F1 バルセロナ-カタルニアGP
1回勝ったくらいで、タイトル争いの話なんて。ハミルトン優勝のフェラーリ、バスール代表は冷静「次も同じアプローチで臨む」
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、バルセロナ・カタルニアGPでルイス・ハミルトンが優勝したとはいえ、タイトル争いの可能性については言及したくないと述べた。
Oleg Karpov Filip Cleeren
編集: 2026/06/19 3:30
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Lewis Hamilton, Ferrari
写真:: Dom Gibbons / Formula 1 via Getty Images
F1第7戦バルセロナ・カタルニアGPで、ルイス・ハミルトンの手によって今季初勝利を挙げたフェラーリ。ただフレデリック・バスール代表は、チームとハミルトンのタイトル争いについて語るつもりはないと述べた。
ハミルトンは第6戦モナコGPで2位に入ったことでランキング2番手に浮上。そしてバルセロナでは勝利を収めた上にポイントリーダーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がリタイアに終わったことで、その点差が41点まで縮まった。
明らかに勢いづいているハミルトンだが、バスール代表はフェラーリがハミルトンのタイトル争いを支援するかどうかを問われた際、「そういった質問には答えたくない」と語った。
「2週前には何もかも惨事だったという話をしていたのに、今はチャンピオンシップの話になっている」
「こういったアプローチは最悪だ。(次戦)オーストリアでもバルセロナと全く同じアプローチで臨むだけで、チャンピオンのことを考えたり、あと何回勝てばどうなるかなんて想像したりはしない。私は絶対にそんなことはしない」
つまるところバスールは、たった1回の勝利で状況が大きく変わることはないと訴えている。特にモナコGPは、バスールの言うようにフェラーリにとって「惨事」であった。
フェラーリは低速コーナーで強みを持っているため、低速でエンジン性能の影響が小さいモナコはフェラーリが優勝候補の最有力と見られていた。マクラーレンのランド・ノリスも第5戦のカナダGPを終えた時点で、「正直言って、次のモナコではフェラーリがポールを取ると思う。彼らの低速域でのパフォーマンスは他のどのチームよりも優れている」と話していた。
しかし蓋を開けてみれば、フェラーリ勢はアントネッリとレッドブルのマックス・フェルスタッペンにフロントロウを奪われ、ハミルトンが3番手、シャルル・ルクレールが4番手に終わった。ハミルトンはフェルスタッペンのトラブルによって2位でフィニッシュすることができたが、ペース面ではアントネッリに太刀打ちできなかった。
一方バルセロナでは、全く異なる展開となった。フェラーリは大規模なアップグレードパッケージを持ち込むと、予選でハミルトンがメルセデスのジョージ・ラッセルに次ぐ2番グリッドを確保。決勝ではハミルトンが3ストップ作戦でライバルを出し抜き、バーチャルセーフティカーのタイミングも味方につけながら見事圧勝した。
それでもバスールは、たった1レースでフェラーリが弱点を克服したとは考えていない。彼はバルセロナの極端な高温が結果に影響した可能性を指摘する。
フェラーリはタイヤマネジメントの点で進歩を遂げたかという質問に、バスールはこう答えた。
「確かにそうと言えるが、これには注意が必要だ」
「良い週末を過ごしたからといって、毎回すべてで圧倒できるわけではない。今回のコンディションはかなり極端だった。カナダも別の意味で極端だったが、次のオーストリアではもっと平均的なコンディションになるだろう」
「デグラデーション(タイヤの性能劣化)という点で、我々もギリギリのところにいる。同じマシン、同じコースでも、良いスティントになる時もあればそうでない時もある」
「ミディアムとハードでのスティントを比較すると、あるマシンはハードで非常に速く、別のマシンはミディアムで速かった。これがシーズン全体に当てはまる保証もない」
ADUOが追い風となるか
写真: Rudy Carezzevoli / Getty Images
フェラーリはまた、ADUO(追加開発・アップグレード機会)制度を通じてパワーユニットを改良できる見込みであり、これが性能向上の新たな道になる可能性がある。
マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラはバルセロナで、パワーユニットも含めた総合力では依然としてメルセデスが優位だとしつつも、現時点で最強のシャシーを持っているのはフェラーリである可能性を示唆した。ノリスも、より強力なエンジンがあればフェラーリはライバルを「圧倒するだろう」と語った。
しかしバスールは、パワーユニットのアップグレードによる効果についても過度な期待を抱かせたくないようだ。
「落ち着いてくれ」とバスールは笑いながら言う。
「良い点は我々が正しい方向に進んでいるということだ。カナダは非常に良い週末で、モナコも良かった。そして今週末は最初からペースがあった。2台ともポール争いができたのは前進だと思う」
さらにバスールは、今季から導入されたばかりのレギュレーションでは開発の余地が大きく残されているため、バルセロナの結果だけで勢力図を判断すべきではないと強調した。
「重要なのは、このシーズンはバルセロナの結果ではなく、各チームの開発能力で決まるということだ」
「ここ25年ほど、バルセロナで速いマシンがそのままシーズンを支配すると言われてきた。しかし今季は違う。どのチームがどれだけマシンのパフォーマンスを高められるかにかかっている」
「今週末は我々がアップデートを投入したが、他チームはそうではなかった。おそらくイギリスでは他も何かやってくるかもしれないし、我々も近いうちに持ち込むつもりだ」
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