ピットレーンでのスピンで3グリッド降格は厳しすぎ? ボッタス「ペナルティとは想像していなかった」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、フリー走行2回目にピットレーンでスピンしたことにより3グリッド降格ペナルティを受けた件について「かなり厳しい」と発言している。

メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目で、あろうことかピットレーンでスピンを喫してしまった。これは危険な行為だとして、ボッタスには3グリッド降格のペナルティが科された。そのためボッタスは、予選で2番手タイムを記録しながらも、5番グリッドから決勝レースをスタートすることになる。
ボッタスのピットレーンでのスピンは、FP2終了残り20分というところで起きた。ピットボックスで新品のハードタイヤを装着したボッタスは、発進するやいなやリヤのグリップを失ってスピン。ファストレーンを塞ぐような形でストップしてしまった。
ボッタスが止まったのは、マクラーレンのピットを少し越えたところ。そのため近くにいたマクラーレンのクルーは、ボッタスのマシンの向きを変え、コースに戻るのを手助けした。しかしマクラーレンのチームマネージャーは、FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシにすぐさま無線を入れ、この事件は「馬鹿げたものだ」と苦情を申し立てた。
この一件は審議対象となり、スチュワードはボッタスのスピンを危険な運転だったと判断。3グリッド降格ペナルティを科すことを決めた。一方ボッタスは、発進時のホイールスピンを減らすため、2速で発進することを試みていたと説明した。
このスチュワードの決定について尋ねられたボッタスは、これほど厳しいペナルティを受けるとは考えていなかったと語った。
「個人的な見解では、それはかなり厳しい」
ボッタスはそう語った。
「ペナルティを受けるとは、想像もしていなかった。でももちろん、他のチームが同じような状況に遭遇したら、それは危険だと不満を言うだろう。だから僕らはペナルティを受けたんだろう」
「確かに、ピットレーンにたくさんの人がいれば、危険な状況になる可能性もある」
前述の通りボッタスは、2速で発進することを試みた結果スピンを喫したわけだが、これはホイールスピンの量を減らし、ピットストップ時のロスタイムをできるだけ削減しようとする努力の一環だった。ボッタスはこの2速発進の時、マシンを完璧にコントロールするのは難しいと語った。
「僕らは、これまでとは異なることを試してみることをした。そして、2速で発進してみたんだ」
「ギヤが高ければ高いほど、エンジンの回転数は低くなる。だからおそらく、ホイールスピンをコントロールすることができるはずだ。だから最初はそれほどアグレッシブではなかった。でも一度ホイールスピンが起きてしまうと、本当にコントロールできなくなった」
「分からないけど、ピットレーンの線が、霧雨で少し湿っていたのかもしれない。とにかく僕はただ、それを抑えることができなかった」
「1速と2速では、明らかに全く異なる動きだった。そのためにスピンしてしまったんだ」
なおボッタスは、予選Q3のアタック中にアルファタウリ・ホンダの角田裕毅に進路を妨害されたとして、無線で訴えた。その結果角田には、ボッタス同様3グリッド降格のペナルティが科されている。
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