F1 オランダGP
アストンマーティン・ホンダにとって重要なオランダGPのアップデートPU。来季以降の前進の基盤に「今回しっかり機能すれば、正しい方向だと確認できる」
ホンダF1の折原伸太郎エンジニアが、オランダGPで投入するアップデート版PUについて語った。
公開日時: 2026/08/20 23:53
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Jak Crawford, Aston Martin, Test Pirelli all'Hungaroring
写真:: Aston Martin
F1オランダGPの木曜日、ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎が取材に応じ、今回持ち込んだアップデート版パワーユニット(PU)について、改めて説明した。
2026年のF1も夏休みが明け、後半戦初戦のオランダGPを迎えた。
アストンマーティン・ホンダは、前半戦最後のハンガリーGPでシャシー面に大規模なアップデートを投入して躍進。それまで圧倒的最下位のポジションだったが、このアップデートで中団グループ上位に浮上。そして今回のオランダでは、アップデート版のPUが投入される。
この新しいPUによって、どれほどのパフォーマンス向上につながるのか? そう尋ねられた折原エンジニアは、こう語った。
「今回のアップデートでどれだけライバルとの差を縮められるかは説明できません。でも、これまでも申し上げてきたとおり、F1では現実的でなければいけません。魔法のようなアップデートはありませんが、今回のアップデートで良い方向に進むことができると信じています」
折原エンジニアはそう語った。
「ハンガリーGPではシャシーに大規模なアップデートを投入し、レースを戦う位置まで戻ることができました。レースを戦う上では、0.01秒とか、そういう細かい差が順位を上げる上でとても重要になります。今回のPUのアップデートで、ラップタイムにそういう改善をもたらすことができると信じています」
なおこのアップデート版PUは、ハンガリーGPの後にハンガロリンクで行なわれたフィルミングデーで、アップデート版のシャシーに載せられて実走行が完了。ここでも様々なデータを取得できたと折原エンジニアは言う。
「フィルミングデーだったので、走行プランは限られていました。でも、サーキットを走ると、常に得られることがあります」
「初めてアップデートしたシャシーに新しいスペックのPUを搭載し、新しいシャシーの上でPUが期待通りに作動することを確認できました。これは良い点です。またドライバビリティに関して、興味深いデータを得ることもできました。そのデータをテストベンチに持ち帰り、オランダGPでの走行に合わせてデータの設定を最適化しました」
「これらのことは、我々にとって良い進歩でした。さらに、走行プランを問題なく完了できたことも、ポジティブな部分です」
なお今回投入されるアップデート版のPUは、エンジンの燃焼特性に開発の焦点が当てられたものである。そのため、ドライバビリティ(PUの操縦性)に変化が生じたというが、その調整もテストベンチで済ませてきたという。
「今回のアップデートでは燃焼特性に大きな変化が生じ、その結果ドライバビリティにも影響が及びました」
「そのため、このエンジンでのドライバビリティを最適化する必要がありました。もちろん、テストベンチなどで確認はしてきましたが、サーキットを走ることで得られる経験は、また別のモノです」
「ドライバビリティを改善していくには、時間がかかります。そのためFP1で、新しいPUがどう機能するか、ドライバビリティの観点についても確認することは、非常に重要です」
「我々の弱点はエンジンの出力だと考えていますから、今回はエンジン性能の向上に重点を置きました。具体的には、燃焼特性の改善と摩耗の低減に注力し、より高い性能を目指したんです」
なおシーズン前半にはPUが起震源となり、マシンが激しい異常振動に見舞われた。これについてはもう問題ないが、今回のアップデートは2027年や2028年に向けた次なるアップデートの基盤となるため、非常に重要であると折原エンジニアは語った。
「現時点では、振動については特に懸念していません」
そう折原エンジニアは言う。
「2027年と2028年に向けて、パフォーマンス向上に向けた開発計画があります。2027年のはじめにトップに立てるとは思っていませんが、そこで大きく進歩するつもりです。2027年に向けて大きな飛躍を目指しており、今回のアップデートはその開発の一環と位置付けています。コース上で方向性が正しいことが確認できれば、それが正しいという確信につながります」
「そういう意味では、今回のPUがオランダでどう機能するかは、我々にとって非常に重要です。性能だけでなく、ドライバビリティもです」
「性能向上を図る度、信頼性の問題に直面します。今回の開発は当初、信頼性に関して課題となる点が見つかりました。実際に投入する前に、テストベンチで信頼性とドライバビリティを検証したので、時間がかかったんです」
「つまり信頼性とパフォーマンスに関しては、我々の目標を達成することができたと考えています」
以前も折原エンジニアが語っていたとおり、今季のPUアップデートはこれが最後ではあるものの、小さなアップデートを投入する可能性は残っているという。
「今回が今年唯一の本格的なアップデートになります。ただ、小さな変更でパフォーマンスを向上させることができる良い解決策が見つかれば、それを投入する余地があります」
「でも、次の大きなアップデートは、2027年に予定しています」
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