アロンソ先輩、後輩ストロールは「今後のアストンを率いていく」と期待。F1アゼルバイジャンGPでは強い絆あらわに
アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、僚友ランス・ストロールに積極的に協力する理由として、「今後10〜15年にわたってチームを率いていく」からだと語っている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
フェルナンド・アロンソは、チームメイトのランス・ストロールに手を差し伸べる理由として、「今後10年、15年にわたり」アストンマーチンF1チームを率いていくのがストロールの役目だからだと語っている。
今季セバスチャン・ベッテルの後任としてアストンマーチンに加入したアロンソと、アストンマーチンの前身レーシングポイント時代からこのチームに所属しているストロールは、コンビ結成以来非常に友好的な関係を築いてきた。
第4戦アゼルバイジャンGP決勝では、ストロールがアロンソの直後を走っていても攻撃に転じることはないとチームに伝え、アロンソはブレーキバランスに関するアドバイスをストロールに伝えるようチームに語った。
こうしたやり取りについてアロンソは、ストロールがチームの長期的な未来に貢献すると信じているからこそ、チームメイトを助けるのだと明言している。
ストロールとの関係についてmotorsport.comがアロンソに尋ねると、彼は次のように答えた。
「僕らは木曜日から週末はたくさんの話をする」
「以前そのコースでふたりが感じたこと、戦略会議では僕らがどうするのか、それぞれのマシンのプランやそういったことを話すんだ」
「だから、それまで感じていなかったことをレース中に感じたり、僚機に役立つようなことがあれば、チームとコミュニケーションを取るようにしているんだ」
「それで今回みたいな感じになった。僕も数年はF1を続けるだろうけど、そう長くはない。彼はこれから10年、15年とチームを率いていくことになる。だからこれから数年間、できる限りランスの力になれればと思っているんだ」
以前のチームメイトとそういった関係を築いたことがあるか、と訊かれたアロンソは次のように答えた。
「ああ、もちろん過去にはあったよ。でも僕の無線は一部しか放送されなくてね!」
「でも今の形とは違う。今のF1は僕に優しいんだ」
Fernando Alonso, Aston Martin AMR23, Lance Stroll, Aston Martin AMR23
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
一方でストロールは、アゼルバイジャンGPのレース序盤にアロンソとバトルをしないことは正解だったと語っている。
「僕らは長期的なスパンでレースを考えていたし、彼の方がペースは良かったんだ」
「そういう意味で、彼をプッシュしたくはなかったんだ」
「レース序盤のマネジメントは、お互いによってスマートなやり方だと感じたよ。そして、彼はハードタイヤでとても良いペースで走っていた。一方で、僕はバランスに苦戦して、ハッピーな状態とはなれなかった」
「ターン16でミスをして、ハミルトン(ルイス・ハミルトン/メルセデス)にやられてしまった。それからレースの最後まで、少しトリッキーに感じたよ」
またアロンソがチームを介してストロールに伝えようとしたブレーキバランスのアドバイスについて、ストロールは次のように語っている。
「初耳だよ! 彼は好意で返してくれたんだね!」
「そう、彼の恩返しだね。チームからはブレーキバランスについて考えて、いくつか変更するように言われたんだ」
「今になって、あのアドバイスが彼からのモノだと知ったよ」
そしてアストンマーチンのマイク・クラック代表は、アロンソとストロールが協力関係を築いていることを称賛した。
「素晴らしいことだ」とクラックは言う。
「我々がふたりの調和を保つことができれば、お互いをプッシュしつつも重要なところでは助け合うことができる。長い目で見て、それは我々の利益になると思う」
チーム内でアロンソが兄のような存在になっているのか、と訊かれたクラックは「ランスは弟ではないし、ふたりは同じ目線に立っている」として次のように続けた。
「ランスがやっていることをフェルナンドが見たり、逆にランスがフェルナンドのを見たりしていたことが何度もある。兄弟ではなく、年上、年下といったところだろう」
Additional reporting by Jonathan Noble and Oleg Karpov
Share Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。