”真の”レッドブルF1新車RB18が登場。サスペンションレイアウトも、サイドポンツーンも超過激!

レッドブルの2022年型マシンRB18がついにその全貌を明らかにした。そのマシンは、随所に過激なデザインが施された、意欲的なモノだった。

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 スペインのカタルニア・サーキットで、2022年のF1プレシーズンテストが始まった。そこで初めて披露されたレッドブルRB18の実車は、発表会時のモノとはまるで違う、実に野心的なデザインのマシンだった。

 レッドブルは2月9日にオンラインで新車発表会を開催。ここで披露されたマシンは、昨年F1が公開した2022年用マシンをイメージしたコンセプトモデルによく似ており、実車はまるで違うモノが登場するのではないかと言われてきた。そしてバルセロナで走り出したマシンは、その期待を裏切らないモノだった。

 まずノーズは短くなり、ここにフロントウイングの3枚のフラップが直付けされている。そして4枚あるフラップのうち最も前方にある1枚はノーズには接続せず、単独で存在している。この最前方のフラップは中央部で下に向かって湾曲しており、ノーズとの間に隙間が確保されている。これは他のチームでも行なわれている処理と言えよう。

 過激なひとつ目はフロントサスペンションだ。RB18は結局プルロッド式サスペンションを採用してきた。これはマクラーレンに続く2チーム目だ。

 サスペンションのアームの本数は、通常では6本である。フロントサスペンションの場合は上下2本ずつのウイッシュボーンと、プッシュもしくはプルロッド、ステアリングロッドだ。このうち、ウイッシュボーンとステアリングロッドは地面と水平なのが常であり、プッシュもしくはプルロッドのみが斜めに走る。しかしRB18には、斜めに走るアームが2本確認できる。

 上下のウイッシュボーンは、前と後のアームをコクピットの同じ高さに取り付けるのが一般的だ。しかしRB18では、上のウイッシュボーンの後側アームを、前側のアームより非常に低い位置に取り付けている。これで、斜めのアームが2本存在することになったわけだ。おそらくこれも、空力性能に活かされているのだろう。

 過激なふたつめは、サイドポンツーンだ。サイドポンツーンは、前半分はアストンマーチンやアルファロメオのように、上下に気流を分けるタイプに見えるが、後端はフロアに向けて急速に落とし込まれている。

 過激なのはインテーク周辺の形状だ。インテークの前方には、下にL字型のガイドがつけられ、インテークに入っていく気流と、サイドポンツーン下のアンダーカットに送る気流を完全に分離している。これにリヤビューミラーが接続され、そのミラーのステーは後方まで伸び、ショルダー部にフェンスを形成している。

 そしてアンダーカットは、それほど深くはないものの上下に大きく削られ、ディフューザー方向に気流を導こうとしている。その途中には膨らみがあるが、これはおそらくセンサーか何かではなかろうか。なおこのエリアを通った気流が、サイドポンツーンを降ってきた気流と合流しているのだろう。

 フロアは複雑なうねりを伴っており、これが気流にどんな影響を与えているのか、興味深いところだ。

 リヤサスペンションも過激だ。レッドブルも、アルファタウリと同じプッシュロッドを採用してきた。しかしやはりこちらも、2本のアームが斜めになっている。これもフロント同様、アッパーウイッシュボーンの前と後のアームの角度を変えているということだろう。

 レッドブルが登場させてきた”真の”RB18。パッと見でも非常に過激な1台だと言っていいだろう。しかしまだ見えていない、もっと驚かされるモノもどこかに存在しているかもしれない。

 これだからF1は面白い。

 
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