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ウイリアムズの新CEO、元フォルクスワーゲンのヨースト・カピトが就任へ

ウイリアムズF1は、新たなCEOに元マクラーレンF1のCEOで、フォルクスワーゲンのモータースポーツ部門を率いていたヨースト・カピトが就任すると発表した。

Jost Capito, McLaren Chief Executive Officer

 ウイリアムズF1は、かつてマクラーレンF1のCEOも務めていたヨースト・カピトが2021年の2月からCEOに就任すると発表した。またチーム代表代行を務めていたサイモン・ロバーツが正式に代表職を担うこととなった。

 今年8月、ウイリアムズは株式を米国の投資ファンド“ドリルトン・キャピタル”に売却。創業家のウイリアムズ一家は完全にチームの運営から手を引くことになった。

 新たにCEOとなるカピトは現在62歳で、F1を含むモータースポーツの世界で多くの幹部職を歴任してきた人物だ。また元バイクレーサーでありダカール・ラリーにも参戦していた。

 カピトは1980年代にはBMWでパワートレイン開発のエンジニアとして仕事をすると、1989年にはポルシェのモータースポーツ部門のマネジメント職へ移った。

 1996年にはザウバーの経営委員会メンバーに加入。2年後にはCOO(最高執行責任者)に就任している。カピトは5年間チームに在籍すると、フォードやペトロナス、レッドブルといった会社との関係を発展させた。

 2001年にはフォードへ特殊車両エンジニアリングのディレクターとして加入。その後10年で様々な職を務めると、最終的にはグローバル・ビークル・パフォーマンス及びモータースポーツ・ビジネス・ディベロップメントのディレクターにまで上り詰めている

 そして2012年に、彼はフォルクスワーゲンのモータースポーツ部門のディレクターとなり、WRCプログラムを成功に導いた。2016年にはマクラーレンのCEOとなったカピトだが、その際は5ヵ月で離脱している。

 その後カピトは2017年6月にフォルクスワーゲンへ戻ったが、今年10月で同社を離れていた。

 今回の人事に際し、カピトは次のようにコメント。歴史あるチームに加われることは光栄だと話した。

「チームとF1にとってこのエキサイティングで大変な時期に、ウイリアムズ・レーシングへ加入することになり、とても光栄だ」

「この名高いチームの将来の一員になることは名誉なことだし、このスポーツで感動的な名前を伝えるチームだ。そのため、私はこの挑戦に多大なリスペクトと喜びを持って挑んでいく」

 またドリルトン・キャピタルとウイリアムズの会長を務めるマシュー・サベージはカピトに対する期待を語った。

「彼は経験豊富な野心的な人物で、優勝チームを築き上げてきた人物でもある。そして彼自身も勝者だ」

「彼はウイリアムズの伝統を理解しており、グリッドの先頭に戻るという我々の目標を追求するため、チーム協力して仕事にあたっていくだろう」

 

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