アルピーヌF1、スペインGPに新型リヤウイング投入へ。チーム代表明かす
アルピーヌは、次戦スペインGPにアップデート版のリヤウイングを投入する予定だ。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
アルピーヌは、カタルニア・サーキットで開催されるF1スペインGPに、新型のリヤウイングを持ち込む予定だ。この新型のリヤウイングはより効率的なモノであるとのことで、スペインではフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンの両方のマシンに、この新型ウイングが取り付けられるという。
今シーズンのアルピーヌは、開幕から速さを見せ、中団グループの最上位を争う存在となっている。しかし信頼性の問題や不運な出来事に見舞われたことで、満足いくポイントを獲得することができておらず、オコンが24ポイント獲得のランキング9番手、アロンソはわずか2ポイント獲得の16番手に留まっている。
ただチームとしては、強力なパッケージを手にしていると自信を持っており、スペインGPではそれをさらに前進させるつもりであるようだ。チーム代表のオットマー・サフナウアーは、今回のアップデートがマシンのリヤエンドを中心に行なわれることを明らかにした。
「スペインGPに向け、新しいリヤウイングを登場させる予定だ」
そうサフナウアー代表は語る。
「前回バルセロナを走った時よりも効率が向上しているはずだし、パフォーマンスも高くなっていると思う。2台のマシン両方に、それを投入する予定だ」
アルピーヌの今季のリヤウイングのコンセプトは、革新的であると言える。そのデザインは、長年使われてきたトレンドを覆すモノであり、ライバルチームは注目しているかもしれない。
Alpine A522 rear wing
Photo by: Uncredited
マイアミGPで使われたアルピーヌのリヤウイングは、翼端板の上部後端の角(赤い矢印の箇所。右下の丸の中は従来仕様)が後方まで延ばされていた。これは近年のトレンドとは、大きく異なるものである。
翼端板とメインプレーンやフラップの接合部分は、乱流を発生させてしまう。そのため翼端板の後端上部を切り欠き、この乱流発生を抑えるのだ。しかしアルピーヌはこの切り欠きを埋めてきた……これによって、発生する渦を変化させることができ、空力バランスを向上させる上で重要な役割を果たすということになれば、これまでの常識を捨て去ることができるかもしれない。
またDRSを開いた時にどんな影響が及ぶのかも、考慮しておかなければならないだろう。
なおアルピーヌは空力面の改善だけでなく、軽量化にも力を入れている。アルピーヌのスポーティング・ディレクターのアラン・パルメインは、イモラで投入した変更により成果が上がったというが、まだ完成したわけではないと語っていた。
「少しは進歩したが、まだまだこれからだ」
パルメインはそう語った。
「この部分については、これから良い方向に進んでいくだろう。しかし重量の面では、我々はまだ重い」
「他のチームよりもかなり酷いということはないと思うが、他のいくつかのチームに比べれば良くはない。最低重量を下回っているクルマもあれば、上回っているマシンもあると聞いている。我々はまだ少し重いが、開幕戦から着実に改善できている。コツコツとやっているんだ」
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