2021年、各チームに課される空力開発ハンデとは? 鍵となるのは”6月30日”

2021年から導入される空力開発ハンデキャップ。各チームに課される制限値は? 6月30日、そしてフランスGPがひとつの鍵になるかもしれない。

2021年、各チームに課される空力開発ハンデとは? 鍵となるのは”6月30日”

 2021年からF1に導入されるいわゆる空力開発ハンデキャップ、”空力試験制限(ATR/Aerodynamic Testing Restrictions)”。これはスポーティング・レギュレーションの一部として、今後数年間施行されるものだ。

 レギュレーションにはできることとできないことが詳細にわたって明示されており、チーム間で共有される情報などといった抜け穴も封じられ、監視システムもしっかりと構築されている。

 このレギュレーションではシーズンが6つの空力試験期間(ATP)に分けられ、9、8、8、10(8月の夏期ファクトリー閉鎖期間を含む)、8、9週間と区切られることになる。この各ATPごとに実施できる空力開発作業の量が定められており、チームは各ATPが終わった段階で、行なった作業をFIAに対して正確に報告する必要がある。そうすることで、シーズンが終わった後に制限を確認するわけではなく、シーズン中常に監視対象になるということだ。

 風洞実験については、3つのパラメータが設定されている。2020年で言えば、各ATPの上限は稼働回数320回、稼働時間合計80時間、風洞施設占有時間合計400時間となっていた。

 またCFDに関しては、チームが使うコンピュータのシステム詳細を提出する必要があり、その内容によって制限が適用される、非常に複雑な規則となっている。

 これらはすでに、各チームが十分に理解しているはずだ。ただ2021年の最大の変更点は、2020年のコンストラクターズランキングに応じて、制限値が変わるということだ。これはコンストラクターズランキング5位のチームを基準として、それより上位は空力実験の稼働時間が少なく、下位のチームは稼働時間が多くなるように定められている。

 2021年の制限値は、以下の通りになっている。

メルセデス 90%
レッドブル 92.5%
マクラーレン 95%
アストンマーチン 97.5%
アルピーヌ 100%
フェラーリ 102.5%
アルファタウリ 105%
アルファロメオ 107.5%
ハース

110%

ウイリアムズ

112.5%

 重要なことは、これらが6月30日にリセットされ、それ以降は6月30日時点でのランキングに応じて、制限値に変更が加えられるということだ。

 6月30日は、6つに分けられたATPの前半3つがちょうど終わった段階。そして現時点で発表されている開催カレンダーで言えば、第8戦フランスGPが終わった段階の成績が非常に重要……ということになる。

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シリーズ F1
執筆者 Adam Cooper