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レースレポート

フェルスタッペンが完勝! マクラーレンまさかの失格。角田裕毅はピットレーンから挽回ならず|F1ラスベガスGP決勝

F1第22戦ラスベガスGPの決勝レースが行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。角田裕毅は14位だった。

Max Verstappen, Red Bull Racing

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写真:: Frederic J. Brown / AFP Via Getty Images

 F1第22戦ラスベガスGPは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。逆転タイトル獲得の可能性を残した。

 F1の2025年シーズンもいよいよ最終盤。3連戦で終幕まで駆け抜けていくことになる。ラスベガスGPはその初戦だ。

 高級ホテルやカジノなどが連なる目抜き通りの”ストリップ”を駆け抜ける綺羅びやかなストリートコースは、砂漠地帯の気候とナイトレースということもあり、極寒のコンディションへの対応が求められるが、今回の決勝レースは気温度、路面温度18度と比較的寒さは控えめのコンディションとなった。

 ポールポジションはマクラーレンのランド・ノリス。雨で波乱の展開となった予選で頭ひとつ抜けた速さを見せ、タイトルを争う上で絶好のグリッドを手にした。2番グリッドのフェルスタッペンは、逆転タイトル獲得に向けてノリス攻略を狙った。

 3番手はウイリアムズのカルロス・サインツJr.。4番手にメルセデスのジョージ・ラッセルがつけた。ランキング2番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は5番手だ。

 予選の波乱を象徴するかのように、コンストラクターズタイトル2位を争う上位チームは1台ずつ予選Q1敗退を喫した。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは17番手、フェラーリのルイス・ハミルトンは19番手からのスタート。レッドブルの角田裕毅はリヤウイングなどを変更し、ピットレーンからの追い上げを目指した。

 FP2での赤旗や土曜日の雨の影響で、ロングランに自信のあるチームは皆無という状況。上位勢はミディアムタイヤをスタートタイヤに選択したが、11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)の他、下位6台のうち4台がハードタイヤをチョイス。アントネッリはソフトタイヤ、角田はミディアムタイヤを選んだ。

 50周のレースがスタートすると、良い蹴り出しを見せたのはノリスだったが、フェルスタッペンを抑えようとインに進路をとった結果ターン1で痛恨のオーバーシュート。ラッセルにも抜かれ3番手に後退した。後方ではピアストリも7番手までポジションを落とした。

 スタート直後のターン1では複数の接触が発生し、アストンマーティンのランス・ストロールがターン5の立ち上がりでマシンを停めた他、7番手を走っていたリアム・ローソンはピアストリと接触、フロントウイングにダメージを負ってピットインを余儀なくされた。ザウバーのガブリエル・ボルトレトもリタイアとなった。

 ピットレーンからスタートした角田は、17番手までポジションを上げて1周目を終えると、すぐにピットインしてハードタイヤに履き替えた。

 バーチャルセーフティカー(VSC)の後、4周目にレーススピードに戻ると、フェルスタッペンにラッセルが迫りDRS圏内に食らいついた。ペースを上げるふたりに対し、3番手ノリスは少しずつ離されていった。

 フェルスタッペンは10周もしないうちにラッセルをDRS圏内から振り切ると、ファステストペースでリードを広げにかかり、2秒弱のリードを確保した。

 また、フェラーリのシャルル・ルクレールは、ハースのオリバー・ベアマン、ピアストリ、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)を次々と攻略、5番手までポジションを上げた。

 ラッセルは予選で見舞われたステアリングのトラブルが再発したと無線で訴えた。ガクッとペースが落ちたわけではないものの、徐々にノリスがラッセルに近づいていった。

 デブリ回収のためのVSCが出されると、その解除後にノリスがラッセルの1秒以内に接近。しかしラッセルは18周目にピットインし、ハードタイヤに交換した。前が開けたノリスはペースアップ。ただ3秒前を走るフェルスタッペンもそれに反応しペースを引き上げた。

 20周を過ぎると、他の上位勢もルーティーンのピット作業を開始していく。23周目にはノリスや3番手を走っていたサインツJr.がピットへ。ピアストリの目の前でコースに復帰したサインツJr.だが、DRSを使われピアストリにオーバーテイクを許した。

 ノリスに対して4秒リードを築いたフェルスタッペンは、25周を走りきったところでピットイン。タイヤライフ的にも最も有利な立場でレースを進めた。

 ラッセルの1.2秒前でコースに復帰したフェルスタッペンは、ハードタイヤでもペースは衰えず、ラッセルを引き離していった。30周を過ぎると、再びノリスがラッセルに接近。DRS圏内に入り、完全にラッセルを射程圏内に捉えた。

 34周目にバックストレートでDRSを使ったノリスは、ターン14で危なげなくラッセルをパス。5秒近く前を走るフェルスタッペンを追ったが、フェルスタッペンはそれ以上の速さでギャップをさらに広げていった。

 ランキング2番手のピアストリは、4番手のアントネッリを抜きあぐねてルクレールにも接近を許す苦しい展開。アントネッリはギリギリのジャンプスタートで5秒ペナルティを受けたものの、スタートから2周でソフトタイヤをハードタイヤに履き替え、ハードタイヤを長く使う粘りの走りで上位に食い込んでいた。

 アントネッリは40周以上使ったハードタイヤでも自己ベストを更新する速さ。ピアストリに抜かれるどころか引き離し、ラッセルにも追いつきそうなペースだった。

 2位ノリスが終盤に大幅にペースを抑えたこともあって、フェルスタッペンが20秒以上の大差でトップチェッカー。今季6勝目をマークした。これでフェルスタッペンはポイントリーダーのノリスと42ポイント差に。残り2戦で獲得可能な最大ポイントは58点であり、可能性は依然として低いものの逆転での5連覇の権利を残した。

 3位ラッセル、4位はピアストリ。この結果、ノリスとピアストリのポイント差は30点に開いた。

 圧巻だったのはアントネッリ。4番手でチェッカーを受けた後に5秒のタイム加算ペナルティを消化したものの、終盤の好ペースの甲斐あってひとつしかポジションを落とさず、5位となった。

 フェラーリはルクレールが6位、ハミルトンが10位。コンストラクターズタイトル2位争いでは、ランキング2番手メルセデスと同3番手レッドブルの差は変わらず32ポイント。同4番手フェラーリは差が開き、レッドブルまで20ポイントとなった。

 角田は最終的に14位フィニッシュ。ハードタイヤでフランコ・コラピント(アルピーヌ)を抜きあぐねている間に他車のオーバーテイクを許し、2回目のピットストップをしたこともあって、大幅な挽回はならなかった。

※追記

 レース後の車検により、マクラーレンの2台はスキッドブロックの厚みが規定よりも摩耗していたことが発覚。その結果、ノリスとピアストリは失格となった。

 これにより、タイトル争いにおけるノリスのリードは24ポイントまで減少。ランキング3番手のフェルスタッペンは、同2番手のピアストリと同ポイントで並んでいる。

 またマクラーレンのふたりが失格となったことで、メルセデスのラッセルが2位に、アントネッリが3位に繰り上がった。アントネッリは予選Q1敗退から、大きく順位を上げ、自身3度目となる表彰台獲得を果たした。

 この他、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が4位、カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)が5位、以下6位アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、7位ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、8位ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、9位エステバン・オコン(ハース)、10位オリバー・ベアマン(ハース)となる。角田裕毅(レッドブル)は12位でポイントに届かない。

 コンストラクターズランキング2位争いでは、メルセデスがレッドブルに40ポイント差をつけて2番手。同4番手のフェラーリは13ポイント差でレッドブルを追っている。

レース

全スタッツ
 
順位 ドライバー # 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ピット ポイント リタイア原因 シャシー エンジン
1 Netherlands マックス フェルスタッペン レッドブル 1 50

-

    1 25   Red Bull Red Bull
2 United Kingdom ランド ノリス マクラーレン 4 50

+20.741

20.741

20.741   1 18   McLaren Mercedes
3 United Kingdom ジョージ ラッセル メルセデス 63 50

+23.546

23.546

2.805   1 15   Mercedes Mercedes
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