角田裕毅、イタリア”移住”はポジティブなこと「実は開幕直後から、レッドブルに頼んでいた」

モナコGP後から、欧州での活動拠点をこれまでのイギリスから、イタリアに移すことになった角田裕毅。レッドブルのファクトリー近くから、アルファタウリのファクトリー近くに移ったということになるが、これはポジティブなことだと角田は語る。

角田裕毅、イタリア”移住”はポジティブなこと「実は開幕直後から、レッドブルに頼んでいた」

 アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1アゼルバイジャンGPの開幕を前に、拠点をイギリスからイタリアに移した経緯などを語った。

 今季F1デビューを果たした角田は、レッドブル・レーシングの本拠地であるイギリス・ミルトンキーンズに滞在し、レッドブルのファクトリーでシミュレータや日々のトレーニングなどをこなしてきた。しかしモナコGP以降、その拠点を所属チームであるアルファタウリのファクトリーがあるイタリアのファエンツァに移したことを、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコが明かしていた。

 この状況について角田は、アゼルバイジャンGPの木曜日に次のように語った。

「モナコにいた時、確か土曜日に言われたと思います」

 角田はそう語った。

「FP2でクラッシュしたのは、良いことではありませんでした。レッドブルもそれについては満足できなかったと思います。そしてその後、レッドブルとアルファタウリが話し合ったんだと思います」

 ただイタリアに移ることは、自分にとっても良いことだと、角田は前向きに考えているようだ。

「今回の変化があったのは、いいことだと思います。ここ3〜4戦、僕は良いレースができていませんでした。何かを変えるには、今までとは少し違うことが必要なんです」

「そこで彼らは、エンジニアともっと会話したり、ファクトリーで働いたり、マシンについてもっと会話する機会を増やすために、僕をイタリアに移すことを決めました」

 実はシーズン開幕当初から、イタリアに滞在したいという希望を、角田の側から出していたという。

「それは僕にとって、本当に良い決断でした。実際、シーズンの初めの頃から、レッドブルにはイタリアに移る可能性について尋ねていました。最初は”ノー”と言われたのでイギリスに残りましたが、最終的にはイタリアに行き、チームともっと一緒に過ごせるようになりました」

「僕はイタリアが好きなんです。食べ物は美味しいし、天気もとても良い……僕にとってはすべてがポジティブなことです。このことが、今回のレースでの僕のパフォーマンスにうまく繋がることを願っています」

 イタリアでの生活は、常にチーム代表のフランツ・トストが管理しているという。日々のスケジュールについて角田は、次のように説明する。

「モナコの後、僕は直接ファエンツァに行きました。1日の大部分は、フランツ・トストによって組み立てられた計画になっています」

 そう角田は語る。

「午前9時から11時までは、ジムの時間です。朝から、これまで経験したことのないような厳しいジムでのトレーニングです。そして11時から12時半までは、エンジニアとのミーティングをします。その後で昼食を摂り、英語のレッスンを受けています。僕の英語はまだ完璧じゃないですから、英語を学ぶ良い機会になっていると思います」

「午後3時から4時半まではまたエンジニアとのミーティングを行ない、4時半から6時まではまたジムです。このジムも厳しいトレーニングです」

「エンジニアとのミーティングでは、マシンについてとても理解することができました。だから、今週末に向けての準備は、非常に良かったと思います。そしてジムでのトレーニングの時間は、いつもよりもずっと長いです。年末には、ボディビルダーのようになっているかもしれません」

 今週末のアゼルバイジャンGPは、角田にとっては初挑戦のバクー市街地サーキットが舞台となる。ただ、前述の通りエンジニアと密にコミュニケーションを取ったことにより、これまでよりも準備が整っていると角田は自信を見せる。

「先週はほぼ毎日、ファクトリーに行き、エンジニアともたくさんの準備をしました。僕にとっては全く新しい状況ですから、興味深いモノになると思います。これまでのレースとは全く異なる枠組みも手に入れています。それで、うまく行くことを願っています」

「アゼルバイジャンは市街地コースですから、モナコに似ています。マシンにはかなり自信を感じられることが必要で、予選を前にコースをしっかりと学んでおく必要があります。モナコのFP2のような愚かなミスをしないようにします」

「予選に向けて自信を築いて行く過程で、クラッシュしたくはありません。前回の経験を活かして、もっとうまく過ごしたいと思います」

「アゼルバイジャンのコースは、モナコよりも学ぶのが少し楽かもしれません。でも市街地コースであることには変わりなく、速く走るのは簡単ではありません」

「でも、僕は攻め続けます。シミュレータで走った限りでは、ほとんどのコーナーが90度コーナーであり、速度域も似ているように見えます。そういうコーナーでの、優れたテクニックが必要になってくると思います」

 

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