アルピーヌのサフナウアー代表、チーム加入1年目は上手く馴染めた? CEOとの業務分担にも慣れて「仕事はやりやすい」と振り返る
アルピーヌは2022年からオットマー・サフナウアーが代表を務めるようになったが、彼はローラン・ロッシCEOとの業務の“重複”が発生したことがあっても、その逆よりはマシだと1年目を振り返った。
写真:: Alister Thorpe / GP Racing
2022年初頭にアストンマーチンF1を離れ、アルピーヌへと加入したオットマー・サフナウアー。彼は新チームでの1年目を振り返ると、仕事の仕方は悪くなかったと語った。
サフナウアーがアルピーヌに加入したことにより、チームはより伝統的な構造へ戻ることが可能となった。つまりサフナウアーがF1部門の報告を、アルピーヌCEOでロードカーとレーシングチームの全体的な責任者であるローラン・ロッシに上げる構図となったということだ。
アストンマーチンを離脱した後、サフナウアーは同社がマーティン・ウィットマーシュをパフォーマンス部門のグループCEOに起用したことを念頭に「チームがふたりの教皇を持つことはできない」と語っていた。そんなサフナウアーは、アルピーヌでの状況はそういったものとは異なり、ふたりのキーパーソンが共に上手く取り組めていると主張している。
「ローランと共に働くのはとてもやりやすい」と、サフナウアーはmotorsport.comに語った。
「というのも我々は別々の教皇のようなものだからだ。彼はアルピーヌという自動車会社のCEOで、私は彼の直属なんだ」
「自動車会社のアルピーヌの柱のひとつがF1チームだ。彼のもとにある事業のひとつで、私は彼のもとで働いている」
「彼には車の販売、製造、設計、マーケティングなど様々な種類の直属の部下がいる。トト(ウルフ/メルセデスF1代表)が(親会社ダイムラーの)オラ・カレニウスへ報告するようなものだ」
ロッシCEOはサフナウアーに関して“最も誇りに思っている”採用者のひとりだと述べるなど評価している。そんなサフナウアーは、アルピーヌ内における責任の分担は非常に明確だと語る。
「最初にやってきて、最も避けたいことは”アンダーラップ”だった」
「オーバーラップが意味するのは、私はこれをやる、でも向こうもこれをやっている……といった具合に(業務が)重なってしまうということだ。そしてアンダーラップは、私はやっていない、あっち側もやっていない……だから失敗が見逃されてしまうことになる」
「そうなれば最悪だ。最初は一部オーバーラップしてしまうところもあったが、今はアンダーラップもオーバーラップも起こらなくなった」
Pierre Gasly, Alpine A522
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
そしてサフナウアーはチーム内における初期の関与について、ピエール・ガスリーの獲得を例に次のように語った。
「フランツ(トスト/アルファタウリ)に電話して、彼をリリースできるかと聞いたんだ。フランツはノーと答えたが、私は『それはいい。そう言ってくれて嬉しいよ』と答えていた」
「つまり、私が彼に聞きたくなかったのは『早く追い出したい!』という言葉だったからね。彼は(ガスリーが)素晴らしいドライバーだから失いたくないと話していた」
「だから『ありがとう。恐縮だがヘルムート(マルコ/レッドブルモータースポーツアドバイザー)に電話してもいいかな?』と聞いたよ。彼なら別の視点を持っているかもしれないからね」
「ヘルムートに電話したよ。そして同時に、特定の節目に達した時にローランへ連絡し、自分のやってきたことについて説明を行なった。そしてアメリカへ飛び、ブライアン・ハータに(コルトン・ハータの)リリースについて話をしなければならなかった」
「その件も私は少し関わった。ブライアンとコルトンとランチをとりに行ったんだ。リリースもレッドブルが本当に満足できる代役を見つけられるか次第だったからね。そうでなければ、彼らも(コルトン・ハータを)手放さなかっただろう」
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