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ニューウェイの退任は本当なのか? 目まぐるしく変わるアストンマーティンF1のチーム代表……この6年で4人

エイドリアン・ニューウェイが、アストンマーティンのチーム代表を退任する可能性が高まっている。後任と目されているジョナサン・ウィートリーのアウディ離脱が発表され、その話の信憑性が増しているが……。

Adrian Newey, Aston Martin Racing

Adrian Newey, Aston Martin Racing

写真:: Joe Portlock / Getty Images

 エイドリアン・ニューウェイが、アストンマーティンのチーム代表の座を退き、本来の役割であるマシン開発を率いる立場に異動する可能性が高まっている。これが事実となれば、アストンマーティンは実に短期間のうちに次々とチーム代表が入れ替わるということになる。

 motorsport.comでは、ニューウェイがアストンマーティンのチーム代表を退くことになりそうだという情報を掴んだ。今後ニューウェイは、彼本来の役割であるマシン開発を牽引する立場に専念することになると見られる。

 ニューウェイは今シーズンからチーム代表を務め始めたばかり。しかしわずか数ヵ月で、後任に現在の職を引き継ぐことになりそうだ。その後任は、アウディのチーム代表を”個人的な理由”で突如退いたジョナサン・ウィートリーになるという噂だ。

 ウィートリーのアウディ離脱発表後、アストンマーティンF1のエクゼクティブ・チェアマンであるローレンス・ストロールが声明を発表。「噂にはコメントしない」と火消しに走った。

 しかしアストンマーティンは、F1参戦開始以来目まぐるしくチーム代表が変わっている。本稿ではこれまで同チームの代表を務めた人物を振り返っていく。

■オットマー・サフナウアー:2021年

Otmar Szafnauer, former F1 team principal

Otmar Szafnauer, former F1 team principal

Photo by: Andreas Beil

 オットマー・サフナウアーはフォースインディアの代表に就任し、レーシングポイント時代を経てアストンマーティンとなるまでの間、チームを率いてきた。ただアストンマーティンを率いたのは1年のみであった。

 2022年の1月上旬、サフナウアーの退任が発表。その4ヵ月前に元マクラーレンのマーティン・ウィットマーシュがアストンマーティンF1のCEOに就任したことを考えれば、サフナウアー退任のニュースは予想されたことであったとも言えた。

 その2021年のコンストラクターズランキングは7位。当時のドライバーはセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールであったが、ドライバーズランキングはそれぞれ12位と13位であった。

 サフナウアーはその後、アルピーヌに移籍したが、そこでも大成功を収めるには至らなかった。

■マイク・クラック:2022〜2024年

Mike Krack, Chief Trackside Officer of the Aston Martin F1 Team

Mike Krack, Chief Trackside Officer of the Aston Martin F1 Team

Photo by: Andrew Ferraro / LAT Images via Getty Images

 サフナウアーの後任として選ばれたのは、元BMWモータースポーツ責任者であるマイク・クラックであった。

 ルクセンブルク出身のクラックは、当時のウィットマーシュCEOが獲得を熱望。ウィットマーシュは当時、「マイク・クラックは、まさに理想的な、ダイナミックで現実的なチーム代表だ」と語った。

「BMWとポルシェでモータースポーツ関連の要職を歴任し、ザウバーでのF1エンジニアリングを経験したバックグラウンドを持つマイクは、経験と専門知識を兼ね備えており、我々にとって理想的な人材である」

 クラックは、オーナーのローレンス・ストロールがF1の強豪チームになることを目指す中、大規模な人材採用の一環として加わった。レッドブルから、新たなテクニカルディレクターとしてダン・ファロウズが就任したのとほぼ同時期であった。

 そのクラックは、アストンマーティンの新たなファクトリー建設を主導。2023年にはチーム力が飛躍的に向上し、フェルナンド・アロンソが表彰台の常連となった。モナコGPでは勝利に手が届きそうだったが、それは叶わず。結局同年はコンストラクターズランキング5位でシーズンを終えた。

 その後チーム代表の職を解かれたものの、現在もチーフ・トラックサイド・オフィサーとしてチームに留まっている。

■アンディ・コーウェル:2025年

Andy Cowell, Aston Martin Racing

Andy Cowell, Aston Martin Racing

Photo by: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images

 メルセデスのパワーユニット開発の第一人者だったコーウェルは、2025年の1月からアストンマーティンのチーム代表に就任した。CEOとしてチームに加わってから、約5ヵ月後のことであり、CEOとの兼任という形での代表就任であった。

 コーウェルは代表就任当時、計画について次のように語っていた。

「これは我々の複数年計画における自然な流れであり、将来に非常に期待している」

 しかしコーウェルが代表を務めたのは、わずか1年のみであった。

 アストンマーティンは2025年の11月、ホンダと新たにパートナーシップを組むのに伴い、それを統括する新たな役割を担うこととなり、後任としてニューウェイがチーム代表に就任することになった。

 コーウェル体制下では、チームはコンストラクターズランキング7位に終わり、ハンガリーGPでの5位が最高位だった。同年のマシンAMR25は空気抵抗の大きいマシンであり、競争力を維持するのに苦労した。

■エイドリアン・ニューウェイ:2026年

Adrian Newey, Aston Martin Racing

Adrian Newey, Aston Martin Racing

Photo by: Kym Illman / Getty Images

 ニューウェイのチーム代表在任期間は短かったものの、激動であった。

 F1の新レギュレーション時代におけるアストンマーティンのスタートは、まさに悪夢のようだった。マシンが異常振動に悩まされ、2戦を終えていまだ完走できていないのだ。

 ニューウェイは開幕戦オーストラリアGPの際に開かれた記者会見で、現状を赤裸々に語った。スペアバッテリーが不足し、異常振動はドライバーの健康を及ぼすほどであり、ホンダのスタッフの陣容がどういうものかを知ったのは昨年の11月だった……そういうことを明かしたのだ。

 情報の通りニューウェイの代表退任が事実となれば、彼は自身の得意分野……つまりマシン開発を主導する役割に戻ることができるだろう。しかしその一方で、またチーム代表が変わるということは、ローレンス・ストロールが投資に見合う夢を実現しようとするチームにとって、さらなる混乱を意味する。

 
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