”伝説の男”セバスチャン・ローブがDTMに参戦! フォーミュラEで欠場キャシディの代役。アルファタウリ・AFコルセを駆る
ラリー界の伝説的存在であるセバスチャン・ローブは、ニック・キャシディの代役として4月29日から行なわれる開幕戦ポルティマオでDTMデビュー。レッドブル・アルファタウリ・AFコルセのフェラーリ『488 GT3』をドライブする。
9度のWRC(世界ラリー選手権)王者であるセバスチャン・ローブが、フォーミュラE参戦中のニック・キャシディの代役として、4月29日から5月2日にかけて行なわれる2022年シーズンのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)開幕戦ポルティマオにレッドブル・アルファタウリ・AFコルセから出場する。
ローブはDTM参戦に先駆け、先週スパ・フランコルシャンでAFコルセのフェラーリ『488 GT3』を初ドライブ。今週末にドイツ・ホッケンハイムで行なわれるDTMの公式プレシーズンテストにも参加する。
キャシディは、フォーミュラE参戦との兼ね合いにより7月の第4戦ノリスリンクも欠場する可能性がある上、今年はWEC(世界耐久選手権)のLMGTEアマクラスにAFコルセから参戦。そのため、WEC第6戦富士とバッティングするDTM第6戦スパを欠場する可能性もある。ローブがキャシディに代わり、ステアリングを握る機会は開幕戦だけではなさそうだ。
「キャリアを通じて、僕はいつも分野を変えるのが好きなんだ」とローブは言う。
「DTMは有名なチャンピオンシップだし、参戦する機会があれば、もちろん参戦したい。(ラリーと)ドライビングスタイルは全く異なるから、とてもワクワクするチャレンジだ」
「今は努力を重ねる時だ。レースのスペシャリストが相手だし、最後にちゃんとしたGT3レースを戦ったのはずっと前のことだ。僕の目標はリズムを見つけることだ。僕の経験を活かして、マシンセットアップでチームに良いフィードバックができるように頑張るよ」
「難しいことは理解しているけど、このマシンは本当に乗っていて楽しい。とっても速いし、良いマシンだ。だから楽しみだよ」
Sébastien Loeb, Red Bull AlphaTauri AF Corse
Photo by: Red Bull Content Pool
ローブはダカールラリー2022にプロドライブ/BAHRAIN RAID XTREMEから参戦し、トヨタのナッサー・アルアティアに次ぐ2位を獲得。その直後に行なわれたWRCラリー・モンテカルロでは、スポット参戦ながらもセバスチャン・オジェ(トヨタ)との一騎打ちを制するなど、年明けから八面六臂の活躍を見せている。
またローブは、2022年は新設の世界ラリーレイド選手権にダカールと同じくBAHRAIN RAID XTREMEから参戦し、エクストリームEにはルイス・ハミルトンがオーナーを務めるX44から出場している。なおX44の運営も、ローブと独占契約を結ぶプロドライブが行なっている。
ローブの他にもラリー界からDTMには、2018年にオジェがメルセデスからレッドブルリンク戦にゲスト参戦したこともある。
ローブのDTM参戦について、DTMを率いるゲルハルト・ベルガーはこう語った。
「史上最も成功したラリードライバーが開幕戦ポルティマオに参戦することは、ファンが待ち望んでいた本物のハイライトになる」
「キャリアの中で彼が築いた偉業は言うまでもないが、それでも非常に強力なドライバーたちとの激しい戦いになることだろう。ニック・キャシディの代役として、アルファタウリ・AFコルセのフェラーリを駆りポイント争いをするワケだし、チャンピオンの彼が高いモチベーションでサーキットにやってくることは間違いない」
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