存在感薄かったフェラーリ。サインツJr.「妥協しなきゃいけないのは分かっていたけど、ただ遅かった」
F1メキシコシティGPで5位となったカルロス・サインツJr.は、フェラーリが今回妥協を強いられていたことを示唆しつつ、そもそもの速さが足りなかったとレースを振り返った。
F1第20戦メキシコシティGPでフェラーリのカルロス・サインツJr.は5位フィニッシュとなった。彼はレースを振り返ると、マシン側で妥協を強いられていたと示唆した。
サインツJr.は決勝レースを5番グリッドからスタート。ターン1までの長い区間でスリップストリームを利用してポジションアップを狙ったが、前に出ることはできなかった。
レースはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が独走し、それをメルセデス勢が追う展開。フェラーリ勢はチームメイトのシャルル・ルクレールを含めて優勝争いの蚊帳の外といった流れに。
ふたりは5番手と6番手と表彰台圏外での走行に終止し、サインツJr.は最終的にグリッドポジションそのままの5位フィニッシュに終わった。
今回は最大限の結果だったのかと聞かれたサインツJr.は「ああそうだね。僕は良いペースで走っていたと思うけど、先頭との距離を考えるとこれ以上はなかった」と答え、さらにこう続けた。
「今週末に向けて、妥協しなくちゃならなかったのは分かっていたし、レースに向けて速さが足りないだろうというのも理解できていた」
「でも、少なくとも今日はこのクルマで最大限のポイントを獲得できたと思うし、落ち込みすぎることはないよ。今はペースを取り戻すことを期待しているブラジルとアブダビに集中している」
サインツJr.が口にした妥協という言葉は、エルマノス・ロドリゲス・サーキットが高い標高に位置することから影響を受けるという点を指しているはずだ。
彼はその点について詳しくは語ろうとはしておらず、むしろ自分としてはしっかりレースができたことをポジティブに捉えたいと語っている。
「マッティア(ビノット/チーム代表)なんかに聞けば、それについても明確になると思う。でも技術的なことだし僕からあまりコメントしないほうが良いと思う」
「そして、僕としてはポジティブな部分に目を向けたい。この1ヵ月は強いレースや良いレースをできていなかった。だからここで良いレースにできたのは、少なくともポジティブなことだった」
「ハンドリングは良かったし、一貫性あるタイムを刻めてタイヤマネジメントもできた。でも、僕らはただ遅かったんだ。残念だけど、予選よりもペースを上げられなかった」
なお次戦ブラジルGPはメキシコほどではないものの、サーキットの標高は高めに分類されるコースだ。ただサインツJr.は今回のように妥協を強いられることはないだろうとみている。
ブラジルGPでも同様の事態になると思うかと聞かれたサインツJr.は「いや、そんなことはないと思うよ」と語った。
「オーストリアも標高は高かったと思うけど、僕らは大丈夫だった。ブラジルもオーストリアと同じくらいだし、大丈夫だと思う。楽しみにしているよ」
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