F1に迫る新型コロナウイルスの危機。4チームが撤退の可能性も?

マクラーレンF1チームのCEOであるザク・ブラウンは、新型コロナウイルスによる危機を適切に処理することができなかった場合、F1は最大で4チームを失う可能性があると警告している。

F1に迫る新型コロナウイルスの危機。4チームが撤退の可能性も?

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年のF1はまだ開幕できておらず、序盤8レースの延期もしくは中止が既に決まっている。そのため各チームは、財政危機に直面している。

 チームは従業員の給与やファクトリー等施設の維持費など、経費を支払わなければならない。しかしF1からもたらされる分配金や、スポンサー収入などを受け取れない可能性があるのだ。

 マクラーレンF1チームのCEOであるザク・ブラウンは、チームを財政危機から救うために、2021年から施行される予定の予算制限額を、さらに引き下げるなどの措置を講じる必要があると主張する。

 ブラウンはまた、もし困難な状況に陥るチームが出てしまった場合、それを救える購入者が現れることはないだろうとも警告する。

「今回のことは、チームに壊滅的な影響を与えてしまう可能性がある」

 ブラウンはBBCスポーツにそう語った。

「それがチームにとって十分に壊滅的なモノであるならば、2台以上のマシンが参戦を終了するということだけを意味するわけではない。F1全体を脅かすことになるだろう」

「我々がこの状況に積極的に取り組まない限り、世界で今起きていることを見れば、ふたつのチームが消えることだってあるだろう」

「正しく処理しないと、4つのチームが消えてしまうことになるかもしれない」

「その後、F1チームの立ち上げにかかる時間、そして我々が今置かれている経済的、健康的な危機を考えると、歴史的に見ればそれを引き継ぐ人たちがいるだろう……その観点からすれば、タイミングが悪くなる可能性があるとは思わない」

「F1は現在とても脆弱な状態にあると思う」

 別のBBCのインタビューでブラウンは、ひとつのチームを失ってもF1は生き残ることができるが、それ以上のチームが活動を停止してしまった場合には、問題を引き起こすことになるだろうと警告する。

「我々は現在、10チームで争い、20台がグリッドに並んでいる。しかし金融危機の後には、18台しか参戦していなかった」

「それが限界だと思う。だから、1チームが活動を取りやめても、F1は続いていくかもしれない。もし2チーム失えば厳しい状況になるし、3チーム失えば大きな問題を抱えることになるだろう」

 ブラウン曰く、チームは既に、年間の予算制限額を1億7500万ドル(約190億円)から1億5000万ドル(約165億円)に引き下げることに合意しているが、トップ3チームのうち1チームを含む多くのチームは、さらに予算額を引き下げることになるという。

「全チームが、1億5000万ドルを上限とすることに同意している。そして大多数のチーム……大きなチームもひとつ含むが、これは1億5000万ドルを大幅に下回る方がいいと言っている」

「予算上限をしっかりと設定しなければ、今年損失を出すことになると感じるチームもあるだろうし、それを取り戻すチャンスがないかもしれない。それから、彼らは自問することになる。『なぜここにいるのだろうか?』とね」

「ただ数字を補うためだけに、F1に出場しようとする人はいないと思う」

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