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シンガポール圧勝のラッセル、灼熱と高い湿度で”厳しい”レース……最大の勝因は「マックスをターン1で抑え込むこと」

F1シンガポールGPを完勝したメルセデスのジョージ・ラッセルは、自身の成長を実感。完璧な勝利は、その証拠だと語った。

George Russell, Mercedes

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写真:: Shameem Fahath / Motorsport Network

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1シンガポールGPで優勝。カナダGPに続く、今季2勝目を挙げた。ラッセルは勝利を手にするために、スタート直後のターン1で「フェルスタッペンの前にいること」を最重視していたという。

 ラッセルは予選でポールポジションを獲得。決勝でもタイヤ交換のタイミングの差で一時的にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に首位を譲ったものの、ピアストリがピットストップを済ませた後は首位に返り咲き、その後は一度も首位を明け渡すことがないままチェッカーまで駆け抜けた。

 これでラッセルは、カナダに次ぐ今季2勝目。完璧な形での勝利を手にした。

 しかしラッセルにとっては、かなり厳しいレースだったようだ。それは体力面でのことだ。

「シンガポールでの1時間45分のレースは、暑さと湿度もあり、決してスムーズで単純と言うようなモノではなかったよ」

 ラッセルは決勝レース後にそう語った。

「マックス(フェルスタッペン/レッドブル)がソフトタイヤを履いているのを見た時、ターン1で彼の前にいればいいと分かった。でもマックスは、最初の数周はすごく力強かった」

「彼は僕より、さらにタイヤをマネジメントしていたんだろう。でも最初の20周ほどで10秒ほど差を開くことができたのは素晴らしかった。その瞬間から、『とにかくゴールまでマシンを持ち帰って、ターン10のウォールに突っ込まないように気をつけろ!』と考えながら走っていた」

 スタート前には、シンガポールに雨が降った。つまり路面が若干濡れた状況で、62周のレースが幕を開けたのだ。そんな中で真後ろにいるフェルスタッペンがよりグリップ力の強いソフトタイヤを選んだことは脅威に感じたのではないか? そう尋ねられたラッセルは、次のように語った。

「彼ら(レッドブル)の動きは賢明だったと思う。正直に言って、もしマックスがターン1で僕を抜いていたラ、彼がレースに勝っていただろう。ここではオーバーテイクが難しいからね」

「だからスタートをうまく決めることが重要だった。今年、スタートは僕の強みになっているから、ここでもそれができて本当によかったよ」

 今季はここまでマクラーレンが圧倒的な強さを見せ、ここ最近ではそこにフェルスタッペンが分け入ってきた。そんな中でのラッセルの圧勝劇は、意外なようにも見える。しかも昨年のシンガポールGPでラッセルは、優勝したノリスから1分遅れの4位だった。

「今年は例年に比べて、タイヤのオーバーヒートが減ったように思う」

 勝因について尋ねられたラッセルはそう説明した。

「以前はタイヤがひどいオーバーヒートを起こしていたサーキットで、一部のコーナーが新しい舗装になったことで、路面が少し滑らかになった。タイヤも以前よりも少し頑丈になったように感じられる」

「単にコンディションが少し良くなっただけかもしれない。それでも、かなり驚いたね」

 まだ来季の契約が決まっていないラッセル。しかし今回の勝利は、自身がこれまでよりも一歩成長したドライバーになったことを証明する1勝になったと感じていると主張した。

「今の僕は、以前の僕とは全く違うドライバーで、より完成度が高く、自信に満ちていると感じている。与えられた状況で何をすべきか、正確に分かっている」

「もちろん、レース前に緊張していたけど、いつも以上の緊張とかそういうのではない。勝てるチャンスがあることも分かっていたし、そのことで安心感を覚えた」

「今の僕は、チャンピオンシップを争う準備ができている。次のステップに進む準備はできているよ」

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