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おそろしや19歳……アントネッリ日本GP完勝。連続ハットトリックのおまけつき「もっとレベルアップする必要があるけど、今日はSCがなくても戦えたはず」

メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがF1日本GPで優勝。「もっとレベルアップが必要」だと極めて冷静だ。

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes

写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images

 F1日本GPを勝利したアンドレア・キミ・アントネッリは、これで2連勝、F1の歴史上初めて十代でランキング首位の座に躍り出た。しかし「さらにレベルアップしていく必要がある」と極めて冷静だ。

 前戦中国GPでF1初優勝を手にしたアントネッリは、鈴鹿でも躍動。予選ではポールポジションを獲得し、決勝ではスタートこそ大きく出遅れたものの好ペースで走り、さらにはセーフティカー(SC)のタイミングにも助けられて首位に戻り、その後は後続を引き離す完勝だった。

 アントネッリはこのグランプリでもポールポジション、優勝、ファステストラップのすべてを記録する”ハットトリック”を達成。中国GPでもハットトリックだったため、2戦連続達成という快挙であった。

 なおルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、通算105勝のうちハットトリックは19回(約18%)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も通算71勝のうちハットトリックは14回(19.7%)である。それを見れば、初優勝から2戦連続でハットトリック達成というのが、いかに驚くべきことであるかがお分かりいただけよう。

「2勝目を挙げられて最高の気分だ!」

 アントネッリはそうコメントした。

「ポールポジションからのスタートで出遅れてしまい、順位を大きく落としてしまったことに悔しさを感じた。しかしミディアムタイヤを履いて前がいなくなった時には、ペースをかなり上げることができた」

 今回の日本GPでは、1ストップになることが主流だと考えられていた。そんな中上位勢では、マクラーレンのランド・ノリスが16周目にピットストップを済ませたのを皮切りに、フェラーリ勢もこれに反応するかのようにピットインした。

 するとメルセデスの前にはマシンがいなくなり、アントネッリはいわゆる”フリーエア”で走行できるようになった。この時のアントネッリのペースは秀逸で、古いタイヤのままであるにもかかわらず、新しいタイヤに交換した上位勢とほぼ同じペースで走ってみせたのだ。

 このタイミングでチームメイトのジョージ・ラッセルは、アントネッリと同じようなペースで走ることはできていなかった。そしてそのラッセルは21周目にピットイン。するとその直後にオリバー・ベアマン(ハース)がクラッシュしたことで、セーフティカーが出動。ラッセルにとっては泣きっ面に蜂……アントネッリにとってはまさに絶好のタイミングであり、首位でコースに復帰すると、そのまま逃げ切ってみせた。

 とにもかくにも、レース序盤に他のマシンに封じ込められた際にタイヤを徹底的に労り、さらに前が開けた時に研ぎ澄まされたようにプッシュする……参戦2年目、19歳のドライバーとは思えない、完璧な戦いぶりであったといえよう。

「SCのタイミングも幸運で、おかげでトップに立つことができ、レースをずっと楽に進めることができるようになった。SCがなかったらどうなっていたかはわからないけど、今日はSCなしでも優勝争いに加われるだけのスピードがあったと感じている」

 メルセデスはこれで開幕3連勝。2014年から数年間のような、超黄金期を築き上げているようにも見える。しかしアントネッリは慢心せず、まだまだレベルアップが必要だと語る。

「シーズンが小休止に入る前、最高の締めくくりになったと思う。この瞬間を楽しみつつ、改善すべき点を見つけるために、時間を有効に活用したい」

 そうアントネッリは言う。

「チームとしても、最初の3レースのすべてを勝ったとはいえ、さらにレベルアップしていく必要があることは分かっている。今日は本当に厳しい戦いだったが、この調子を維持し続けるのも簡単ではないということは分かっている」

「次のマイアミまでの時間を有効に使い、シーズンが再開する時にも、有利な立場に立ち続けられるように頑張りたいと思う」

 
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