泥沼化するアルピーヌ契約問題を尻目に、盛り上がりを見せるSNS界。“ピアストリ構文”がプチ流行?
来季の契約にまつわる問題で関係が泥沼化しているアルピーヌF1とオスカー・ピアストリ。これについて、ウイリアムズとの契約延長が決まったアレクサンダー・アルボンがピアストリのツイート文を真似た投稿をするなど、思わぬ形で盛り上がりを見せている。
ウイリアムズは8月3日、来季もアレクサンダー・アルボンをドライバーとして起用することを発表した。契約年数は複数年だという。
この契約発表に際して、アルボンも自身のSNSにコメントを投稿したが、この内容が皮肉とユーモアに富んでいた。
アルボンのTwitter上での発言は、次の通りである。
「今日の午後、ウイリアムズ・レーシングは僕の同意を得て、僕が来年彼らのためにドライブするというプレスリリースを発表したことを承知している」
「これはその通りだ。僕はウイリアムズと2023年の契約を結んだ。僕は来年、ウイリアムズでドライブする予定だ」
この発言は、前日にオスカー・ピアストリが投稿したツイートをもじったものだ。アルピーヌは8月2日に、2023年のドライバーとしてピアストリを起用する旨を発表した。しかしピアストリとは合意に至っていなかったようで、すぐさまピアストリが自身のツイッターに、契約を否定するコメントを発表したのだった。
「今日の午後遅く、アルピーヌF1は僕の同意なしに、僕が来年彼らのためにドライブするというプレスリリースを出したと承知している」
「これは間違っている。僕はアルピーヌと2023年の契約を結んでいない。僕が来年、アルピーヌのドライバーになることはない」
アルピーヌとピアストリの契約問題は泥沼化しそうな状況だが、これをパロディにするというアルボンの投稿には、すでに30万を超える「いいね」がついており、本家ピアストリの投稿のいいね数(38万超)に迫る勢いだ。ちなみに、このアルボンの投稿にはピアストリ本人も「おめでとう」とリプライしている。
またアルボンに留まらず、かつてフォーミュラEなどを戦ったダニエル・アプトや、サッカーのドルトムントまでもがピアストリのツイート文を真似た投稿をしている。また、アルピーヌがピアストリの同意なしに来季の契約発表をしたことをもじって、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)やイングランドのサッカークラブなどがこぞってピアストリ獲得をツイートするなど、インターネット上は一種のお祭り状態となっている。
その他にも、意外な人物がピアストリの投稿に食いついた。ウイリアム・ストーリーである。
ウイリアム・ストーリーとは、エナジー・ドリンクブランドであるリッチエナジーの創設者。ハースF1やブリティッシュ・スーパーバイクのOMGレーシングとの契約問題で、度々モータースポーツ界を騒がせてきたあのリッチエナジーだ。
ストーリーはピアストリの投稿を引用し、次のように発信した。
「アルピーヌF1チームのドライバーアカデミー、そして尊敬すべきリザーブ・ドライバーのシートを与えられたひとりのドライバーは、醜いブラウン(マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンを揶揄していると思われる。ピアストリにはマクラーレンと契約を交わしたのではないかとの噂がある)と取引を行なった後、彼の恩人を侮辱している」
「完全に恩知らずだ。彼には、ハースF1チームがお似合いだろう。不誠実で、愚かな判断だ」
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