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F1分析|”人生最悪のスタート”が生んだ負の連鎖……角田裕毅のシンガポールGPを分析する

12位と入賞を逃す結果となったシンガポールGPでの角田裕毅(レッドブル)。やはり1周目の大失敗が、この結果に繋がったと見るべきだろう。

Nico Hulkenberg, Sauber, Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team, Franco Colapinto, Alpine

Nico Hulkenberg, Sauber, Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team, Franco Colapinto, Alpine

写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images

 F1シンガポールGPの決勝レースで、レッドブルの角田裕毅は12位でフィニッシュした。彼のレースを分析してみると、アルピーヌのフランコ・コラピントをなかなか抜けなかったことで、入賞の可能性が潰えたことが分かる。

 レース後のコメントにもあるように、今回角田のレースペースは、決して悪くなかった。むしろ中団グループでは最速レベル。上位と比較しても、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とほぼ互角だった可能性すらある。ルクレールはレース終盤にガクリとペースが落ちた……ルクレールも、チームメイトのルイス・ハミルトン同様にブレーキに問題を抱えていたようで、それを加味すれば、攻略することだってできたかもしれない。

 それくらいのペースを持ちながらも、角田は入賞を果たせなかった。レースペースやギャップの推移を見てみると、1周目が「人生最悪のスタート」となったことが、負の連鎖の引き金を引いてしまったことが見てとれた。

F1シンガポールGP決勝レースペース分析:中団グループ

F1シンガポールGP決勝レースペース分析:中団グループ

写真: Motorsport.com Japan

 まずこちらのグラフをご覧いただこう。これは、角田を含む入賞圏前後のドライバーたちの、レース中のペースの推移を折れ線で示したものだ。

 これを見ると、タイヤを交換した直後の角田(赤丸の部分)、そして前が開けた時の角田(青丸の部分)は、かなり優れていることがお分かりいただけるだろう。特に前が開けた時の角田のペースは、かなり使い古したタイヤであるのに、かなりの好ペースであったことが分かる。

 これをずっと発揮することができていれば、前述の通り確実に入賞を手にできていたはずだ。

F1シンガポールGP決勝レースギャップ推移分析:中団グループ

F1シンガポールGP決勝レースギャップ推移分析:中団グループ

写真: Motorsport.com Japan

 このグラフは、レース中の中団グループのギャップの推移をグラフ化したものである。ソフトタイヤを履いてスタートした角田は、13周目を走り終えた段階で早々にピットイン。遅いマシンの集団の中で抑え込まれるのを嫌い、他車をまとめてアンダーカットする策に出た(グラフ赤丸の部分)。ミディアムタイヤでスタートしていたならば、このタイミングでピットインするのに躊躇していたかもしれないが、ソフトだったため躊躇なくピットに飛び込めたのだ。この点については、戦略がある程度成功したと言えよう。

 しかし厄介だったのは、この角田の動きにコラピントが反応してきたことだ。実はコラピントも、ソフトタイヤでスタートしたドライバーのひとり。そのため角田同様、最初のピットストップを早々に行なうことには躊躇はなく、しっかりと角田の前を抑えることに成功したのだ(グラフ青丸の部分)。

 しかもコラピントが履いたのはミディアムタイヤ。ハードタイヤを選んだ角田としては、マシンのパフォーマンス差をタイヤのパフォーマンス差で若干相殺されてしまった格好。そのため、22周目あたりからは真後ろにつけたものの、攻略の糸口を掴めないまま、周回数ばかりが進んでいった(グラフ緑丸の部分)。

 そうこうしているうちに、コラピントのペースが落ち始める。おそらく、タイヤのデグラデーションが進んだのだろう。ミディアムタイヤで走り切るには、ピットストップのタイミングがあまりにも早すぎた……おそらくそういうことであろう。

 角田はここでコラピントを交わし、前を行くアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)との差を縮めにかかった。

 ハジャーはパワーユニットにトラブルを抱えていたとされており、あまりペースを上げられなかった。そのため角田は、ハジャーとの差を一気に詰めていく。しかもその前方には、まだタイヤを交換していないカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)に抑え込まれたオリバー・ベアマン(ハース)もおり、うまくいけば2台まとめて交わせそう……そんなタイミングがやってきた(グラフ紫丸部分)。

 しかしまことにタイミングの悪いことに、そこに先頭集団が追いついてきたため、角田としては進路を譲るしかなかった。特に2番手を走っていたチームメイトのマックス・フェルスタッペンは、ライバルであるランド・ノリス(マクラーレン)に1秒以内の差まで迫られていたため、たとえ一瞬でも邪魔をするわけにはいかない……そのため、大げさとも言える形で進路を譲った。この時、記録上では4〜5秒ほどタイムを失っている。

 一方でハジャーはなかなか先頭集団に進路を譲らず、逆にペースを上げて角田との差を一気に開いた。またベアマンはサインツJr.がピットインしたことで前が開け、ペースを上げた。

 これにより角田は、ベアマンとハジャーに攻撃しなおすことができぬまま、チェッカーを迎えた。そればかりか、当初はベアマンを抑え込んでいたサインツJr.が、ソフトタイヤに履き替えた途端猛ペースで挽回し、角田とハジャーを抜いて10位をもぎ取ったのだ。

 ここからはタラレバになる。もし角田が、もっと早いタイミングでコラピントを攻略できていたら……あと5周でも早く抜いていたら、おそらくハジャーも攻略できた可能性がある。ハジャーは36周目あたりで急激にペースを落としていて、コラピントのすぐ前にいたのだ。

 この2台を立て続けに攻略できていれば、当然ベアマンへの挑戦権を得ることができたはずだし、サインツJr.に追いつかれることもなかったはず。つまり10位以上は間違いなかっただろう。

 現実的にはこのコラピントを長く抜けなかったこと(もしくはコラピントがミディアムタイヤを履いたこと)が、角田の入賞の可能性を奪ったと言えるが、そもそも論を言えばなぜそんな位置まで後退してしまったのかということに尽きるだろう。

 角田は1周目について「人生最悪のスタート」と言っている。この1〜2周目だけで、4つもポジションを落とした。これがなければコラピントに抑えられることもなかったはずで、13番グリッドスタートながらアロンソやハミルトンとの勝負に持ち込むことができたはずだ。

 返すがえすも、1周目の大後退が残念でならない。

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