ジョビナッツィ、スペインGPは不運重なり15位。ガレージで作業中に新品タイヤのバルブ破損
F1スペインGPでアントニオ・ジョビナッツィのピットストップに時間がかかったのは、オペレーション上の問題でタイヤにトラブルが発生したことが原因のようだ。
Antonio Giovinazzi, Alfa Romeo Racing C41
Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1スペインGPのレース序盤、角田裕毅(アルファタウリ)のマシンがストップしたことでセーフティカーが出動した際、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はピットに入ってタイヤを交換することを選んだ。しかし、彼のピットストップは30秒以上の作業時間を要してしまった。
このピットストップが混乱してしまった原因は、用意されていた新品ミディアムタイヤの内1本の内圧が抜けていたことにあった。ジョビナッツィのマシンに新しいタイヤが装着されようとしていたタイミングで、クルーのひとりが左フロント用タイヤの異変に気付いてアピール。これにより別のセットのミディアムタイヤ4本をガレージから引っ張り出すことになり、大きく時間がかかったのだ。
ただ、この時はセーフティカーラン中であったため、最後尾でピットアウトしたジョビナッツィはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を先頭とする隊列の一番後ろにつくことができるはずだった。しかし、ジョビナッツィはダッシュボードの問題によりリスタート直前までFIAが定めるデルタ(ペース上限)に従っての走行を強いられてしまい、隊列に追いつけないままリスタートを迎えてしまった。
こういった二重のトラブルが降りかかったことで、ジョビナッツィは戦略的アドバンテージを得られる可能性を失ってしまい、結果的に15位でフィニッシュした。
「セーフティカー中、ステアリングホイールがうまく機能しなくて、ずっとデルタに従わないといけなくなっていた」
ジョビナッツィはそう説明する。
「だからグリーンフラッグが振られた時、僕は(集団から)10秒も遅れていた。最初から最後まで最悪なレースだったね」
アルファロメオのトラックエンジニアリング責任者であるジェビ・プジョラーは、レース前のチェックではタイヤのセットに問題はなかったと語る。
「ガレージであらゆる準備をする際、タイヤを持ち運んでいた時のオペレーション上の問題でバルブにダメージを与えてしまった」と彼は言う。
「監視システムによると、レース開始時は問題なかった。しかしガレージで作業している間のとあるタイミング、ピットストップを行なう数周前に問題が発生したのだ」
「そこは改善できる点であり、2度と起こらないようにしなければならない。ただ、その時セーフティカーが出ていたので、少なくとも(ピット作業のロスを)挽回できたはずだった。ダッシュボードの問題がなければ、隊列の最後尾につけることができていたと思う」
「戦略上の計画では、我々はミディアムを2セット使いたかったんだ。だからポイントを争うことができたと思う。彼は非常に良いポジションにつけていたはずだ。ただ起きたことはしょうがない」
またダッシュボードのトラブルについて、プジョラーはこう付け加えた。
「FIAと話をしているところだ。なぜこのような問題が起きたのか理解できないし、まだ詳しいことは分かっていない」
「タイヤを1セット失った上に、タイムをロスし、トラフィックにも引っかかってしまったので残念だ。彼はレースでかなり損をしてしまっていた」
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