F1 日本GP

日本GPはスタートライン……角田裕毅に期待する元ホンダ山本雅史氏「彼なら、やってくれるはずだ」

角田裕毅のレッドブルでの初戦を、元ホンダの山本雅史氏はどう見たのか? 話を聴いた。

田中 健一

編集: 2025/04/06 9:53

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Masashi Yamamoto

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写真:: Motorsport.com / Japan

 かつてホンダでF1マネージングディレクターを務めていた山本雅史氏に、レッドブルでの初戦を終えた角田裕毅について訊いた。

 山本氏は2022年にホンダを退社。今はフジテレビF1中継の解説を務めるなどしている。彼は角田が渡欧する際に、レッドブルとの交渉窓口となった人物でもある。

 かつてmotorsport.comのインタビューに応じた際に山本氏は、角田をF2に昇格させる際のことについて、次のように語っていたことがある。

「(アルファタウリ代表の)フランツ・トストや(レッドブル代表の)クリスチャン・ホーナーは、角田をもう1年F3に乗せて、チャンピオンを獲らせた方がいいんじゃないかと言っていた。でもそんなことをしていたら、ホンダがいる間にF1に乗せられないかもしれない……そういう勘も働いたんです」

 その山本氏の判断が功を奏し、ホンダがF1から撤退する最終の年となった2021年に、角田はF1デビューを果たした。そして4年後の2025年、角田はついにレッドブルのシートを掴むことができたのだ。

 その初戦となった日本GPを、山本氏はどう見たのか?

「木曜日に会った時に、ユウキはF3やF2の頃が蘇ってきましたよと言っていたんです。そして、ちょっと時間かかったけど、やっとここまできましたよとも言っていました」

 そう山本氏は語った。

「それで二人で、スタートラインはここからだねという話をしましたよ。とても嬉しかったですね」

 その角田は、予選Q1まではほとんど準備期間がなかったにもかかわらず、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに近いパフォーマンスを発揮した。しかし予選Q2ではタイヤをうまく温めることができずにアタックラップをまとめられず、Q2敗退。決勝でも、他車をオーバーテイクすることに苦労し、12位のままフィニッシュした。

 期待が大きかっただけに、その結果に落胆したファンも少なくなかったかもしれない。しかし、今後の角田に大きく期待を抱くことができる、そんな日本GPだったのではないかと、山本氏は語った。

「予選Q2でタイヤを作動温度領域に入れることができずに、厳しい状況になってしまいました。それもレッドブルでの初戦だし、今後が本当に楽しみに……ファンの皆さんが今後楽しめるということを、見せてくれたと思います」

「片山右京さんとも話していたんですが、日本人ドライバーがやっとF1のトップチームで、常に表彰台を争えるような位置に来たんだと思います。Q1まではマックスからもそんなに遅れていないですし、経験値も違いました。直前まで、レーシングブルズのマシンに乗っていたわけですからね」

「僕らは、そこまで来ているという見方をしています。ユウキは鈴鹿で、すごく期待感を持たせてくれたと思います。ファンの皆さんには、そういうところを見てほしいと思います」

 山本氏は、さらに次のように続けた。

「F1のタイヤを作動温度領域に入れるのって、すごく難しい。今回Q2脱落となってしまったことは、レーシングブルズのマシンとは違う部分に追従できなかったというだけです。マックスはもう9年も、レッドブルのマシンに乗っているわけですからね」

「この先の連戦、バーレーンとサウジで、ユウキは全然いけると思います。今回の教訓、経験が、確実に次に活きてくる。そういう意味で、期待しかないです」

 山本氏は改めて、角田裕毅が表彰台の中央に、初めて日本国旗を掲げて登壇する日を、心待ちにしているという。

「彼はF2とかF3で、日の丸を表彰台に上げてくれた人です。あとはF1だねと言っていたんですが、そういう意味でもこれから本当に楽しみです」

「これが2年前だったら、レッドブルのクルマがもっと強かったので、(優勝も)より現実的だったかもしれない。今年はレギュレーション最終年なので、非常に拮抗した戦いとなっているので、簡単ではないです」

「でもユウキだったら、どこかでやってくれるんじゃないかという期待はありますよね」

 山本氏が期待するように、角田裕毅は着実に一歩ずつ歩みを進めることができるのだろうか? 次のバーレーンGPは、今週末にすぐ開催される。

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