F1 バーレーンGP

F1へのV10エンジン早期回帰案は却下。FIAが目指すは長期的持続可能性「どんなロードマップが決まっても、チームやメーカーを支える」

FIAが、バーレーンGPの現場で話し合われたV10エンジンへの回帰を含めた将来のF1技術に関する会議の内容を一部明らかにした。

田中 健一

公開日時: 2025/04/12 11:32

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Cars leave the pit lane

Max Verstappen, Red Bull Racing leads at the start

写真:: Bryn Lennon - Formula 1

 FIAは、バーレーンGPの際にF1参戦中のメーカーなどを招いて会議を行ない、F1テクノロジーの将来の方向性について議論を行なった。そこで話し合われた詳細を、FIAが明らかにした。

 FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は会議の冒頭、この会議の目的について「F1の長期的な持続可能性と、F1のビジネスを保護するための費用対効果の高いソリューションを求めること」と強調した。

 F1は2026年から新レギュレーションが導入される予定。その中心はパワーユニット(PU)の変更であり、エンジンはV6ターボと現在と同じであるものの、それに組み合わされる回生システムが変更され、MGU-H(熱エネルギー回生システム)が排除され、MGU-K(運動エネルギー回生システム)で使われるエネルギー量が格段に上昇……モーターとエンジンの出力比が均等になる。また使われる燃料も、持続可能燃料のみに制限される。

 この新レギュレーション下のPU開発を各PUメーカーが進めている段階ではあるが、詳細に関する調整が今も引き続き行なわれている。

 ただこのPUに関しては、開発コストが高く、F1の魅力とも言える音が小さいなどの理由から、推進に消極的な意見もあった。そこでスレイエム会長は今年、持続可能燃料が使えるならば、開発コストが低く、音も良い自然吸気V10エンジンへの回帰することもできるという案を提唱。それを推す声が日に日に強くなっていた。

 ただ、電動要素を完全に排除することについては、PUメーカーを中心に反対する声も上がっていた。そして、今回の会議が開かれることになったわけだ。

 今回の会議では、2026年のレギュレーションに加えて、将来の様々なオプションとタイムラインが議論されたという。そして実際に話し合われた議題のひとつに、持続可能燃料を備えた自然級気エンジンの採用があったことも明らかになった。

 FIAが声明で発表した今回の議題は、以下の通りである。

 そして次のような結論に至ったと、FIAは明らかにした。

 この議論は、今後も続けられる見通しである。FIAはV10エンジンへの回帰を推進したものの、どんなロードマップが決定されたとしても、開発コストを抑え、環境対策を考慮し、F1とファンの最前の利益のために行動するF1とPUメーカーを支援すると、声明を締めくくった。

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