F1のドメニカリCEO、昨年イモラでテストした短縮フォーマットの導入を否定

F1のステファノ・ドメニカリCEOは、将来的にグランプリ週末を2日間のフォーマットに変更する可能性はないと語った。

F1のドメニカリCEO、昨年イモラでテストした短縮フォーマットの導入を否定

 F1は昨シーズン、11月にイモラ・サーキットで開催されたエミリア・ロマーニャGPで2日間の短縮レースフォーマットを試したが、F1の新CEOであるステファノ・ドメニカリは、将来的にこのフォーマットを採用する可能性はないと語った。

 昨年のエミリア・ロマーニャGPでは、将来的なカレンダー拡大のための評価の一環として、短縮フォーマットのテストが行なわれた。フリー走行や予選、レースを2日間で行なうことで各レースにおけるチームの負担を軽減、その分1シーズンのレース数を増やせるのではないかという考えだ。この案は数年前にも提案されたが、当時は頓挫していた。

 昨年試験的に実施されたフォーマットが成功裏に終わったことで、F1が今後このフォーマットを恒久的に採用することを目指すのではないかと、ファンやチームの間で議論が再燃していた。

 しかしF1の新CEOであるステファノ・ドメニカリは、この考えを完全否定している。その理由として、レースのプロモーターがチケット販売と収益を最大化できる3日間のイベントスケジュールを支持しているという点を挙げている。

 ドメニカリは公式サイト『F1.com』に掲載された動画の中で、短縮フォーマットについて、実現の可能性はないと明言した。

「全てのオーガナイザーは、ファンや観客のための充実した体験をしてもらいたいと心から望んでいるのだから、それを尊重する必要がある」とドメニカリは語った。

 昨シーズンはエミリア・ロマーニャGP以外に、ニュルブルクリンクで開催されたアイフェルGPも2日間のイベント開催となった。ただし、こちらは悪天候により金曜日のフリー走行が全く行なえなかった結果だ。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、環境的にも2日間のレースフォーマットにはメリットがあるとしながらも、昨年のエミリア・ロマーニャGPはドライバーとしては難しい週末だったと振り返った。

「20台のクルマがコース上を爆走し、大気や地球を汚染することが合計で22日間減るのだから、それはポジティブなことだよ」

 そうハミルトンは語った。

「でも僕らにとってはとても大変なことになると思う。通常、金曜日には2回のセッションがあり、何度もセットアップを変更する時間がある。もし後れを取っていても追いつく時間があるんだ」

「でも土曜日にスタートするとなると、時間がない。問題を克服するための時間は1セッションしかないし、セットアップを変更する時間は、プラクティスと予選の間にしかない。それがとても難しかった」

 ドメニカリは2日間のレースフォーマットについて語った動画の中で、いくつかの質問に対し、YesかNoで回答をしている。その中で『5年以内にアフリカで新しいレースを開催する可能性はあるか』、『3年以内にアメリカで2戦目となるレースを開催する可能性があるか』という質問にYesと答えている。

 つまりF1は依然として、アフリカやアメリカへの市場拡大を狙っているわけだ。カレンダー拡大に向けた施策のひとつだった短縮フォーマットを採用しないのだとしたら、いかにしてそれを実現するのだろうか。ファンやチームにとって、F1の魅力を損なうような策でないことを願う。

 

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この記事について

シリーズ F1
執筆者 Jonathan Noble