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数年前のマクラーレンは“闇堕ち”していた?「まるでダース・ベイダーのようだった」と現CEO
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、近年衰退の一途をたどっていたチームがまるで“ダース・ベイダー”のようだったと語った。

Luke Smith
編集: 2021/02/05 6:19
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マクラーレンは昨年、ランド・ノリスとカルロス・サインツJr.がそれぞれ1度ずつ表彰台を獲得し、コンストラクターズランキング3位となった。マクラーレンがランキングトップ3に入るのは、2012年以来のことである。
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マクラーレンは今季からパワーユニットをメルセデス製にスイッチ。さらにアメリカのMSPスポーツキャピタルから投資を受けており、さらなる躍進が期待されている。
そんな彼らも、2010年代は成績が下降の一途をたどっていた。かつては“マクラーレン・メルセデス”のパッケージでメルセデスの実質的なワークスチームだったが、メルセデスのF1ワークス参戦によりその地位も失われていた。そして新たなパワーユニットサプライヤーを求めて2015年から契約したホンダとはうまくいかず、ついに下位グループにまで低迷してしまった。
チームを長年支えたロン・デニスは2016年を最後に退任。新たにザク・ブラウンがマクラーレンのモータースポーツ活動の運営を引き継いだ。エグゼクティブ・ディレクターとして加入したブラウンは現在CEOとなったが、彼はマクラーレンの復活に大きく貢献していると言えるだろう。
「私が入った時のマクラーレンは、ほぼ全ての面で衰退しているチームだった」
そうブラウンは語る。
「かつてはボーダフォン、ジョニー・ウォーカー、GSK、エクソンモービルといったスポンサーがいたが、その頃にはマシンはほぼまっさらとなっていた。レースの結果という面でも、選手権で9位だったというのが現実だ。スタッフの士気も明らかに下がっていて、ファクトリーを歩いていてもみんな下を向いていた」
「誰かひとりのせいではないと思うし、責任をなすりつけるつもりはない。ただ、この組織はトップに立つ人間の入れ替わりが激しかった。株主による争いがあったことも文書で明らかにされている」
「それらが不健全な環境にしてしまっていたので、私は適材適所のシンプルな組織、暖かい組織にすることを目指した」
またブラウンは、前任者であるデニスが「間違いなくこのスポーツにおける伝説的存在」であり、個人的に崇拝しているとしたが、マクラーレンはチームやブランドに求められているものをもっと受け入れるべきだったと語り、映画『スター・ウォーズ』に登場するキャラクターになぞらえてこう説明した。
「私はいつもマクラーレンをスター・ウォーズのように見ている。我々はかつてダース・ベイダーになっていたが、もっとルーク・スカイウォーカーのようであるべきだったんだ」
ダース・ベイダーとは、かつて正義の騎士『ジェダイ』であったアナキン・スカイウォーカーが暗黒卿へと変貌した姿。ブラウンには、優れた才能を持っていたジェダイの騎士が一転してダークサイドに堕ちてしまう様がマクラーレンと重なって見えたようだ。なお、ブラウンが言うルーク・スカイウォーカーはアナキン・スカイウォーカーの実子で、一度も暗黒面には堕ちていない。
「私はチームが注目する部分を『人々はマクラーレンに何を求めているのか?』に切り替えた。マシンのカラーをパパイヤイエローに変えたのも、それをファンが望んでいたからだ」
「適材適所の人員配置をすることで、エネルギーや変化がもたらされた。そして今、それがうまくいっているのが分かりはじめた」
ブラウン加入後のマクラーレンは、かつてポルシェのLMP1プログラムを率いたアンドレアス・ザイドルをチーム代表に起用し、トロロッソ(現アルファタウリ)の技術責任者であったジェームズ・キーを招き入れるなど体制を強化。ウォーキングにあるファクトリーでも新たな風洞を建設するなどテコ入れが行なわれており、2021年からはF1優勝7回の実績を持つダニエル・リカルドがドライバーとして加入する。
「ドライバー、チーム代表、テクニカルディレクター、パワーユニット、スポンサー、投資家、リソース、プロジェクト……必要なものは全て揃っているが、それらを全て融合させるのには時間がかかるだろう」とブラウン。
「ここ最近(F1を)支配したふたつのチームを見てみると、メルセデスは頂点に君臨するまで少し時間がかかったが、一度頂上まで登りつめてしまった彼らを叩き落とすのはかなり困難だ」
「その前はレッドブルだった。彼らも頂点にたどり着くまで少し時間がかかっていた。そういう意味では、これは勢いの問題なんだと思う。我々にも良い勢いがあると思うが、まだ道のりは長い」
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