2022年のF1マシンは角田裕毅向き?「18インチタイヤで、マシンの動きがシャープになる」
アルファタウリの角田裕毅がオンライン記者会見に応じ、2022年用マシンの印象について語った。

2022年、F1での2年目のシーズンに挑むアルファタウリの角田裕毅が、オンラインで記者団の取材に応じた。その中で角田は、2022年マシンの感触について明かした。
角田はアブダビGP終了後に同じヤス・マリーナ・サーキットで行なわれたポストシーズンテストに参加。新レギュレーションが導入される2022年用マシンのダウンフォースレベルを模し、18インチホイールを履いたいわゆるミュールカーを走らせた。そしてファクトリーでは、シミュレーターでも2022年用マシンを経験したという。
戦闘力は現時点では全く分からないとしながらも、角田は2022年マシンの印象について次のように語った。
「まだまったく分からないです。どのくらい戦闘力があるかは、ここではまだ言えないですし、想像もできないです」
そう角田は語る。
「でも18インチタイヤになったところが、一番変わったところなんじゃないかと思います。というのも、動きはシャープになり、ハンドルを曲げた瞬間に、これまで以上にクルマが動くようになりました」
「オーバーテイクを増やすように設計されたクルマなので、ダンフォースは昨年よりも低いですから、特に高速コーナーでは、グリップが少ないなと感じます。タイム的には遅くなると思いますが、18インチタイヤはコントロールしやすいとも思いました。僕が(2020年に)乗っていたF2マシンに近いように感じます」
戦闘力に関してはチームに完全に任せ、自分ができる準備をしっかりと行なっていくつもりだと、角田は言う。
「どのくらい戦闘力があるのかは分かりませんが、今まさにイタリアで、24時間体制でチームの皆さんがクルマを作ってくれています。競争力はチームに任せ、あとは自分の力を高められるように集中していきたいと思います」
18インチタイヤになったことにより、クイックな動きになるという2022年のF1マシン。これは角田好みのマシンのように思える。
2021年シーズン開幕前、角田はmotorsport.comのインタビューに、自分の好みのマシンについて、次のように語っていた。
「AT02(2021年のアルファタウリのマシン)は安定しすぎてしまっていて、コーナーが曲がりにくかったりします。後ろのグリップが強すぎて、フロントが曲がりにくいという部分があるのです。スムーズに曲げないと、すぐにフロントタイヤの限界を超えてしまって、滑ってしまいます」
「フェルスタッペン(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)は、ハンドルの舵角を大きくとっても、マシンがちゃんと曲がっているじゃないですか? ああいうクルマは良いんじゃないかと思いますし、ある程度不安定な方がタイムが出やすかったりします」
改めて、2022年マシンは”好みのマシン”なのではないかと尋ねると、角田はmotorsport.comに対して次のように語った。
「そうですね。たぶん。アブダビで乗った感じは全然問題なくて、2021年シーズン前のテストの時よりうまく乗れたかなと思います」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。