予選3位の”代役”ヒュルケンベルグを、フェルスタッペン&リカルドが称賛
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1 70周年記念GPで自身を上回る3位となったレーシングポイントで代役参戦するニコ・ヒュルケンベルグについて、F1にいるべき存在だと称賛した。
新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスの代役として、イギリスGPとF1 70周年記念GPでレーシングポイントのマシンを走らせるニコ・ヒュルケンベルグ。代役初戦のイギリスGPこそQ2敗退に終わったが、F1 70周年記念GPではメルセデス勢2台に次ぐ3番手を獲得してみせた。
ヒュルケンベルグはデビュー1年目、ウイリアムズに在籍していた2010年のブラジルGPで、天候を味方につけてポールポジションを獲得したことがあったが、それに次ぐ好結果と言える。
ヒュルケンベルグは昨年までルノーF1のドライバーを務めていたが、最終戦アブダビGP以来F1マシンをドライブしていなかった。そんな中、急遽代役として白羽の矢が立ち、イギリスGPから参戦。2戦目で予選好結果を手にした。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、そんなヒュルケンベルグに先行されてしまったひとりだ。しかし彼は、レーシングポイントのマシンは確かに速いものの、ヒュルケンベルグはF1にいるべき存在であることを証明したと語った。
「ニコは予選で、素晴らしい仕事をした」
フェルスタッペンはそう語った。
「彼ら(レーシングポイント)は冬の間に、とても良い仕事をした。でも彼は間違いなく、F1にいるのに値する存在だ。彼が来年のシートを見つけられることを、僕は本当に望んでいる」
「正直に言って、現時点では彼ほどの才能を持っていないドライバーも何人かF1にいる。うまくいけばそのことは、彼にとって大きな後押しとなるだろう」
「今日の予選は僕らにとって満足できるようなモノではなかった。でも、ニコが3番手になったことは喜ばしいことだ」
昨年、ヒュルケンベルグのチームメイトを務めていたルノーのダニエル・リカルドも、その働きを称賛する。
「ハルクが来たね! 彼は今週、準備を整えてきたみたいだ。彼は今では自由だしね」
リカルドは”超人ハルク”になぞらえ、そう語った。
「正直なところ、彼の働きには脱帽だよ。彼のクルマが上手く機能しているのは分かっている。でも、あの結果がマシンの性能のためだとは言いたくない」
「彼は明らかに、非常に良い仕事をしてきた。長い間F1に乗っていなかったんだから、簡単なことじゃない」
「確かに彼はベテランだけど、今回のようなことをするのは簡単じゃない。誰かが何かを言っても、気にしないよ」
ヒュルケンベルグは木曜日、来年F1に復帰することについて、複数のチームと話し合いを行なっていると明かした。
レーシングポイントのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、ヒュルケンベルグが代役参戦で見せたパフォーマンスが、来季のシートを確保する上で後押しになることを望んでいると語った。
「チェコ(ペレス)の代役としてニコを起用することで、彼のことを手助けできたと思う」
そうサフナウアー代表は語った。
「今回のこと自体、マシンをずっとドライブしていなかったとしても、彼に何ができるのか……それを観衆に見せることになったと思う」
「それは、彼にとっての手助けになるだろう。あとは、彼次第だ」
「彼は自分の価値を損なうようなことはしていないと思う。彼は過去2レースで、スピードに慣れてきたんだ」
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