F1のブリーフィングは途中退場するほどの”堂々巡り”だった? シューマッハー「ベッテルの苛立ちも分かる」
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、ドライバーズブリーフィングを途中退場したことで罰金が与えられたが、ミック・シューマッハーによると当時のミーティングは堂々巡りになってしまっていたのだという。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1オーストリアGPではセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がドライバーズブリーフィングを途中退場しペナルティにつながる一幕があった。ミック・シューマッハー(ハース)によると、ミーティング当時の状況は堂々巡りに陥っていたようだ。
ベッテルは、オーストリアGPの初日に行なわれたドライバーズブリーフィングを途中退場したことで、FIAはドライバーの規範となるモノではなかったとして、執行猶予付きの2万5000ユーロ(約346万円)の罰金を科した。
彼はこの件について、レースディレクターと面会して事件について話し合い、謝罪しているものの、報道陣に対しては「FIAに聞いてほしい」と述べるのみで詳しくは語らなかった。
なおベッテルの途中退場はフラストレーションを反映したものと見られているが、トラックリミットやピットエントリーの要件などを問題としたものではなく、よりマイナーな問題に焦点を当てていたようだ。
当時の状況を尋ねられたハースのミック・シューマッハーは、次のように語っている。
「話し合っていることの一部では、堂々巡りになっていたような感じはあった」
「必要以上に長くなってしまっていたようだ。セブ(ベッテル)の考えも分かるよ。同じ様にブリーフィングを出て行く必要性を感じたドライバーもたくさんいたんじゃないかな」
そしてマクラーレンのダニエル・リカルドはレースウィークの時間的なプレッシャーから、ミーティング時間の無駄遣いや遅れが、フラストレーションの原因になっていた可能性を指摘している。
「セブのために話したいというわけではないけど、時に僕らは巧みにやっていかないといけないんだ」
「それで、話が行ったり来たりして喧々諤々やりあっていて、明確な答えが長い間出ていなかったりすると、たしかに『もういいや』となるのも分かるよ」
「明らかにセブはこの結論の出ないミーティングにフラストレーションを溜めているようだった。苛立っていることは明らかだったよ」
なおオーストリアGPの週末を通じては、GPDA理事であるジョージ・ラッセル(メルセデス)がF1はレースディレクターを一人に絞り、決定を下すスチュワードに説明責任を持たせることを検討すべきだと主張し、裁定の一貫性を持たせる必要性を訴えていた。
そしてスチュワードは今回、白線をコースの端とするルールを厳密に適用して、トラックリミット違反を厳しく取り締まった。決勝レースだけでも43回ラップタイムが取り消されているが、これに対してはドライバーから「ちょっとしたジョークだ」と反発の声もあがった。
ただ、FIAは前述のとおり、ドライバーが一貫性を求めていたことを指摘し、その一例として今回のトラックリミットの扱いを挙げている。
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