ルクレール、跳ね馬復活のポール獲得！　走りにはまだ満足できず「レッドブルを倒せて驚いた」

　新時代を迎えたF1。開幕戦バーレーンGP予選で最速タイムをマークし、最初のポールシッターとなったのは、フェラーリのシャルル・ルクレールだった。

　プレシーズンテストから、その仕上がりの良さから今季の有力候補だと目されてきたフェラーリ。レース週末に入っても、昨季王者であるマックス・フェルスタッペン（レッドブル）とほぼ互角の速さを見せた。

　そして迎えた予選。Q3最初のアタックはルクレールのチームメイトであるカルロス・サインツJr.がトップとなったが、ルクレール、フェルスタッペンも交えた上位3台が100分の6秒以内に収まる大接戦が展開された。

　2度目のアタックでは、セクター1ではフェルスタッペンが、セクター2ではルクレールが全体ベストを更新。一進一退、どちらが勝るか分からないアタック合戦が展開されたが、最速で駆け抜けたのはフェルスタッペンに0.123秒差をつけたルクレールだった。

　パルクフェルメでインタビューに応え、シーズン最初の予選で素晴らしいスタートを切れたのではないかと訊かれたルクレールは「ああ、良い感じだ」と笑顔で答えた。

「この2年間は、チーム全員にとって信じられないほど困難なものだったから、今年は復活のチャンスだとかなり期待していたし、チームとして非常にうまく機能して、より良いポジションで戦えるようになったと思っている。だから今日はとても嬉しい」

　とはいえ、ルクレールは自身のアタックに不満が残っているようだ。

「予選は非常にトリッキーで、自分のドライビングに完全に満足していたわけではなかったが、何とかQ3でラップをまとめ、ポールポジションからスタートすることができるので、とてもハッピーだ」

「もちろん、改善の余地は残っているよ。ドライビングの面でも、昨年とはぜんぜん違うんだ。そのためにテストはとても役に立った。いろいろなドライビングスタイルを試したけど、まだ完璧なものを見つける必要がある。だから、これからもっともっと進化していくはずなんだ」

　ルクレールは、予選でレッドブルを倒せたのは驚きだったとしながらも、決勝に向けては慎重な姿勢を維持した。

「マシンのペースはかなり良い感じだ。予選ではレッドブルが僕たちより少し速くなると思っていたんだけど、そうじゃなかったのは良い驚きだった。だから今は、明日に向けて全力を尽くす必要がある。明日は簡単にはいかない。特に今年は車重が増えているから、タイヤマネジメントが重要になる」

「間違いなく、僕はまだ慎重でありたいと思っている。ペースは良いけど、レースは長いし、何が起こるか分からないからね」