F1 サウジアラビアGP
アルピーヌの辞書に、チームオーダーの文字なし。アロンソvsオコンのチーム内バトルを許可……ただし「タイムロスしない限り」
アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、ドライバーのフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンがタイムロスしない限り、レース中のチームメイト間バトルを許可し続けるという。

Adam Cooper
公開日時: 2022/04/01 3:22
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F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースでは、アルピーヌのフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンがチームメイト同士で抜きつ抜かれつの激しいバトルを展開した。
アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、バトルの最中にピットウォールで頭を抱える姿が国際映像に映し出されていたが、問題はバトルではなくそれによるタイムロスだとして、今後も基本的にはチームメイト間でのバトルを許可していくという。
アロンソとオコンが6番手を争っていると、後方からバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)やケビン・マグヌッセン(ハースF1)が追いつき、その後ろに連なった。オコンにはアロンソとのバトルをやめて順位を守るように指示が飛んだが、ボッタスによるオーバーテイクを許してしまった。
しかしレース中盤を過ぎると多くのマシンにトラブルが発生。ボッタスがエンジンの温度上昇で、アロンソが駆動系のトラブルによりリタイヤとなったことで、オコンは6位入賞を果たした。
「ここは速度域が高くて、壁が近いんだ」とチーム内バトルについてサフナウアーはそう口を開いた。
「だが見ての通り、彼らはレース前に話し合っていた通りにバトルをした。そしてそれは誰にとっても良いことだった。フェルナンドが止まっていなければ、我々は6位と7位だっただろうね」
「そしてファンには、ちょっとしたショーを見せることができたね。それが醍醐味だろう?」
「バトルをさせなきゃダメだよ」
Fernando Alonso, Alpine A522, battles with Esteban Ocon, Alpine A522
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
「クリーンなレース……それこそファンが見たがっているモノだ。我々は最初から彼らにバトルをさせることを伝えていた。私がこんなこと(頭を抱える仕草)をしたのは、予想以上にタイムを失っていたからなんだ」
「それはこのコース特有のモノであり、新しいレギュレーションの目的通り、マシンが追従しやすくなったからでもあると思う」
「追従しやすくなれば、毎周抜きつ抜かれつのバトルを始められる。メルボルンでどうなるかを見て、調整する必要はあるがね」
またサフナウアーは、チームのドライバー同士でバトルをさせる場合は、その後ろから追うライバルとの差を考慮する必要が生まれたと言う。
「我々がやらなくてはならないのは、(新レギュレーションで)DRSがどれだけ効果を発揮するかを評価することだ」と彼は語る。
「従来であれば、DRSトレインは簡単に途切れていた。だからこそ今、評価する必要があるんだ」
チーム内争いを展開した結果、後続のボッタスが追いついてきたことに関して、彼は次のように語った。
「それこそ、我々が調査すべきことだ。ここではオーバーテイクを仕掛けるのが容易だからこそ、タイムを失った。それは新しいモノだと思う」
「いつ『オーバーテイクするな』と伝えるべきか……それはタイムを失う時だ。まさにトレードオフだね」
サフナウアーは、昨年まで彼が所属したアストンマーチンがフォース・インディア、レーシング・ポイントと呼ばれていた時代に、チーム内争いが同士討ちに転じた苦い経験を持つ。チームとしてのポイントを最大化するべく、ドライバーがバトルを控えるよう求められる状況はタイムロス以外にもあると彼は言う。
「F1で仕事をしてきた中で、私がドライバーに何をすべきか指示する立場にいた時は、レース残り10周、あるいは残り15周の時点でふたりを入れ替える価値がない場合もあった。(両ドライバーは)前方のドライバーには追いつけなくて、後方のドライバーにも追いつかれない場合は、ポジションを守るんだ」
「レース序盤は何が起こるか予想がつかないから、そうするのは非常に厳しい。でもレース終盤の残り10周、15周、20周となれば、チームのポイントを最大化することが最重要になる。順位を守ることがチームのポイントの最大化に繋がるのであれば、我々はそうするつもりだ」
仮にドライバー同士が接触した場合は、バトルを自由にさせるという考え方は変わるかと尋ねられたサフナウアーはこう答えた。
「運のいいことに、彼らはそうならなかった。そしてそれは仮の話に過ぎない。つまり、これから先様々なことが起こりうるし、私には想像できない。前にも言ったように、もし未来を予測できたなら、私は今頃ラスベガスにいるはずだ」
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