F1バーレーンテスト3日目午前:レッドブルのペレスがトップタイム。ガスリーが最多周回……僚友角田裕毅は午後の担当
F1バーレーンテスト3日目午前のセッションが行なわれ、レッドブルのセルジオ・ペレスがトップタイムをマークした。アルファタウリの角田裕毅は午後セッションの出走となる。
写真:: LAT Images
F1バーレーンテスト3日目午前のセッションが行なわれ、レッドブルのセルジオ・ペレスがトップタイムを記録した。
プレシーズンテスト最終日となる3日目の午前は、初日や2日目とは変わり比較的涼しい気温の中で行なわれた。
ペレスが記録したトップタイムは、1分33秒105。比較的柔らかいC4で計測したタイムで、これまでのセッションで最速タイムだ。ペレスは一番柔らかいコンパウンドであるC5タイヤでも後に走行を行なっていたが、バーレーン・インターナショナル・サーキットには柔らかすぎるのか、タイム更新はならなかった。
レッドブルは、最終日にアンダーカットが深くなった新サイドポンツーンを投入。その装着の手間もあってか、セッション開始1時間はコース上に姿を現すことがなかった。そのため、ペレスの周回数は走行したメンバーで3番目に少ない43周だった。
2番手にはルーキーの周冠宇(アルファロメオ)が並んだ。こちらもペレス同様にC4タイヤを使用し、ペレスから0.854秒落ちの1分33秒をマーク。ここまでは信頼性トラブルに悩まされることも多かったアルファロメオだが、目立ったトラブルもなく82周を走りきった。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ)がC4で1分34秒865で3番手。マシンが接近した状態での挙動を確かめたかったのか、セッション後半には、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とバトルの”模擬演習”を数周に渡って展開。絶好のデータ収集機会になったことだろう。
ガスリーとハミルトンは精力的に周回を重ね、ガスリーが最多周回の91周、ハミルトンは78周を走った。
4番手はフェラーリのカルロス・サインツJr.。タイムはC5で計測した1分34秒905が自己ベストだった。5番手に続いたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はセッション終盤にプッシュラップを行なうも、今シーズン話題となっているポーポイズ現象(ポーパシング)がストレート上で激しく発生していた。
マクラーレンは、ダニエル・リカルドに新型コロナウイルス陽性反応が出たため、3日目もランド・ノリスがステアリングを握った。ただ、抱えているブレーキトラブルは深刻なのか、多くの時間をガレージ内で過ごし、39周止まりの6番手だ。
輸送トラブルによって初日の午前セッションを棒に振ったハースは、救済措置として3日目午前セッションを他チームより1時間早く開始した。しかし、水圧漏れや燃料システムの不具合によって走行時間が削れるなど、順風満帆のセッションとはいかなかった。他と比べて1時間多くの走行時間があったものの、セッション最低周回数の38周に留まった。
また、2日目の午前セッションでマシンから火の手が上がったウイリアムズは、そのトラブルによってマイレージを稼げなかったニコラス・ラティフィが3日目午前のドライブを担当した。アロンソとノリス以外のドライバーにとっては、これがシーズン前最後のテストとなった。アルファタウリの角田裕毅は午後セッションの担当となる。
残り15分というところで、システムチェックのための赤旗が提示され、スタンディングスタートによるレース開始手順の練習が行なわれた。それ以外は黄旗もなく、クリーンなセッションとなった。
■F1バーレーンテスト3日目午前タイム結果
1. セルジオ・ペレス(レッドブル)1m33.105s/C4タイヤ/43laps
2. 周冠宇(アルファロメオ)1m33.959s/C4/82
3. ピエール・ガスリー(アルファタウリ)1m34.865s/C4/91
4. カルロス・サインツJr.(フェラーリ)1m34.905s/C5/68
5. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)1m35.328s/C4/54
6. ランド・ノリス(マクラーレン)1m35.504s/C4/39
7. ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)1m35.634s/C3/73
8. ランス・ストロール(アストンマーチン)1m36.029s/C3/53
9. ルイス・ハミルトン(メルセデス)1m36.217s/C5/78
10. ケビン・マグヌッセン(ハース)1m38.616s/C2/38
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