F1 バーレーンGP

バトル性能の改善は間違いなし? F1重鎮、2022年のレギュレーション変更に高評価「従来の酷いマシンから一歩前進」

F1マネージングディレクターのロス・ブラウンは開幕戦を振り返り、2022年導入の新技術規定に「ネガティブな要素はない」として、F1は従来の“酷い”マシンからステップアップを果たしたと考えている。

Adam Cooper

Adam Cooper

編集: 2022/03/23 9:00

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Charles Leclerc, Ferrari F1-75, Max Verstappen, Red Bull Racing RB18, Sergio Perez, Red Bull Racing RB18, George Russell, Mercedes W13, the rest. of the field at the start

 F1マネージングディレクターのロス・ブラウンは、2022年シーズンの開幕戦バーレーンGPを振り返り、2022年導入の新レギュレーションは一定の成果を上げたと考えている。

 開幕戦の決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が首位を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)に何度も追い抜きを仕掛け、3周連続でオーバーテイクが繰り返されたシーンを筆頭に、各所で激しいバトルが展開された。

 2022年のテクニカルレギュレーション導入を主導してきたブラウンは、バーレーンGPはニューマシンでの初レースに過ぎないとして、今後FIAは現行レギュレーション下でのバトルの改善を精査すると強調した上で、一定の成果を上げたことを喜んでいる。

 導入したレギュレーションが望ましい結果をもたらしたかと尋ねられたブラウンはこう答えた。

「これはサンプルのひとつであり、先走ることは禁物だ」

「だが、今回はネガティブな要素が見当たらなかった。それは素晴らしいことだ」

「今一度ドライバーたちから意見をもらって、FIAが全データを調べ、どう改善してきたかを見る必要はあると思う。ただ、従来のマシンは酷かったし、その点我々は前進できている」

「とはいえ、マシンのバトル性能は、今後ともしっかりと考慮していく必要があることは分かっている」

「ひとつの解決策だけで終わるということはない。このプロセスを続け、素晴らしいレーシングマシンのレシピを模索して、その方向で開発を続ける必要がある」

Ross Brawn, Managing Director of Motorsports, FOM

Ross Brawn, Managing Director of Motorsports, FOM

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 FIAに変わり新レギュレーション作成に携わったエンジニアは、現在FIAの技術部門として稼働。FIAのチームのデータに直接アクセスできるようになり、優秀なエンジニアが分析を行なうようになっているのだ。

「全てのデータ、情報を洗い出し、チームとドライバーからフィードバックを得ることになる」とブラウンは言う。

「このマシン(のレギュレーション)を作成したチームは、現在FIAに移籍している。そのチームは合法的に全車のデータにアクセスすることができる。彼らは全車から送られるデータを見て、何を改善すべきか、どう前に進むべきかを見極めるのだ」

「このプロセスを継続し、将来的にマシンの優先順位としてバトル性能を加えられれば、正しい動きであると言えるだろう」

 またブラウンは、依然としてビッグチームが明確な優位性を持っているものの、チーム格差が広がっていくことを懸念していない。

「見ての通り、新レギュレーションでは2〜3チームが上手くいっていないように見える。だが、それほど悪い結果ではなかった。いつも通り2〜3チームが激しい上位争いを繰り広げ、中団でも強力なバトルが展開されているのなら、喜ぶべき結果だと思う。これらのマシンがバトルできていること……それが重要なことなのだ」

「予算制限がもたらす影響も忘れてはならない。何せ、今では誰も、自分たちの問題を解決するために、追加で1億ドルのプログラムを組むことはできない」

「そのため、開発スピードは遅くなり、誰も置いていかれることはない。多くのことが重なり、素晴らしい1年になると期待できる」

Mohammed bin Sulayem, President, FIA, Stefano Domenicali, Chairman, Formula 1

Mohammed bin Sulayem, President, FIA, Stefano Domenicali, Chairman, Formula 1

Photo by: Steven Tee / Motorsport Images

 F1のステファノ・ドメニカリCEOは、様々なタイヤ戦略がバーレーンGPの展開に華を添えたと考えている。

「まず、ピレリの仕事ぶりを過小評価するべきではないと思う」とドメニカリは言う。

「ピットストップ戦略の差が新たな要素を与えた。正しい判断を下したチームと間違えたチーム……それもレースの一部であり、素晴らしいことだ」

「一方で、数え切れないほどのオーバーテイクを見ることができたし、観客に何かしらを訴えられただろう」

「ロスが述べた通り、一歩一歩前進していく必要があるが、初戦としてはとても心強い出来だった。関わる全員が、正しい仕事をできていると理解するべきだ」

「もうひとつ言えることは、コース上では素晴らしいバトルが展開されたことを見るに、全ドライバーから正解だと言ってもらえたということだ。初戦としては良い兆候だし、次のレースでもこれが続くことを期待している」

 そしてドメニカリは、開幕戦でのフェラーリの1-2フィニッシュが、来月に控えた第4戦エミリア・ロマーニャGPに向けて大きな弾みになると語った。

「フェラーリが競争力を発揮するということは、誰にとっても良いことでしかない。プロモーターが売るチケット枚数にも好影響を与えるだろうし、イモラにかつてのような大観衆が集まることを期待している」

 

 

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