ホンダF1田辺テクニカルディレクター、バーレーンGPは「残念……しかしポジティブな1戦」

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターがオンラインでの記者会見に登場し、勝利を逃したバーレーンGPについて「残念だが、終始メルセデスと争えたのはポジティブなこと」と語った。

ホンダF1田辺テクニカルディレクター、バーレーンGPは「残念……しかしポジティブな1戦」

 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションスタートながら2位に終わったことは「残念」だとしながらも、メルセデスと終始優勝争いを繰り広げたことはポジティブだったと語った。

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 予選では圧倒的な速さを見せ、ポールポジションを手にしたフェルスタッペン。しかし決勝では、早め早めのタイヤ交換を行ったメルセデス勢に対し、レッドブルはタイヤ交換を遅らせる戦略を採った。これでハミルトンが先行し、最後はフェルスタッペンが猛追するという展開に。ラスト数周はテール・トゥ・ノーズの状況となったが、結局はハミルトンが逃げ切り勝ちを決め、フェルスタッペンは僅か0.745秒差の2位に終わった。

「フェルスタッペン選手はポールポジションからスタートしましたが、2位でのフィニッシュとなりました。勝利を逃したのは残念でしたし、レース展開でも悔しい部分がありました」

 ホンダの田辺F1テクニカルディレクターは、レース後のオンライン会見でそう語った。

「しかし今年最初のレースで終始トップ争いができた……そういうパフォーマンスを見せられたということは、ポジティブだと思います」

「ペレス選手はフォーメーションラップでマシンの電源が落ちてしまうというトラブルがありましたが、なんとかピットレーンからスタートすることができました。そして最後尾からのレースでしたがオーバーテイクを重ね、最終的には5位になってくれました。彼も力強いレースをしてくれたと思います」

 前述の通り予選では圧倒的な速さを見せ、メルセデス勢に0.4秒近い差をつけたフェルスタッペン。しかし決勝ではその差が縮まったようにも感じられる。これに対処するため、今後決勝でのパワーユニットの運用方法を見直す可能性はあるのか? それについて田辺テクニカルディレクターは次のように語った。

「今回のデータを見直して、考えていきたいと思います。今回どれくらい消耗したのか、そしてサーキットごとのパワーセンシティビリティなどを見ながら、今後使っていくことになると思います。ただ、無鉄砲に出力を引き上げるとは言えません」

「ただ今日のレースを見ると、去年までとは違うと思います。去年は全ての歯車が噛み合った時にだけ、メルセデスに勝つことができました。その去年のメルセデスとの差を考えると、今年は良いポジションにいられるなと感じています」

 昨シーズンまではフェルスタッペンのチームメイトとなるドライバーが好パフォーマンスを発揮することができず、メルセデス2台に対してフェルスタッペン1台で挑まなければならないレースが多かった。今回も、ペレスがトラブルにより最後尾に下がってしまったことで、やはり2対1に。これが厳しい状況を生んだと田辺テクニカルディレクターは語る。

「ペレス選手が後方に下がってしまったこともあり、敵(メルセデス)は2台で戦略を分けることができました。しかもメルセデスは元々戦略面で強いチームですからね」

「2対1の対決になってしまったことで、我々はポールポジションを獲ったものの、1台のストラテジーに反応してしまうと、もう1台にカバーされてしまう……チームとしては気を遣うレースになったと思います。そういう部分で、メルセデスに上に行かれてしまったと思います」

「今回は”やられてしまった”という感じですね。出来ることはやりましたし、チームの判断も最適だったと思います。でも結果に表れなかったという意味では、まだまだ足りなかったということでしょう。そういう意味では、100%満足かと言われると、そうじゃないですよね……」

 なおホンダは、今季”新骨格”になった新たなPUを投入している。これは前モデルと比べると、低重心・コンパクト化が実現されているという。その結果、RB16Bのエアロダイナミクスにも貢献することができたようだ。

「この新骨格のエンジンは、カムシャフトの位置を変えたことで全高が低くなり、コンパクトになっています。これによりマシンの中の空気の流れ、つまりエアロダイナミクスに貢献した形になっていると思います」

「(エイドリアン)ニューウェイさんからは、コンパクトなPUになり、マシンへの搭載の面で貢献してくれてありがとうという言葉をいただいています。車体を作る上で、我々の新骨格が寄与しているのは明らかなようです」

 
 

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この記事について

シリーズ F1
イベント バーレーンGP
サブイベント Race
ドライバー マックス フェルスタッペン , セルジオ ペレス
チーム レッドブル・ホンダ
執筆者 田中 健一