F1 オーストラリアGP
残り1周でタイヤ交換の大胆戦略成功! ウイリアムズのアルボン「僕らのマシンにはC2タイヤが合ってる」
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、F1オーストラリアGPの決勝を最後尾からスタートしたものの、スタート時に履いたハードタイヤで58周のレースのうち57周を走り切る大胆な戦略を成功させ、10位入賞を果たした。

James Newbold
編集: 2022/04/11 8:56
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、予選で燃料サンプルを規定された量提出できなかったとして結果を抹消され、決勝レースはグリッド最後尾からスタートした。しかしスタート時に装着したハードタイヤで、58周のレースのうち57周を走るというアグレッシブな戦略を成功させ、10位フィニッシュ。チームに貴重な1ポイントをもたらした。
今シーズンは開幕から苦戦を強いられているウイリアムズ。今回のグランプリでも厳しい戦いとなり、アルボンもチームメイトのニコラス・ラティフィも、予選Q1を突破することができなかった。しかもアルボンは、予選終了後に規定されている燃料サンプル1リットルの提出義務を満たすことができず、予選タイム抹消の処分。この結果、決勝レースを最後尾グリッドからスタートすることになった。
そのアルボンは、多くのマシンがミディアムタイヤを履いてレースをスタートする中、ハードタイヤをスタートタイヤに選択した。そしてこのハードタイヤで、長い距離を走ることを決めた。セーフティカーが出ようが、バーチャル・セーフティカーとなろうが、徹底的にステイアウトを選んだ。
その度にポジションを上げたアルボンは、レース終盤には7番手を走行。そして最終ラップに入るところでピットに飛び込み、ソフトタイヤに履き替えた。
アルボンがコースに復帰したのは、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)と周冠宇(アルファロメオ)の間の10番手。最後の1周をソフトタイヤで難なく走ったアルボンは、10位でフィニッシュ。1ポイントを文字通り戦略でもぎ取ってみせた。
アルボンはレース後、早い段階からタイヤを労ったことが功を奏したと語った。
「最後尾からレースをスタートする時には、そういうことをする余裕があるものだ」
そうアルボンは語る。
「最後まで、どんどん良くなっていった。レースの最後の25周は、まるで予選アタックのように感じたよ」
「でもそれは、完全に予想外だった。でも、ファクトリーとここで行なった全ての仕事の成果だと思う」
「今回のことで、決意とモチベーションを得ることができたと思う」
「素晴らしい1日だった。チームのために、この結果を手にすることができて嬉しいよ」
アルボンは、バーチャル・セーフティカーやセーフティカーが出た時にもピットインの指示が出なかったことに驚いたが、チームを信頼していたと明かす。
「僕は『オーケー! みんなは僕が知らないことをよく知っているはずだ』と考えたんだ」
そうアルボンは言う。
「ハースの1台が、僕の前でピットに入っていった。その時僕は『オーケー。これからは難しいレースになるだろう』と思ったんだ。それまでは彼がいることでDRSを使うことができたから、後ろに追い抜かれるのを防ぐことができたんだ」
「でもクリーンエアを手にすると、僕は周りよりもずっと使い古したタイヤを履いていたのに、マクラーレンと同じようなペースで走ることができたんだ。最終盤には、アルピーヌを引き離すこともできた」
「今日深いのは、C2タイヤ(今回のハードタイヤ)が僕らのマシンに本当に合っているということだ。それは少し予想外だったから、その理由を理解する必要がる」
「予選でもレースでも、全てこのタイヤを使う必要がある! 合計10セット、このタイヤを持ってきてほしいね」
今季厳しいスタートを切ったチームで、今回ポイントを獲得できたのは、レッドブル時代の表彰台に匹敵する結果だと語った。
「これは本当に求めていた結果だった」
そうアルボンは言う。
「難しいシーズン開幕となった時、その勢いを変えて、自分がやっていることをポジティブに感じる必要があると思う」
「良い結果を手にできない時は本当に大変だ。今は大変な時期だけど、この結果は僕にモチベーションを与えてくれる。ポイントを獲得したことで、チームにもモチベーションをもたらしてくれる。そして今では、もっと良い結果を切望しているんだ」
Read Also:
- 赤い彗星、止める者なし。ルクレールが完勝! フェルスタッペンに悪夢再来……角田裕毅15位|F1第3戦オーストラリアGP
- レッドブルに相次ぐ信頼性トラブル。3戦中2戦リタイアのフェルスタッペン「受け入れられない」と怒り心頭
- 【動画】フェルスタッペン、痛恨の今季2回目のリタイア|F1オーストラリアGP
- F1オーストラリアGP制したルクレール、フェラーリが好調さを保てれば「タイトルも狙えるはず」
- ベッテル、相次ぐトラブルとクラッシュ……踏んだり蹴ったりのF1復帰戦に「今シーズンはこれ以上悪くなることはない」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 ハミルトン、無線でのチーム批判を否定「オーバーヒート発生で“君たちのせい”って言ったんだ」
次の記事 マクラーレンのリカルド、母国凱旋レースでの好パフォーマンスに満足げ「この結果はメガだ!」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
James Newbold

人々に勇気と感動を与えた“不屈の男”アレッサンドロ・ザナルディ。レースキャリア伝説の瞬間3選
IndyCar
IndyCar 5 ヵ月前
人々に勇気と感動を与えた“不屈の男”アレッサンドロ・ザナルディ。レースキャリア伝説の瞬間3選

マグヌッセン、次の活躍の場は耐久レース。BMWのLMDhプロジェクトに加入し、WECかIMSAに参戦へ「象徴的なブランドを代表して走るのは誇り」
WEC
WEC
Bahrain November testing
2024/12/05
マグヌッセン、次の活躍の場は耐久レース。BMWのLMDhプロジェクトに加入し、WECかIMSAに参戦へ「象徴的なブランドを代表して走るのは誇り」

ノリス、黄旗無視ペナルティは正しい裁定と納得。勝利争ったフェルスタッペンが“チクリ”も「逆の立場なら僕もやる」
F1
F1
カタールGP
2024/12/01
ノリス、黄旗無視ペナルティは正しい裁定と納得。勝利争ったフェルスタッペンが“チクリ”も「逆の立場なら僕もやる」

More from
アレクサンダー アルボン

ウイリアムズ、マドリード開催F1スペインGPに特別カラーで挑む。1981年にハラマ走った「FW07C」モチーフのクラシカルデザイン
F1
F1
イタリアGP
1 ヵ月前
ウイリアムズ、マドリード開催F1スペインGPに特別カラーで挑む。1981年にハラマ走った「FW07C」モチーフのクラシカルデザイン

アレクサンダー・アルボン、ウイリアムズとの契約を2027年まで延長「僕たちの物語はまだ終わっていない」
F1
F1
オランダGP
1 ヵ月前
アレクサンダー・アルボン、ウイリアムズとの契約を2027年まで延長「僕たちの物語はまだ終わっていない」

アゼルバイジャンGPで”全く別物”のマシンを投入するウイリアムズ。しかしアルボンは期待せず「問題解決は無理だろうね」
F1
F1
Hungaroring Pirelli test
2 ヵ月前
アゼルバイジャンGPで”全く別物”のマシンを投入するウイリアムズ。しかしアルボンは期待せず「問題解決は無理だろうね」

More from
ウイリアムズ

【泥沼裁判】F1マシンが忽然と消えた!? ウイリアムズ、貸し出したFW23が行方不明になる謎の事件が発生……取り戻せるか?
F1
F1
バーレーンGP
6 日前
【泥沼裁判】F1マシンが忽然と消えた!? ウイリアムズ、貸し出したFW23が行方不明になる謎の事件が発生……取り戻せるか?

『ダンダダン』とコラボ中のウイリアムズ、TWICEツウィが公式テーマソングを担当へ! 日本のアニメとK-POPがF1の世界で融合
F1
F1
アゼルバイジャンGP
15 日前
『ダンダダン』とコラボ中のウイリアムズ、TWICEツウィが公式テーマソングを担当へ! 日本のアニメとK-POPがF1の世界で融合

今季初Q3進出のカルロス・サインツJr.、黄旗無視で痛恨の5グリッド降格ペナルティ。減速が不十分と判断
F1
F1
アゼルバイジャンGP
18 日前
今季初Q3進出のカルロス・サインツJr.、黄旗無視で痛恨の5グリッド降格ペナルティ。減速が不十分と判断
最新ニュース

レッドブル、ローラン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める
F1
F1 F1
シンガポールGP
37 分前
レッドブル、ローラン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める

ケーシー・ストーナー、フィリップアイランドへのサヨナラに”待った”「カレンダー復帰に向け、戦っていく」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
1 時間前
ケーシー・ストーナー、フィリップアイランドへのサヨナラに”待った”「カレンダー復帰に向け、戦っていく」

多種多様なGT300クラスで、公正なタイヤ供給という難題。来季ワンメイクサプライヤーのダンロップに聞く「考え方はシンプルです」
スーパーGT
SGT スーパーGT 13 時間前
多種多様なGT300クラスで、公正なタイヤ供給という難題。来季ワンメイクサプライヤーのダンロップに聞く「考え方はシンプルです」

優勝争いの7月から一転、10月富士では大苦戦。悩める牧野任祐「グリップ感が全くない。何が起きていたのか分からない」
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
14 時間前
優勝争いの7月から一転、10月富士では大苦戦。悩める牧野任祐「グリップ感が全くない。何が起きていたのか分からない」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録