普通じゃない! 高速レイアウトのサクヒールGPに向けドライバーはワクワク?
ジョージ・ラッセルは、F1マシンでバーレーンの“アウターサーキット”を走ることを楽しみにしており、「普通じゃないレース」になるだろうと語った。


今季のF1は第15戦、第16戦とバーレーン・インターナショナル・サーキットでの2連戦が開催される。第15戦のバーレーンGPは通常レイアウトで行なわれるが、第16戦サクヒールGPでは“アウターサーキット”と呼ばれる高速レイアウトが採用される予定だ。
コース中盤の曲がりくねったインフィールドセクションをカットした形のアウターサーキットは、ラップタイムが1分を切ることになると予想されている。事前のシミュレーションによると、1974年にディジョンで行なわれたフランスGPで記録された58秒79というF1史上最短ポールタイムを更新する可能性が高いようだ。
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各ドライバーは未知のアウターサーキットでのレースに向け、シミュレータで準備を進めている。ウイリアムズのジョージ・ラッセルは次のように語った。
「間違いなく普通じゃないレースになるだろう。それは確実だ」
「ラップタイムの差が小さくなるからエキサイティングな戦いが見られると思う。予選では皆が1分を切るだろうから、それはすなわち少しでもミスをすれば一気に順位を落とすということになる」
「自分の全てを出し切って、しっかり1周をまとめることが重要だと思う。ミスをしてしまったら、それを取り返すコーナーがほとんどないんだ」
「土曜日は皆がスリップストリームを狙うから、少し大変なことになるだろう。20台が走るのに十分なスペースはないよね。そしてレースはいつもとは違うものになるだろうし、ワクワクするよ」
また、マクラーレンのランド・ノリスはこう語る。
「他とは違うトラックだ。色んな面でユニークだね。シャープなコーナーがあまり多くないという意味では、スラクストンを思い出すよ」
「短くて、オーバルのような形をしているという点でも一緒だ。バトルがたくさん見られるかもしれない」
オーバーテイクが多く見られる可能性があると示唆したノリスだが、これにはルノーのダニエル・リカルドも同意した。
「シミュレーションで何周か走ったんだ」とリカルド。
「これで走らせたいというのはユニークだね。もちろん最初のいくつかのコーナーは同じだけど、その後はS字のようなコーナーが続いてシケインに入っていく。そしてバックストレートへと合流し、最終コーナーへと向かうレイアウトだ」
「例えば、シケイン(の出口)で十分な勢いを保ったまま前のマシンに近付いてトウを使えば、おそらく最終コーナーでオーバーテイクができるんじゃないかな」
「2週連続で同じサーキットを走るなら、レイアウトを変えるのは良いことだと思っている。それがどんな風に機能するのか楽しみだね」
アウターサーキットは全開率が非常に高いため、各車ストレート重視のセッティングを施したいところだが、マクラーレンのカルロス・サインツJr.曰く、最適なダウンフォースレベルを選ぶのは簡単ではないという。
「セットアップの妥協点を見つけるのは難しいと思う」とサインツJr.は語った。
「典型的なF1のサーキットという感じではないからね。ロングストレートと2、3個のコーナーしかないようなサーキットには行ったことがないんだ」
「F1にとってはちょっと実験的なレースになるだろう。これまでと違ったレースが生まれると思う。リヤウイングをどうするのか、ダウンフォースのレベルをどうするのか、色んな話題が出てくるだろうね」
「もちろんドライバーとしてもインプットはあるんだけど、チームで出来る限りの準備をするための方法を理解しないといけない。でも楽しそうだし、異なるタイプのレイアウトで色々実験してみようと思う」
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