アルファタウリのトスト代表、F1での3年目に挑む角田裕毅に期待寄せる「彼は昨年よりも多くのポイントを獲得しなければいけない」

　アルファタウリF1のフランツ・トスト代表は、2023年用マシンAT04のカラーリング発表に伴い、コメントを発表。F1での3年目のシーズンに挑む角田裕毅について、昨年より多くのポイントを獲得することを期待していると語った。

　アルファタウリは2022年、ランキング9位に沈んだ。2021年と比べると、獲得したコンストラクターズポイントが100点以上少なく、これはマシンのパフォーマンスが期待を大きく下回ったということを示していると言えよう。

　角田も結局12ポイントの獲得にとどまったが、トスト代表は今季より多くのポイントを獲得することが必要だと語った。

「昨年、ユウキはマシンに苦労した。ただ今年は、非常に競争力のあるマシンになると思う。だからユウキは今年、常に予選Q3に進み、ポイント圏内でレースを終えることを目指さなければいけない」

「彼は非常に熟練したドライバーだ。そして過去2シーズンで多くの経験を積んできた。だから今シーズン、昨年よりも多くのポイントを獲得しなければならないだろう」

　また新たに角田のチームメイトとなる、ニック・デ・フリーズについては、フル参戦1年目であるものの、他カテゴリーでのこれまでの実績からすれば、良い結果を残してくれるだろうと期待していると語った。

「ニック・デ・フリーズは昨年のモンツァで初めてF1に参戦したが、素晴らしいパフォーマンスを披露した。彼は多くのレース経験を持っており、しかも彼は参戦したカテゴリーの多くでチャンピオンになっている」

「彼はシーズン中にすぐ良い結果を出し、入賞圏内でフィニッシュすることができるはずだ」

　そうトスト代表は期待を語る。

「ニックは技術的なモノについても熟練しており、集中力もある。昨年末にアブダビでのテストで我々のマシンを初めてドライブしたときにも、彼はエンジニアに対して良いフィードバックをした。だから、すぐにニューマシンを理解してくれると思う」

「彼は技術面の課題を理解しているので、すぐに慣れることができるだろう。彼のフィードバックも役に立つと思う。彼は、マシンの技術的な理解において、最も熟練したドライバーのひとりだと思う」

　2023年は現行のレギュレーションが施行されて2シーズン目。ゆえにチーム間の差が縮まるだろうとトスト代表は考えている。

「フィールド全体が、より接近したモノとなるだろう」

　そうトスト代表は考えを語る。

「もちろん、トップ3チームはインフラや人員の面でまだアドバンテージを持っているが、マシンの性能差は縮まると思う。昨年はフェルスタッペン（マックス・フェルスタッペン／レッドブル）がシーズンのかなり早い段階でチャンピオン獲得を決めていたが、今年は誰かひとりのドライバーがあれほど大きなリードを築き、そして早くにチャンピオンを決めるなんてことはないだろう」

「シーズン終盤まで、タイトル争いは続いていくことになると思う。それこそが、ファンや観客、そして我々も見たいと思っているモノだ」