F1イギリスGP開催のシルバーストン、観客制限ナシのイベントに自信「2019年以前と同じように感じるはず」
シルバーストン・サーキットの代表であるスチュアート・プリングルは、フルキャパシティで開催されるF1イギリスGPについて、2019年以前と同じように感じられるようにしたいと語った。

今週末(7月16~18日)に開催されるF1第10戦イギリスGPは、大規模イベントへの参加による新型コロナウイルス感染リスクを調査するために設立された「イベント・リサーチ・プログラム(ERP)」の一環として行なわれる。これにより、レース当日だけで最大14万人の動員が予想されている。
昨年、シルバーストンではイギリスGPとF1 70周年記念GPの2戦が開催されたが、この際は観客を入れることができず、無観客でのイベント開催だった。また先月メルセデスのルイス・ハミルトンは、シルバーストンに観客を入れるという判断は時期尚早ではないかともコメントした。
シルバーストン・サーキットのマネージングディレクターを務めるスチュアート・プリングルは、ERPとしてイベントを開催できることから、制限がないことを”普通”に感じられるはずだと語った。
ERPイベントの参加者は新型コロナウイルスの検査結果が陰性、または完全なワクチン接種の証明書を提示する必要がある。
「我々は見た目も中身も普通のイベントを行なうことが法的に認められている」
そうプリングルは話す。
「なぜならそれが調査の目的だからだ。何が起こるかを見て、教訓を得るためなんだ」
「政府が目指しているのは、2021年後半、特にウイルスの再流行が予想される冬に向けて、スポーツベントの開催を維持するための”武器”を持つことだ」
「今年の冬は特にサッカーだ。国にとってもスポーツ経済や国内の地域経済にとっても重要な意味を持っている。これまでにも様々なテストイベントが大規模に行なわれてきたが、彼らがそうしたいと思うのは全く論理的なことだ」
「ベースとなるポイントは、2019年以前のような感覚でイベントが設計されていることだ」

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1, 1st position, celebrates with his fans
Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images
ハミルトンの発言について訊かれたプリングルは、その懸念を理解しているとしながらも「政府が適切だと判断したからこそ、実現したことなんだ」と強調した。
「これはシルバーストンだけで決められることではない。それどころか、これは出来事を理解するための政府の戦略の一部なのだ」
「そしてルイスはおそらく、ここ数ヵ月の間にこの国で行なわれてきたERPのことを知らないのではないかと思う」
「当然、安全でなければそれを進めることはできない。そして安全かどうかを決めるのは私ではなく、イングランド公衆衛生局、ノーサンプトンシャー州公衆衛生局長、政府とその科学顧問なんだ」
「彼が懸念している理由も分かる。それこそがルイスなんだ。彼はいつもファンのことを考えていて、特にこのシルバーストンでは、ファンのためにわざわざ足を運んでくれたり、親身になって相談に乗ってくれたりする例がたくさんある」
「彼はファンのことを第一に考えている。彼は本当にファンのことを第一に考えているドライバーのひとりだ」
「あのコメントは、ファンを大切にする彼の性格をよく表していると思う。しかし、彼自身が過度に心配すべきことは何もないはずだ」
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