆発させている。

ペトルッチ、ダカール・ラリーで初ステージ優勝に感無量「本当に嬉しい。言葉もない」

 2021年までMotoGPに参戦し、最高峰クラスで2度の優勝を記録しているダニーロ・ペトルッチは今年、新たな活動の場としてダカール・ラリーを選んだ。

 TECH 3 KTM FACTORY RACINGからダカール・ラリーに挑戦しているペトルッチは、随所で光る速さを発揮。ステージ2ではトラブルに見舞われリタイアを強いられ、ランキング外での再スタートとなってしまったが、彼はステージ4で3番手フィニッシュ(後にペナルティで15番手)を記録すると、翌日のステージ5では、初のステージ優勝を果たした。

 ステージ5でペトルッチは当初2番手フィニッシュだった。しかし最速となっていたトビー・プライス(RED BULL KTM FACTORY RACING)に6分間のタイム加算ペナルティが科されたことで、ペトルッチは繰り上がってステージ1位に。MotoGPとダカール・ラリーのステージ優勝を達成した初のライダーとなった。

 実はペトルッチはこの日、ステージ途中でアクシデントにも見舞われていた。砂漠を走行中にラクダを避けようとしてクラッシュを喫していたのだ。もっとも、この際は幸運にも怪我を負うことはなかった。

 ただそれだけではなくステージ5の走行中、彼はズボンがずり落ちてくる問題にも悩まされていたと明かしている。

「最初のクラッシュで怪我をしなかったのは、本当にラッキーだったよ」と、ペトルッチはステージ5を振り返った。

#90 Tech 3 KTM Factory Racing: Danilo Petrucci

#90 Tech 3 KTM Factory Racing: Danilo Petrucci

Photo by: KTM Images

「あのラクダはブッ飛ばしたかった。でもこの地域では、ラクダは女性よりも大事な存在だと考えられている」

「そうして僕はいくつか問題を抱えることになったと思う。凄く大きなラクダだったんだ。もっと小さいと想像していたんだけど、そうじゃなかった。それでちょっと面食らってしまったんだ。クラッシュもかなり激しくて、結構転がってしまったんだ」

「そのラクダについて考えていたけど、『OK、フィニッシュラインを通過しなくちゃだ。特にズボンにも問題があるしなぁ』と考え直した。ズボンが壊れちゃってたんだよ。頻繁にズボンを引き上げなくちゃいけなかったんだ」

「そこからは懸命にプッシュしていった。サンダース(ダニエル・サンダース/GASGAS FACTORY RACING)には凄く助けられた。彼は本当に信じられないようなライダーで、凄く速いんだ。でも今日は僕のバイクもかなり調子が良かった」

「岩場のセクションで僕らは凄く速かったから、他のライダーに追いつくことができた。そして他の6人のライダーが干上がった川辺で迷っているときにも、僕だけがナビゲートすることができた」

「でも最後の50kmは終わりがないようだった。困難な状況に陥りそうだったけど、なんとか最後は良い方に舵を切れた。でも足首を強く打ってしまったんだ」

 ペトルッチは、ステージ優勝を達成したと聞かされた際には「赤ん坊のように泣いた」と語る。そして、その後にモータースポーツにおける歴史を作ったという事実に気がついたと話している。

「本当に、本当に嬉しい。言葉もないよ。文字通りね」

「まだ理解しきれていないんだ。僕は若い頃、常々モータースポーツにおける歴史を作りたいと口にしていた」

「そして今日、僕はそれを現実のものできた。だって、僕はMotoGPのレースで勝ち、そしてダカールのステージ優勝を果たした世界でも唯一の男なんだ」

「いまだかつて、誰もやったことのない事だ。本当に、本当に嬉しいよ」

 
Read Also:

シェア
コメント
ダカール・ラリー6日目:トヨタの新鋭ラテガン首位。二輪部門ではMotoGPから転向のペトルッチ最速
前の記事

ダカール・ラリー6日目:トヨタの新鋭ラテガン首位。二輪部門ではMotoGPから転向のペトルッチ最速

次の記事

ダカール・ラリー7日目:テラノヴァがステージ優勝。アル-アティヤ失速もリードは拡大

ダカール・ラリー7日目:テラノヴァがステージ優勝。アル-アティヤ失速もリードは拡大
コメントを読み込む