アストンマーチン、新チーム代表に元BMWのマイク・クラックを起用……「熱意を持って取り組む」と意気込み語る

アストンマーチンF1は、オットマー・サフナウアーの後任としてBMWグローバル・モータースポーツ事業部を率いたマイク・クラックを新たなチーム代表に起用したと発表した。

アストンマーチン、新チーム代表に元BMWのマイク・クラックを起用……「熱意を持って取り組む」と意気込み語る

 アストンマーチンは、マイク・クラックが新たなチーム代表に就任することを明らかにした。

 クラックはマクラーレンでチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルと似た経歴の持ち主で、キャリア初期にF1チームで働いた後に他のカテゴリーで経験を積んできた人物だ。

 2001年にザウバーに加わったクラックは、BMWワークス時代にチーフエンジニアにまで上り詰め、現在アストンマーチンで走るセバスチャン・ベッテルとも仕事をしていた。

 2009年にザウバーを離れ、F3やドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)で経験を積んだ後に2012年からポルシェの世界耐久選手権(WEC)プログラムに参画。チームのトラックサイド・エンジニアリング責任者としてザイドルと共に働いた。2014年からはBMWへ戻り、フォーミュラEやWEC、GTやIMSAプログラムを統括するBMWグローバル・モータースポーツ事業部の責任者となった。

 2022年からアストンマーチンに加入するクラックは、チームオーナーのローレンス・ストロール、昨年チームに合流したグループCEOのマーティン・ウィットマーシュの指揮のもと、チーム代表として働くことになる。

「アストンマーチンは、世界的で最も権威のある自動車ブランドのひとつだ」とクラックはチームのプレスリリースでコメントを残した。

「このような輝かしいブランドを、サーキットで成功させるために指揮を執るように任命されたことは、エナジーと熱意を持って取り組む挑戦になる」

「私は20年以上に渡ってモータースポーツの世界で働いてきた。2006年と2007年には、セバスチャン・ベッテルと一緒にF1で仕事をした。当時私はBMWザウバーのエンジニアで、彼はチームのテストドライバーだった」

「彼のスピードと能力には大きな敬意を持っていて、また彼と会えることは素晴らしいことだ。ランス・ストロールも100回のグランプリ出走を誇る、スピードと才能に溢れたドライバーで、彼と共に働くことがとても楽しみだ」

「シルバーストンを拠点とするこのチームは、いつも私を感心させてくれる。才能のある人々や勝負師に溢れている。勝負師としての文化や価値観は、モータースポーツで成功するために必要なモノだ。私もそれを理解しているし、アストンマーチンの新しい仲間たちもそれを分かっている。我々はこれから信じられないくらい懸命に働いていくつもりだ。我々は勝ちたいのだ。一緒に勝てるはずだ」

Sebastian Vettel, Aston Martin AMR21 Mule

Sebastian Vettel, Aston Martin AMR21 Mule

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 ウィットマーシュはクラックの起用について次のように語った。

「マイク・クラックは、まさにダイナミックかつモダンなチーム代表と言える。ローレンスと私の指揮のもと、他の上級職や増え続ける優秀で献身的なスタッフとともにF1世界選手権での成功に導いてくれるはずだ」

「BMWとポルシェでモータースポーツ事業部の上級職に就き、ザウバーではエンジニアとしての経験を積み、BMWとポルシェでモータースポーツ事業部の上級職に就いていたマイクは、経験値と専門知識を兼ね備えている。私達にとっては理想的な選択だった」

「ここ数年、BMWでその力を発揮してきた彼は、専門用語を話せるからこそドライバーに加えてエンジニアともいい関係を築くことができる」

 またローレンス・ストロールは、クラックの就任に伴い次のように述べた。

「F1で勝つためには、ドライバーやエンジニア、メカニック、すべてのプレイヤーの最高の努力を結集させることが必要不可欠である。そしてマイクはそうするために完璧な立ち位置にいる」

「我々は毎週のように優秀な人材を採用している。新しいファクトリーの建設も順調に進んでいる。素晴らしいスポンサーやパートナーもリストに載っている。我々はF1でタイトルを獲得するための5年計画の2年目に入ろうとしている」

「我々に必要な要素が全て揃いつつある。マイクはマーティン・ウィットマーシュへ報告し、技術部門と運営部門を率いる中心的な役割を果たすことになる。我々はまだ道半ばにいるのだ」

 なおクラックが抜けたBMWは、その後任としてアンドレアス・ルースを2月1日付けで新しいモータースポーツ・プログラム責任者に任命することを決めている。

 ルースは、アウディのDTMプログラムで責任者を務めた後、LMDhプログラムやダカールラリーでの電動マシンなどファクトリーモータースポーツ部門のプロジェクトマネージャーを務めてきた。

 
 
Read Also:

シェア
コメント
2022年、F1用ホイールは全て”日本で鍛造”したBBS製に。既にアブダビテストで走行済み
前の記事

2022年、F1用ホイールは全て”日本で鍛造”したBBS製に。既にアブダビテストで走行済み

次の記事

レーシングディレクターを解任してもF1の問題は解決しないとブランドル指摘「誰が後を継ごうというのかね?」

レーシングディレクターを解任してもF1の問題は解決しないとブランドル指摘「誰が後を継ごうというのかね?」
コメントを読み込む