アルボン、ヘルメットのチャリティオークションで1400万円をタイの孤児院に寄付。施設には”アルボン体育館”も
F1ドライバーのアレクサンダー・アルボンはシンガポールGPで使用したヘルメットをチャリティオークションに出品。8万4千ポンド(約1400万円)を集め、孤児院へ寄付を行なった。
写真:: Williams
ウイリアムズF1のアレクサンダー・アルボンはF1シンガポールGPで使用したヘルメットをチャリティオークションに出品。8万4千ポンド(約1400万円)を集め、母国タイの孤児院へ寄付を行なった。
今回アルボンが寄付を行なった背景には、今年5月に彼がその孤児院を訪れていたことがある。ウイリアムズのチーム代表であるヨースト・カピトの弟が長年タイでチャリティ活動を行なっていた縁から、アルボンが当該の孤児院を訪問。彼らの様子を内外に伝えると共に、募金活動も行なった。
アルボンは孤児院で行われているプログラムの一環から、髪を赤色に染めてパドックに現れたことでも話題となっていた。
今回アルボンはシンガポールGPで使用した、その子どもたちによるデザインのヘルメットを、チャリティオークションに出品。多くの寄付金を集めることに成功した。
オークションの結果、アルボンは8万4千ポンド(約1400万円)を集めており、これは前述のカピトの弟が行なっている”アイスマン・チャリティ”が年間で集める金額(10万ポンド)に近いものとなっている。
最終戦アブダビGP終了後には、アルボンは孤児院を再び訪問。なお序盤戦で行なった寄付活動で体育館の修繕が行なわれており、「アレックス・アルボン・ホール」という名前がつけられた施設を、立役者本人が視察している。
今回のチャリティオークションを通じ、アルボンは次のように感謝のコメントを寄せた。
Alex Albon, Williams
Photo by: Williams
「今年のはじめにタイの孤児院を訪れたとき、僕は自分のできることなら何でもして助けになろうと決めた」
「2022年は僕にとってF1復帰の最初の年で、僕は自分という”箱”をつかってタイのコミュニティに貢献し、良いことをしたいと望んでいたんだ。彼らがシンガポールGPで僕のヘルメットをデザインし始めたときには、子どもたちの創造性に驚かされた。その出来上がりも本当に印象的なモノだった」
「モンツァでの健康上の問題(※虫垂炎)を理由に、シンガポールでこのヘルメットでのレースを諦めるつもりはなかった。孤児院の施設を改修するために、こんなにたくさんのお金を集めることができて圧倒されっぱなしだ」
「寄付を行なってくれたファン、そしてヘルメットを落札してくれた人に、心からの感謝を伝えたい」
アルボンは孤児院を訪れたあと、5月に行なわれたMotorsport.comのインタビューに対し、”正しいこと”をする機会だと感じたといい、次のようにチャリティ活動に対する気持ちを語っていた。
「僕は、あまり社交的な人間じゃないんだ。人前に出るのが苦手なんだ。でも善行を行なっていく使命が僕にはあると感じている」とアルボンは言う。
Helmet of Alex Albon, Williams
Photo by: Alex Albon
「いい例がたくさんある。僕の”同僚”を見てみても、ルイスやセバスチャンといった人たちは、スポーツの外で素晴らしいことをやっている」
「子どもたちが僕の髪を染めていいかと言ってきた時、まず『僕は間違いなく赤髪でオーストラリアに行くことになる』と思った。けど、実際のチャリティや寄付といった面を知ってもらうためには、とても良い方法だった」
「僕はタイ人としての自覚を持ったし、タイの人々や子どもたちにチャンスを与えられるようなプロジェクトを、もっともっとやっていきたい」
「見ての通り、僕はそうした手助けができる恵まれたポジションにいる。これは僕が正しいことをするチャンスだ。僕らはたくさんのお金を寄付できたし、これからも続けていきたい」
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