レースレポート

F1 フランスGP

フェルスタッペンが今季7勝目。ルクレールにまたも不運……角田裕毅は接触リタイアに終わる|F1第12戦フランスGP

F1第12戦フランスGPの決勝レースが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝。角田裕毅(アルファタウリ)は、他者との接触によりリタイアとなった。

滑川 寛

公開日時: 2022/07/24 15:15

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Race winner Max Verstappen, Red Bull Racing

 フランス南部にあるポール・リカール・サーキットを舞台に、F1第12戦フランスGPの決勝レースが開催。レースはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が勝利した。

 2022年シーズンの折返しを過ぎ、F1はフランスGPを迎えた。週末を通して天気に恵まれ、決勝レースが行なわれる日曜日も雲ひとつ無い青空がサーキットを覆った。

 現地15時00分を前に気温は30度、路面温度は50度という厳しいコンディション。高いタイヤデグラデーション(性能劣化)が予想されていることもあり、スタートタイヤにソフトタイヤを選択するドライバーはおらず、ほとんどがミディアムタイヤを選択。11番手のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)と14番手のピエール・ガスリー(アルファタウリ)、パワーユニット交換によりグリッド降格となっていた19番手のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がハードタイヤを履いた。

 各ドライバーがフォーメーションラップを終え、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とフェルスタッペンがフロントロウに並び、後続もグリッドにマシンを並べた。

 全53周の決勝レースに向け、赤く灯ったスタートシグナルがブラックアウト。各ドライバーが一斉にスタートを切り、ポールポジションからルクレールが頭一つ抜け出してターン1を首位で回った。

 フェルスタッペンが2番手を守り、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がスタートで3番手にポジションアップ。一方で、今季予選最高位8番手からスタートした角田裕毅(アルファタウリ)は、1周目のターン8でエステバン・オコン(アルピーヌ)に当てられる形でスピンアウト。最後尾まで転落することとなった。

 なお、その後オコンには接触の原因を作ったとして5秒のタイムペナルティが科され、角田は接触のダメージにより17周でリタイアとなっている。

 レース序盤、フェルスタッペンはルクレールのDRS圏内で前を伺った。チームからは相手の出方を見るよう指示が飛んだが、フェルスタッペンはルクレールに対してプレッシャーをかけ続けた。

 3番手のハミルトンはトップ2についていくことはできなかったが、序盤迫られたセルジオ・ペレス(レッドブル)を引き離し単独3番手を走った。

 レース14周目になるとトップ2に変化。ルクレールがタイムを上げた一方で、フェルスタッペンはついていくことができずにタイム差が徐々に拡大していった。

 これを受けフェルスタッペンは16周目の終わりにピットストップ。新品のハードタイヤに履き替え7番手でコースに戻ったが、ルクレールはフェルスタッペンに反応することなくステイアウト。走行を続けた。

 しかしここで首位ルクレールに悲劇。ターン11でリヤを流し、スピン状態でアウト側のウォールに激突してしまった。ルクレールは前戦オーストリアGPと同様にスロットルの問題を訴え、無線で激昂していた。

 ルクレールのクラッシュによりセーフティカー(SC)が導入され、タイヤ交換をしていなかったドライバーがなだれ込んだ。メルセデスがダブルストップを敢行し、サインツJr.のピットストップではチームがサインツJr.を危険なタイミングで送り出してしまった。優先されるファストレーンを走行していたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)と交錯しかけたことで、サインツJr.にはアンセーフリリースによる5秒のタイムペナルティが科されてしまったのだ。

 SCは21周目から、フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、サインツJr.というトップ5でレース再開。ライバル脱落により首位のフェルスタッペンが後続を引き離し、ハミルトンからミディアムタイヤを履くサインツJr.までが一集団となって走った。

 サインツJr.は30周目のターン10でラッセルを攻略し、その7周目にはペレスのDRS圏内に入った。ただ決定打がないまま周回数が消化されていったが、41周目にターン14でペレスに並びかけたサインツJr.は、続くターン15でインを取り、オーバーテイクを完了した。

 ただ42周目の終わりにサインツJr.は、ペナルティ消化とタイヤ交換を行なうため2度目のピットストップへ。これにより表彰台争いからは離れることとなった。

 3番手のペレスにはサインツJr.の脅威は去ったものの、今度はラッセルが迫る。ラッセルは42周目のミストラル・シケインでインを伺うも、ペレスが押し出される形となった。ペレスはランオフエリアに飛び出したため、ラッセルはペレスの非を訴えたが審議対象とはならず、チーム代表のトト・ウルフが直々にラッセルをなだめた。

 残り5周というところで、周冠宇(アルファロメオ)のマシンがターン6の立ち上がりでストップ。SCの可能性があるため、各チームは最後のピットストップの準備を行なったが、バーチャルセーフティカー(VSC)のみでの処理となった。

 VSCは50周目に一度終了となったものの、VSCが正しく解除されないという状況に。そうした混乱もあってか、翌51周目に再び終了となった直後に、ラッセルは加速が遅れたペレスを抜き去った。

 フェルスタッペンもこのタイミングで数秒を失ったものの、ハミルトンに10秒近い差を持ってファステストラップに突入し、そのままトップチェッカーを受けた。フェルスタッペンはこれで今季7勝目となり、ドライバーズランキングでは今回無得点に終わったランキング2番手のルクレールに対して63ポイント差と大きなリードを築いた。

 2位にはハミルトン、3位にはペレスから逃げ切ったラッセルと、メルセデスが今季初のダブル表彰台。2位という成績も今季最高位となる。

 4位にペレス。5位にはサインツJr.が入ったが、フェラーリのピット戦略については不満を隠せない様子だった。

 6位以下にフェルナンド・アロンソ、ノリス、オコン、ダニエル・リカルドとアルピーヌとマクラーレンが交互に入賞。レース前はコンストラクターズランキング4番手で並んでいた2チームだったが、母国GPで結果を残したアルピーヌがここで一歩前に出た。

 10位にはランス・ストロール(アストンマーチン)。レース最終盤、チームメイトのセバスチャン・ベッテルに迫られるも、順位を守りきった。

 次戦はハンガロリンクで行なわれるハンガリーGP。フランスGPとは大きくコース特性が異なるサーキットが舞台となる。サマーブレイク前最後の一戦を制し、前半戦を締めくくるのはレッドブルかフェラーリか。それともメルセデスか、はたまた”ミラクル”が起こるのか。答え合わせは1週間後だ。

 

Read Also:

順位 # ドライバー 周回数 タイム 差 前車との差 ポイント 1 1 Netherlands マックス フェルスタッペン 53 1:30'02.112     25 2 44 United Kingdom ルイス ハミルトン 53 1:30'12.699 10.587 10.587 18 3 63 United Kingdom ジョージ ラッセル 53 1:30'18.607 16.495 5.908 15 4 11 Mexico セルジオ ペレス 53 1:30'19.422 17.310 0.815 12 5 55 Spain カルロス サインツ Jr. 53 1:30'30.984 28.872 11.562 11 6 14 Spain フェルナンド アロンソ 53 1:30'44.991 42.879 14.007 8 7 4 United Kingdom ランド ノリス 53 1:30'54.138 52.026 9.147 6 8 31 France エステバン オコン 53 1:30'59.071 56.959 4.933 4 9 3 Australia ダニエル リカルド 53 1:31'02.484 1'00.372 3.413 2 10 18 Canada ランス ストロール 53 1:31'04.661 1'02.549 2.177 1 フルリザルトを見る

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