昨年互角の戦い見せたマクラーレンに「差を付けられすぎている」アルピーヌ、しかしトップチームとのギャップは縮まった?
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、チームはライバルのマクラーレンに昨年以上に大きな差をつけられたものの、トップチームとの差を縮められたことは心強いと考えている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
アルピーヌF1はチーム名がルノーだった昨シーズン、マクラーレン、レーシングポイント(現アストンマーチン)らと激しいコンストラクターズランキング3位争いを繰り広げた。最終的には181ポイントでランキング5位となったが、3位のマクラーレン(202ポイント)、4位のレーシングポイント(195ポイント)とは僅差だった。
そして迎えた2021年シーズン、マクラーレンは力をつけ、復活したフェラーリとコンストラクターズ3位を争っているが、一方でアルピーヌは後れを取っている。前半11レースを終えた段階でマクラーレンは163ポイントを稼いでいるが、アルピーヌは77点どまり。先日のハンガリーGPでエステバン・オコンが優勝したこともあり、ランキングは5番手にジャンプアップしたものの、それまでは7番手に沈んでいた。
オコンの優勝は、チームとしてはロータス時代の2013年オーストラリアGP以来のモノ。しかし当時と比べても、今季のマシンは全体的にスピードと安定性に欠けている感は否めない。
アロンソは2021年シーズンに関して、フェラーリが復活することは予想していたと話したが、アルピーヌは予想していたよりもマクラーレンに大きな差を付けられてしまっていると認めた。
「今年初め、僕たちが期待していたのは、昨年ルノーが成し遂げたことの再現をすることだった」
アロンソはそう語った。
「フェラーリが2020年にパフォーマンスを落とし、奇妙な1年を過ごしたことを考えると、彼らは今季僕たちの前に来るのではないかと予想していた。でも、マクラーレンとの差が少し広がり過ぎてしまったことも事実だ」
「ルノーの時は昨年の最終戦までマクラーレンと(コンストラクターズランキングを懸けて)戦っていた。今年はそれができていない」
ただ、そんなアルピーヌにとっても明るい兆しはある。それはメルセデスやレッドブルといったトップチームとの差は縮まっているということ、そして2022年には2019年以来となる新設計のパワーユニットが導入される予定であるということだ。
「あらゆる数字を分析してみると、僕たちはメルセデスらとの差を縮めることができている」とアロンソは続ける。
「仮にコンストラクターズランキング7番手だったとしても、選手権のトップとの差を縮められたのであれば、それは全体的にタイトな戦いになっているということなんだ。9番手のチームからトップのチームまで、みんな近付いてきている」
「アストンマーチンに対しても同じことが言える。彼らはレーシングポイントだった昨年に表彰台を争っていて、優勝も記録したけど、僕たちは今年そんな彼らとも近付けている」
「全てのチームがアップダウンを経験しているけど、僕たちもコンストラクターズ選手権の順位を落としてしまった。ルノー時代の昨年に僕たちの後塵を拝したチームが皆進歩を遂げているからだ」
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