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激走3位のアントネッリ、プランBの1ストップ戦略でタイヤに”お願い”「残り20周から、なんとか耐えてくれと話しかけていた」

メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1ラスベガスGPを17番手からスタートし3位獲得。変則1ストップ戦略で、タイヤにお願いしていたと明かした。

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

写真:: Peter Fox

 F1ラスベガスGPを3位で終えたメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、残り20周のところからタイヤにお願いをしていたと明かした。

 雨の予選で実力を発揮しきれず、17番手に終わったアントネッリ。ソフトタイヤを履いてスタートすると、ターン1の混乱を抜けて14番手に浮上。デブリ回収のためにバーチャルセーフティカーが出る中、2周目を終えた段階で早々にピットインし、ハードタイヤに履き替えてタイヤ交換義務を消化した。

 15番手でコースに復帰したアントネッリは、そこから猛追劇を開始した。ジャンプスタートがあったとして5秒のタイム加算ペナルティを受けたものの、他車のピットストップもあって21周目にポイント圏内の10番手に浮上。全車がタイヤ交換義務を消化した31周目の時点で、なんと4番手となった。

 その後もアントネッリのペースは衰えず。一度はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)に接近を許したものの、アントネッリはむしろ自己ベストタイムを更新する走りで逆にふたりを引き離すことに成功した。

 4番手でチェッカーを受けたアントネッリは、ペナルティの5秒が加算されて5位に。そしてレース後、マクラーレン勢が車検で失格となったことから、3位までポジションが繰り上がることとなった。表彰式にこそ出られなかったが、アントネッリにとって激走で掴み取った、記念すべきF1キャリア3度目の表彰台獲得となった。

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 レースをほとんど1セットのハードタイヤで走り切る変則1ストップ戦略について聞かれたアントネッリは、なんとか耐えてくれとタイヤにお願いしていたと明かした。

「残り20周は、ストレートで毎周タイヤに話しかけてたんだ。『最後まで耐えてくれ』ってお願いしてた」

「レース中盤にはグレイニング(ささくれ摩耗)が起きて少し不安だったけど、特に最後の10周でフリーエアに入ってからは、チームからもらったドライビングのアドバイスもあって、グレイニングが少し改善し始めて、何とか持ちこたえられたんだ」

「実際、ラップタイムはどんどん速くなっていったので、本当に満足している。スタート位置が低かったのは残念だったが、それも学びの一部だ」

 マクラーレン勢の失格が決まる前にそう語ったアントネッリ。ジャンプスタートについては、自覚はなかったという。

「ええ、非常にトリッキーな状況だったと思う。僕の見解ではクルマが少し転がったかもしれないけど、車内では特に感じなかった。オンボード映像を確認して問題点を把握する必要がある」

「特に終盤3周は、ペナルティで6位になるかもしれないと内心思っていた。でもペースがどんどん上がっていき、4位を逃したのは少し悔しいけど、今は次のレースに集中する必要がある」

 アントネッリは残り20周の時点で”プランB”、つまり追加でピットストップをせずに走り切る戦略に移行するとチームから告げられたという。

「残り20周の時点でチームから無線でプランBに移行すると伝えられたんだ。だから最後まで走り切らねばならないと理解していた。当然、タイヤをマネジメントしようと努めており、最後の10周はかなり快適に走れていた」

「もちろんオスカーがすぐ後ろに迫っていたが、グレイニングが解消され始め、ペースがどんどん上がっていった。だから余裕を持って走り続けられたんだ」

 最終的に2位となったチームメイトのラッセルにも追いつこうかという勢いを見せていたアントネッリ。ピアストリとルクレールを抑えたのはラッセルのためなのかという質問には次のように答えている。

「いいや。正直に言うと、僕は自分のレースを走ろうとしていた。率直に言えば、彼(ラッセル)を追い抜こうとも試みていた。結果を最大限に高めようとしていたんだ。チームにとって良いポイントを獲得することが重要だったからね。もちろん、あの二人を抑えたことがジョージの助けになったかはわからない。ただ自分のことを考えていて、結果には満足している。このまま続けていくだけだ」

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