F1 Ferrari launch

F1新車”雑感”解説2025「フェラーリSF-25」99%が変わった。最注目はサイドポンツーンか?

SF-25は99%を変更したマシンだと主張するフェラーリ。サイドポンツーンは、確かにSF-24から大きく変貌を遂げている。

田中 健一

公開日時: 2025/02/23 9:39

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Ferrari SF-25

Ferrari SF-25

写真:: Ferrari

 フェラーリが2025年用マシンとして登場させたSF-25は、現行レギュレーション最終年にも関わらず、大きな変更を施した意欲作と言える。ルイス・ハミルトンも新たに加入し、2008年以来となるコンストラクターズタイトル奪取となるだろうか。

 フェラーリはロンドンで行なわれた"F1 75”でプレゼンテーションを終えた後、ニューマシンのレンダリング画像を配信。その翌日にはマラネロのフィオラノ・サーキットで早速シェイクダウンを済ませた。

 SF-25最大の注目点は、フロントのサスペンションがプッシュロッドからプルロッドに変更されたことだろう。

 フェラーリでテクニカルディレクターを務めるロイック・セラは今年の変更について、現在のF1は全チームの差が非常に小さく、なおかつ昨年版のマシンSF-24は開発され尽くしたと判断したため、パフォーマンスを引き出す余地を生み出すべく決断したものだと説明。目に見えない部分に大きな変更が加えられ、全体の99%が変わったと明かしていた。

 目に見えない部分が変更の中心だとはいえ、走行を行なったSF-25とそのレンダリング画像を見ると、SF-24からの明確な変更点をいくつか見つけることができる。

Charles Leclerc, Ferrari

Arthur Leclerc, Ferrari SF-24

 サイドポンツーンのインテークは、SF-24では上端が前に伸びる格好だった。SF-25はこの部分はよく似ているものの、上端部分はウイング状になり、翼端部分は上方に向けてL字方に曲げられている。これは航空機のウイングレットを彷彿とさせるもので、これにより翼端渦の発生を抑制しているのだろう。またこのウイングレットは前後に長めであり、後方に向けた気流のガイドとしての役割も持たされているのだろう。

 SF-25の後方と見ると、サイドポンツーンのショルダー部分は、前端から後端まで盛り上がっている。つまりフェラーリお得意の”エアダム”をさらに強調した格好だ。SF-24では、サイドポンツーン後端にはエアダムがあったが、前端部分にはなかった。

 この変更により、SF-25ではエンジンカウル後端の下に潜り込むように気流を流しているように見える。SF-24でも似たような処理が施されていたが、SF-25はこれがより過激になっているようだ。

 SF-25では、エアダム自体も深くなっている様子。その証拠に、SF-24ではフロアに接続している部分のみ顔を覗かせていたフロアステーが、サイドポンツーンのショルダー部分を貫通するような形で、エンジンカウルに近い部分でも外部に露出している。

Charles Leclerc, Ferrari

Charles Leclerc, Ferrari

写真: Davide Cavazza

 SF-25のエンジンカウル後端、シャークフィンにも、厚みが持たされているようだ。SF-24では、シャークフィンはほぼ板状であった。しかしSF-25は少し厚みが増し、4ヵ所の切り欠きが設けられている。おそらく排熱のための開口部であると思われ、これもサイドポンツーンの窪みを深くしたことに関連しているかもしれない。

 あとSF-25でひとつ気になるのは、サイドポンツーンのインテーク外側に、コマのような形のボディワークが取り外せるように見える箇所が設けられていることだ。これは何らかの作業用の開口部なのか、あるいは後に何らかのパーツが接続されるのか……。

 タイトル奪還のため、ある意味賭けに出た2025年のフェラーリ。さて、その真の実力やいかに。

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 F1ドライバーなら運転免許は楽勝……じゃない? アントネッリ「試験前は超ナーバス」&ベアマン「1回落ちた」

次の記事 2026年にF1復帰。フォードがレッドブルをパートナーに選んだ理由とは?

More from

田中 健一



日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く

F1

F1 17 時間前

日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く



F1分析|フェラーリの秀逸な準備。最適なタイヤはソフトだと、初日から気づいていた可能性……”バグ”がなければ、打倒メルセデスは間違いなかった?

F1

F1

バーレーンGP

2 日前

F1分析|フェラーリの秀逸な準備。最適なタイヤはソフトだと、初日から気づいていた可能性……”バグ”がなければ、打倒メルセデスは間違いなかった?



アロンソがセパンで8位、最後ノリスを封じる「次のシンガポールにも希望が見えている」

F1

F1

バーレーンGP

3 日前

アロンソがセパンで8位、最後ノリスを封じる「次のシンガポールにも希望が見えている」

More from

シャルル ルクレール



ルクレール、初日トップ発進も鍵はやっぱり路面?「今後のコンディション変化を予測することが重要」

F1

F1

バーレーンGP

4 日前

ルクレール、初日トップ発進も鍵はやっぱり路面?「今後のコンディション変化を予測することが重要」



フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?

F1

F1

アゼルバイジャンGP

7 日前

フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?



フェラーリ、アゼルバイジャン初日苦しむ「マシンバランスとタイヤに苦戦。やるべきことは多い」とバスール代表

F1

F1

アゼルバイジャンGP

12 日前

フェラーリ、アゼルバイジャン初日苦しむ「マシンバランスとタイヤに苦戦。やるべきことは多い」とバスール代表

More from

フェラーリ



アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」

F1

F1

バーレーンGP

2 日前

アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」



ハミルトン、今季最高の予選アタックで久々フロントロウ「決勝はとにかく自分たちのレースをするしかない」

F1

F1

バーレーンGP

4 日前

ハミルトン、今季最高の予選アタックで久々フロントロウ「決勝はとにかく自分たちのレースをするしかない」



元レッドブル代表のフェラーリ入り、噂は絶えず。バスール代表は意に介さず「彼は仕事を探している……あらゆる場所でね」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

8 日前

元レッドブル代表のフェラーリ入り、噂は絶えず。バスール代表は意に介さず「彼は仕事を探している……あらゆる場所でね」

最新ニュース



MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

3 時間前

MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化



キャデラックF1、それでいいのか? 「F1を制するのが目標なら、アメリカ拠点は最適ではない」元F1チーム代表から厳しい声

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

4 時間前

キャデラックF1、それでいいのか? 「F1を制するのが目標なら、アメリカ拠点は最適ではない」元F1チーム代表から厳しい声



好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

F1

F1 F1

バーレーンGP

15 時間前

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表



ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

F1

F1 F1

バーレーンGP

15 時間前

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録