「いつの日かル・マンに出たい」ガスリー、仮想ル・マン参加で衝撃受ける
アルファタウリF1のピエール・ガスリーは6月中旬にバーチャル・ル・マン24時間レースに参加したが、そこで得られたワクワクに驚かされたと語った。


6月13〜14日、世界3大レースのル・マン24時間レースをバーチャルの世界で行なう試みが実施された。
これは新型コロナウイルスの影響で延期となった現実のル・マン24時間の代替イベントであり、現役のWEC(世界耐久選手権)選手やF1ドライバー、インディカードライバー、F1タイトル経験者など豪華なラインアップが集い、盛り上がりを見せた。
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現在アルファタウリからF1に参戦するピエール・ガスリーもバーチャル・ル・マンに参加した。フォーミュラE王者のジャン-エリック・ベルニュらとチームを組みベローチェから出走すると、総合5位という結果を残した。
ガスリーは今回のバーチャル・ル・マンの経験についてF1のポッドキャストで語っており、非常に興奮する体験だったと述べている。
「ゲームだけで、これほどの興奮を覚えたのには驚いたよ」と、彼は言う。
「何もかもがとてもリアルで、競争は激しくて本当に夢中になっていた。正直に言って、最高だった」
「僕は自分の担当する最後のスティントを午前3時半に終えたけど、5時まで眠れなかった。ただマシンが大丈夫かチェックして見ていた。そして、僕らは問題なくやっていた」
「問題は無かった。それで3時間半寝たんだ。でも起きて2秒後には即インターネットで僕らがどうなっているかをチェックした」
「正直に言ってすごい経験だった。本当に楽しんだよ」
ガスリーはフランスのヤングドライバー育成プログラムに参加していた頃、ル・マンに住み、学校に通っていた。
そしてル・マンの“大ファン”を称するガスリーは将来的に現実のル・マン24時間に参加することを夢見ている。ただ、今はF1に集中していると彼は語った。
「僕はずっとル・マン24時間の大ファンだった」
「13歳から18歳まで、5年間ル・マンに住んでいたから、この街との特別な繋がりを感じているんだ。若い頃は何度も純粋に観客として、パドックの中に入ってレースを観戦して、友達と一緒に観戦してきた」
「僕にとって、特別な雰囲気のある場所なんだ」
「自宅のシミュレータでドライビングをしているだけでどれだけ興奮しているかがわかるとなると、(現実の)ル・マンは本当に信じられないほどのものなんだろうと想像できる」
「言うまでもなく、いつの日かそれをやりたいと思ってる。でも今は100%F1に集中しているんだ。だけどいい条件でル・マンを走る機会があったなら、きっと惑わされるだろうね」
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