角田裕毅、今季初入賞10位も「複雑な心境」とコメント。ペース足りず大幅ポジションダウンの中盤……終盤の“幻の5番手”など波乱万丈のレースに
F1第3戦オーストラリアGPで10位となった角田裕毅は、チームにとって今季初入賞をもたらしたが、複雑な心境であると語った。
メルボルンのアルバートパーク・サーキットで行なわれたF1第3戦オーストラリアGP。アルファタウリの角田裕毅は10位でフィニッシュした。これはチームにとっても今季初入賞となった。
しかし、角田にとっては決して手放しでは喜べないレースとなった。そのため角田は今回のレースについて「複雑な心境」であると話している。
角田は予選でQ2に進み今季最高の12番グリッドを確保。レースは序盤から赤旗が出されるなど荒れ模様であり、角田は1回目の赤旗中断時には8番手まで順位を上げていた。
しかし角田のマシンはペースが上がらず、上位陣や近くのライバルと比較しても1周1秒前後遅いペースにとどまり、レース中盤は次々と追い抜きを許す苦しい展開となった。レースが残り6周となった時点で、角田は14番手まで順位を下げていた。
しかしここからレースが大きく動く。ケビン・マグヌッセン(ハース)のクラッシュにより2度目の赤旗が出されると、スタンディングスタートでのレース再開直後に至る所で接触事故が発生。その混乱をうまく切り抜けた角田は一気に5番手までジャンプアップしていた。
そのままレース終了となれば一挙10ポイントを獲得できる角田だったが、レースは直前のスタンディングスタート時のグリッドからリタイア車両を除いたオーダーに戻され、セーフティカー先導の下で最後の1周を消化することに決定された。これにより角田は3戦連続で11位でのフィニッシュか……と思われたが、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がタイムペナルティを受けたことで10位に繰り上がり、1ポイントを手にしたのだ。
この波乱万丈のレースを振り返り、角田はチームのプレスリリースで次のようにコメントした。
「今日に関しては、複雑な心境です」
「今季初のポイントを獲得できたのは良かったのですが、正直自分たちのペースを考えればポイントを獲れるとは思っていませんでした。(2度目の)赤旗が出されるまで、僕たちがタイヤのウォームアップやハードコンパウンドを作動領域に入れるのにどれほど苦戦していたか、そこを考えると僕たちは自分たちのパフォーマンスを出し切った10位という結果を喜ばないといけません」
「(2度目の赤旗後のスタンディングスタートでは)ターン1で何台もオーバーテイクできたので、5番手という結果を逃したのは残念ですが、ポイントを獲得できたというのはポジティブなので、これからも頑張り続けて今後のレースでもっと多くのポイントを獲得できるようにしたいです」
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