アルファタウリ・ホンダ代表、角田裕毅のマシンの”ダメージ”を説明「当初考えていたより、損傷が大きかった」

F1ハンガリーGPのFP1でクラッシュし、FP2の走行機会をほとんど失うことになったアルファタウリ・ホンダの角田裕毅。マシンはリヤエンドの広範囲にダメージを受けていたと、チームのフランツ・トスト代表は語る。

アルファタウリ・ホンダ代表、角田裕毅のマシンの”ダメージ”を説明「当初考えていたより、損傷が大きかった」

 アルファタウリ・ホンダのチーム代表であるフランツ・トストが、ハンガリーGPフリー走行1回目でのクラッシュにより角田裕毅のマシンに及んだ損傷を説明した。

 角田はハンガリーGPのFP1終盤、ターン4でスピン。ランオフエリアでも減速しきれず、マシンのリヤからタイヤバリヤに激突してしまった。この時の衝撃は見た目以上に大きく、チームはリヤエンドを中心に修復。これにはかなりの時間を要し、角田はFP2をほとんど走行することができなかったが、最終盤になんとかコース復帰を果たし、1周のみアタックラップを走行することができた。

「マシンのリヤエンドは、かなり酷く損傷していた。したがって、全てを交換する必要があることが分かった」

 トスト代表は、金曜日の走行終了後にそう語った。

「マシンがガレージに戻ってきた時、当初考えていたよりもはるかに多くのパーツが損傷し、衝撃がみられた。そのため、最初に考えていたよりも多くの時間がかかった。結果として、残念ながら彼がコースに戻るまでには、長い時間がかかることになってしまった」

 前述の通り角田はFP2のほとんどを走行できずに過ごすことになったが、これはルーキーである角田にとって大きな痛手だとトスト代表は語る。

「もちろん、彼は1時間走行時間を逃したので、大きな不利益を被ることになった。特にここブダペストでは、路面コンディションが大きく変化する。(FP2での)路面温度は非常に高く、レース時のコンディションと同じか、よく似ていると思う。そこで経験できることは、レースにおいて非常に役立つだろう。そして彼はその状況で走ることができなかったので、パフォーマンスに影響を与えるだろう」

 現時点でアルファタウリはコンストラクターズランキング5番手。しかし6番手のアストンマーチンとは1ポイント差、7番手のアルピーヌとも9ポイント差と、接戦の中にいる。そんな中で角田と、チームメイトのピエール・ガスリーが安定してポイントを稼ぐことが非常に重要になるとトスト代表は語る。

「ユウキだけではない。ピエールも、パフォーマンスを発揮しなければならない。ふたりのドライバーがいて、2台のマシンが走っているんだからね」

 そうトスト代表は語る。

「アストンマーチンとアルピーヌの前にいられれば、それで問題はない。どちらのドライバーがマシンから全てを引き出しているか、それはあまり気にしないよ」

「ピエールは素晴らしい仕事をしている。彼は非常に高いレベルでドライブしており、マシンのポテンシャルを発揮している。だから、コンストラクターズランキング5位になる可能性はあると言わなければいけない。そのためにはもちろん、我々はそれをまとめる必要がある」

「明日の午前中、ユウキがトラブルのないFP3を過ごすことを願っている。夜に雨が降る可能性があるので、それが乾いているといいね。そうなれば、彼は金曜日の午後に失った時間を、少しは補うことができるはずだ」

 角田はシーズン前半を「ジェットコースターのようだった」と表現した。そんな日々を過ごしてきた角田にとって、ハンガリーGP後の夏休み期間は、非常に重要か? そう尋ねられたトスト代表は、次のように語った。

「夏休みは、全ての人が充電するのに良い期間だと思う」

 トスト代表はそう前置きしつつ、次のように続ける。

「ユウキはルーキーで、最近のF1は本当にプロフェッショナルだ。非常に高いレベルにあるし、技術面でもそれは同じだ。そういう意味では、若いドライバーたちにとって、F1にデビューし、そこで成功を収めるレーサーになることは大きなチャレンジだ。外から見ていると、それを過小評価していると思う」

「我々は、若いドライバーたちに時間を与えなければいけない。別のカテゴリーからやってきてマシンに乗り込むだけで、ミスなくドライブでき、すぐに成功を収めるだろうというのは、間違った”夢”を見ているようなものだ」

「F1で成功するためには、とても懸命に、本当に懸命に働かなければいけないのだ。そして自制心を持てるようにならなければならない。それもまた、若いドライバーが学ばなければいけないことだ」

「ユウキは順調に進んでいる。彼は非常に速いスピードで学んでいる。彼は時々、やる気が先行しすぎている時もあるかもしれない。でも、彼はF1マシンで、初めてこのサーキットを走ったということを忘れてはいけない。ラップタイムを見れば、FP1の序盤は非常に、非常に速かった。その後、彼は速すぎたのかもしれない」

「私は彼に言ったのだ。FP1では少し遅くても、多くの周回をこなせた方がいいとね。なぜなら全ての周回が、彼の技術面での理解と、経験を積み上げることに役立つからだ」

 

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