F1 日本GP
おそろしや19歳……アントネッリ日本GP完勝。連続ハットトリックのおまけつき「もっとレベルアップする必要があるけど、今日はSCがなくても戦えたはず」
メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがF1日本GPで優勝。「もっとレベルアップが必要」だと極めて冷静だ。
田中 健一
編集: 2026/03/30 3:16
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Andrea Kimi Antonelli, Mercedes
写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images
F1日本GPを勝利したアンドレア・キミ・アントネッリは、これで2連勝、F1の歴史上初めて十代でランキング首位の座に躍り出た。しかし「さらにレベルアップしていく必要がある」と極めて冷静だ。
前戦中国GPでF1初優勝を手にしたアントネッリは、鈴鹿でも躍動。予選ではポールポジションを獲得し、決勝ではスタートこそ大きく出遅れたものの好ペースで走り、さらにはセーフティカー(SC)のタイミングにも助けられて首位に戻り、その後は後続を引き離す完勝だった。
アントネッリはこのグランプリでもポールポジション、優勝、ファステストラップのすべてを記録する”ハットトリック”を達成。中国GPでもハットトリックだったため、2戦連続達成という快挙であった。
なおルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、通算105勝のうちハットトリックは19回(約18%)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も通算71勝のうちハットトリックは14回(19.7%)である。それを見れば、初優勝から2戦連続でハットトリック達成というのが、いかに驚くべきことであるかがお分かりいただけよう。
「2勝目を挙げられて最高の気分だ!」
アントネッリはそうコメントした。
「ポールポジションからのスタートで出遅れてしまい、順位を大きく落としてしまったことに悔しさを感じた。しかしミディアムタイヤを履いて前がいなくなった時には、ペースをかなり上げることができた」
今回の日本GPでは、1ストップになることが主流だと考えられていた。そんな中上位勢では、マクラーレンのランド・ノリスが16周目にピットストップを済ませたのを皮切りに、フェラーリ勢もこれに反応するかのようにピットインした。
するとメルセデスの前にはマシンがいなくなり、アントネッリはいわゆる”フリーエア”で走行できるようになった。この時のアントネッリのペースは秀逸で、古いタイヤのままであるにもかかわらず、新しいタイヤに交換した上位勢とほぼ同じペースで走ってみせたのだ。
このタイミングでチームメイトのジョージ・ラッセルは、アントネッリと同じようなペースで走ることはできていなかった。そしてそのラッセルは21周目にピットイン。するとその直後にオリバー・ベアマン(ハース)がクラッシュしたことで、セーフティカーが出動。ラッセルにとっては泣きっ面に蜂……アントネッリにとってはまさに絶好のタイミングであり、首位でコースに復帰すると、そのまま逃げ切ってみせた。
とにもかくにも、レース序盤に他のマシンに封じ込められた際にタイヤを徹底的に労り、さらに前が開けた時に研ぎ澄まされたようにプッシュする……参戦2年目、19歳のドライバーとは思えない、完璧な戦いぶりであったといえよう。
「SCのタイミングも幸運で、おかげでトップに立つことができ、レースをずっと楽に進めることができるようになった。SCがなかったらどうなっていたかはわからないけど、今日はSCなしでも優勝争いに加われるだけのスピードがあったと感じている」
メルセデスはこれで開幕3連勝。2014年から数年間のような、超黄金期を築き上げているようにも見える。しかしアントネッリは慢心せず、まだまだレベルアップが必要だと語る。
「シーズンが小休止に入る前、最高の締めくくりになったと思う。この瞬間を楽しみつつ、改善すべき点を見つけるために、時間を有効に活用したい」
そうアントネッリは言う。
「チームとしても、最初の3レースのすべてを勝ったとはいえ、さらにレベルアップしていく必要があることは分かっている。今日は本当に厳しい戦いだったが、この調子を維持し続けるのも簡単ではないということは分かっている」
「次のマイアミまでの時間を有効に使い、シーズンが再開する時にも、有利な立場に立ち続けられるように頑張りたいと思う」
関連ニュース:
F1ランキング2番手後退のラッセル、不運の連続にイライラ「まるで全てのトラブルが自分に降りかかってきているような……」
F1たかが完走、されど大きな一歩…… アストンマーティン・ホンダの日本GPは18位。HRC渡辺社長「早くいいパフォーマンスを見せられるように頑張る」
F1ベアマンがコラピントにあわや追突! 衝撃50Gの大クラッシュ発生……懸念された”接近速度の差”が現実に「どうすれば改善できるのか」
F1アストンの振動が“突然消えた”F1日本GPの金曜日。新アイテムが効果を発揮も、決勝投入は見送り「ドライバーの頑張りで完走できた」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 鈴鹿が浮き彫りにした新世代F1の問題点。ノリス「本来あるべき”リアルさ”には程遠い」
次の記事 ガスリー、フェルスタッペンを抑え鈴鹿で値千金の7位「ワールドチャンピオンを抑えるのは楽じゃなかったよ」
More from
田中 健一

速いフェルスタッペンが戻ってきたぞ! 今季初PP獲得。ハミルトンが2番手。アストンマーティン・ホンダは2台Q1突破|F1バーレーンGP予選
F1
F1
バーレーンGP
1 時間前
速いフェルスタッペンが戻ってきたぞ! 今季初PP獲得。ハミルトンが2番手。アストンマーティン・ホンダは2台Q1突破|F1バーレーンGP予選

F1バーレーンGP予選速報|アストンマーティン・ホンダが2台揃ってQ2進出! フェルスタッペン今季初PP。ハミルトン肉薄
F1
F1
バーレーンGP
1 時間前
F1バーレーンGP予選速報|アストンマーティン・ホンダが2台揃ってQ2進出! フェルスタッペン今季初PP。ハミルトン肉薄

やっぱり速いメルセデス。アントネッリが最速で、レッドブル勢とがっぷり四つ。アロンソも期待高まる12番手|F1バーレーンGPフリー走行3回目
F1
F1
バーレーンGP
4 時間前
やっぱり速いメルセデス。アントネッリが最速で、レッドブル勢とがっぷり四つ。アロンソも期待高まる12番手|F1バーレーンGPフリー走行3回目

More from
アンドレア・キミ アントネッリ

メルセデス、ラッセルの復調で慎重に?「どちらかのドライバーを優遇しないよう戦略判断を見極めなければ」
F1
F1
バーレーンGP
2 日前
メルセデス、ラッセルの復調で慎重に?「どちらかのドライバーを優遇しないよう戦略判断を見極めなければ」

”若き天才”同士のリスペクト。アントネッリ、フェルスタッペンからの学び「彼のすぐ近くで走っていると、分かることがある」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
2 日前
”若き天才”同士のリスペクト。アントネッリ、フェルスタッペンからの学び「彼のすぐ近くで走っていると、分かることがある」

16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
6 日前
16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」

More from
メルセデス

今季最強メルセデス、セパンでのバーレーンGP初日は大苦戦。ラッセル「ペースが足りない……セットアップを調整しなければ!」
F1
F1
バーレーンGP
10 時間前
今季最強メルセデス、セパンでのバーレーンGP初日は大苦戦。ラッセル「ペースが足りない……セットアップを調整しなければ!」

メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う

同じPUなのになぜ? メルセデスとマクラーレンのストレートスピードが段違いだった理由
F1
F1
アゼルバイジャンGP
3 日前
同じPUなのになぜ? メルセデスとマクラーレンのストレートスピードが段違いだった理由
最新ニュース

マルティン、ペナルティでスプリントは3位「ペースは良かった。タイヤが厳しい中での表彰台に満足」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
15 分前
マルティン、ペナルティでスプリントは3位「ペースは良かった。タイヤが厳しい中での表彰台に満足」

速いフェルスタッペンが戻ってきたぞ! 今季初PP獲得。ハミルトンが2番手。アストンマーティン・ホンダは2台Q1突破|F1バーレーンGP予選
F1
F1 F1
バーレーンGP
1 時間前
速いフェルスタッペンが戻ってきたぞ! 今季初PP獲得。ハミルトンが2番手。アストンマーティン・ホンダは2台Q1突破|F1バーレーンGP予選

小椋藍「速さが十分じゃなかった」日本GPスプリント5位もライバル転倒の助けと認める
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
1 時間前
小椋藍「速さが十分じゃなかった」日本GPスプリント5位もライバル転倒の助けと認める

F1バーレーンGP予選速報|アストンマーティン・ホンダが2台揃ってQ2進出! フェルスタッペン今季初PP。ハミルトン肉薄
F1
F1 F1
バーレーンGP
1 時間前
F1バーレーンGP予選速報|アストンマーティン・ホンダが2台揃ってQ2進出! フェルスタッペン今季初PP。ハミルトン肉薄
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録