特集

F1 カナダGP

F1メカ解説|カナダに持ち込まれた、様々な”空力レベル”のリヤウイング|ピットレーン直送便

3年ぶりの開催となった2022年のF1カナダGP。このグランプリに持ち込まれたリヤウイングを見てみると、チームによってそのダウンフォースレベルは様々だ。

Matt Somerfield Giorgio Piola

編集: 2022/06/18 14:14

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Mercedes W13 rear wing

ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

Analysis provided by Giorgio Piola

Alpine A522 rear detail

Alpine A522 rear detail

Photo by: Giorgio Piola

 アゼルバイジャンGPで投入されたアルピーヌA522のビームウイングのレイアウト。角度が違う2枚のビームウイングを配置しているのがよく分かる。興味深いのは、このビームウイングが接続されるリヤウイングの翼端板の形状だ。このビームウイングが接続している部分は、僅かだが横方向に広がっているのだ。またディフューザーの中心部には、以前はよく使われていた小さなボーテックス・ジェネレータが4つ配置されているのも確認できる。

 メインのリヤウイングは薄い、低ドラッグの仕様である。


Alpine A522 rear wing

Alpine A522 rear wing

Photo by: Giorgio Piola

 上方からもビームウイングを確認。この角度から見ると、2枚のビームウイングのうち上側のエレメントは、非常に立っているのが分かる。


Red Bull Racing RB18 detail bottom

Red Bull Racing RB18 detail bottom

 レッドブルRB18のコクピット下キール部分。キールウイングと、ベンチュリトンネルの気流を導くストレーキのレイアウトを観察することができた。


Red Bull Racing R18 front detail

Red Bull Racing R18 front detail

 上記の箇所を別角度から。別の角度から見ると、ストレーキやボディの形状が、フロア下の気流にどう影響するかを確認することができる。


Red Bull Racing RB18 airbox

Red Bull Racing RB18 airbox

 ガレージ内の置かれたレッドブルRB18のエアボックスに、オーダーメイドのブロワーが挿入されている。これにより、パワーユニットを冷却しているのだ。このブロワーは、マシーン部分が180度曲がった後方に存在するという複雑な形状である。必要に応じて、配管の側面にあるふたつのチャンバーにドライアイスを投入できる。


Red Bull Racing RB18 rear wing

Red Bull Racing RB18 rear wing

 カナダGPの木曜日に見られた、レッドブルRB18のリヤウイング。高速のカナダGPながら、比較的大きなリヤウイングを搭載するつもりのようだ。フラップの後端にはガーニーフラップが取り付けられていて、これは実走結果によってそのまま装着するか、あるいは取り外すかが判断されることだろう。


Mercedes W13 rear wing

Mercedes W13 rear wing

 一方でメルセデスW13のリヤウイングは実に薄い。これはアゼルバイジャンで使ったモノと同等のようで、低ダウンフォース仕様である。


Mercedes W13 front wing detail

Mercedes W13 front wing detail

 メルセデスW13のフロントウイングのクローズアップ。通常は金属製のフラップサポートだが、メルセデスはこれをカーボン製で作っている。


Ferrari F1-75 floor

Ferrari F1-75 floor

Photo by: Giorgio Piola

 フェラーリF1-75のフロア端のクローズアップ。トンネルセクションの外に、側壁を作り出しているのがよく分かる。切り欠きも存在しているが、その中にはエッジウイングが覗いている。


Aston Martin AMR22 nose cone

Aston Martin AMR22 nose cone

Photo by: Francois Trembley / Motorsport Images

 アストンマーチンAMR22のノーズ先端のクローズアップ。このマシンのノーズは比較的短い部類で、メインプレーンの1枚目は接続されていないのが分かる。また、この写真のノーズコーンには、まだフロントウイングの2枚のフラップが取り付けられていない。


AlphaTauri AT03 front brake

AlphaTauri AT03 front brake

 アルファタウリAT03のフロントブレーキダクト。その内部は実に細かく区切られ、ブレーキの各所に冷却用の空気を送っている。


AlphaTauri AT03 rear wing

AlphaTauri AT03 rear wing

 アルファタウリAT03に木曜日の時点で取り付けられたリヤウイングは、モントリオールに合わせた低ダウンフォース仕様である。なお金曜日の走行では、よりスプーン形状が大きい仕様のリヤウイングも試していた。


Haas VF-22 rear wing

Haas VF-22 rear wing

 ハースVF-22に木曜日の時点で取り付けられていたリヤウイング。比較的大きなダウンフォースを発生する仕様のようだ。金曜日には2台揃ってこのタイプを使った。

 

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